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短編集『ことばのくすり』

さよならの準備

作者: 彩奈祗




別れは突然やってくる

昨日までの当たり前はなくなって

悔やんだところで過去には戻れない




いつ、この人がいなくなってもいい

最初からそういうつもりで

人付き合いすることに

いつしか慣れてしまった




心の内側をすっかり見せ合ってしまって

この人がいなくなったら生きていけない

そんな状態になってしまうことが

怖くてたまらないのだ




中途半端な態度で

なあなあとした関係で

嘘ではない笑顔で

踏み込まないまま




ダメージは少ないと思ってた

でも本当は、やっぱり寂しい

みぞおちの奥らへんが痛いのは

気のせいじゃないんだ




誰にもバレないようにほんのひと息ついて

苦しくなる前に僕はまた

張り付けた平常心で

今日も生きていく




君のいない生活






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