第三十五話
「「「地竜?!」」」
「そう、地竜」
ベイル「ちょ、ちょっと待って! この森にそんなの居るなんて聞いた事無いんだけど?!
リノ「地竜がなんで? どう言う事なのリアン兄!!」
トール「地竜‥‥俺達よく助かったよな」
「兎に角落ち着け。正確には、あの地竜はこの森に住んでない」
「「「はあーー?!」」」
「山二つ程、向こう側に住んでるみたいでな。どうやらこの辺も、奴の縄張りみたいなんだわ。たまーーにだけど、こっちにも来るんだ」
ベイル「山二つ向こうって、隣りの領地だぜ」
リノ「だから情報がなかったのかしら?」
トール「隣りの領地と言っても、山奥だから誰も確認してないんじゃないか?」
ベイル「あるなそれ。あーー、どうせなら姿をはっきり見ときたかった!」
リノ「絶対嫌! 死ぬわよ!」
ベイル「オークの代わりに、俺達が腹ん中だろうな」
「いつもは大人しいよアイツ」
ベイル「大人しいよって、リアン兄は地竜を?」
「あー、見たぞ。見た目はティラノサウルスだったな」
「「「ティラノサウルス??」」」
おっと、こっちにティラノサウルスはいないよな。だとしたら、なんて説明を‥‥‥「二足歩行のトカゲ? そんな感じかな?」
「「「な、成る程?」」」
「おし。休憩はこの辺で! そろそろ行くぞ。地竜に追われたオーク共が、こっち来ないとも限らんし」
ベイル「そうだな。早くこの事をギルドに報告しないと」
リノ「そうね。急ぎましょ」
トール「脱兎の如く!」
「もきゅもきゅ。動けるか?」
「「「「「もきゅー!」」」」」
「よし。‥‥‥念の為、俺が回復魔法かけとくか。
全小回復魔法、オールヒール」
優しい光が、その場に全員に降り注いだ。
ベイル「ちょっと、元気出た」
リノ「さすがリアン兄。ありがと」
オール「癒えるー」
「「「「「「もきゅもっきゅ!」」」」」
「わふーー!」
「おし。行くぞ!」
その後、ベイル達三人とは途中で分かれた。冒険者ギルドに報告する為だ。三人には、その内、うち遊びに来いよと言ってある。
今回の事が気になるので、その後の情報を知りたいからだ。
ベイル「あーうん。絶対行く。リアン兄のメシ、久しぶりに食いたい」
リノ「そう言えば‥‥リアン兄って結婚したの? お嫁さんを貰ったとか聞いたけど?」
トール「な、何?! リアン兄いつの間に!」
「いや、してなから」
リノ「そうなの?」
トール「‥‥‥リコ! 俺と結婚を前提に!」
リノ「ごめん無理」
トール「なん、だと‥‥」
ベイル「馬鹿やってないで行くぞトール。じゃあ、リアン兄! 報告が終わりしだい、直ぐリアン兄の家に行くから!」
「トール行くぞ」とベイルはトールを引きずっていった。
トールは‥‥大丈夫だろうか? 精神的に。目が死んだ魚みたいだったぞ? 暫くは、立ち直れないかな? まあ、大丈夫だろ。
多分!!
「おう、待ってるぞー!」と、手を振って別れ。俺達は帰路につく。家に帰着いた時には、もう夕暮れ時だったが、みんなが迎えてくれた。怪我して寝込んでいたもきゅもきゅも一緒に。
「もきゅーー!!」
「もきゅもきゅ! 怪我はもういいのか!」
「もきゅ! もきゅーーもっきゅ!」
「あはははっ! 何言ってるのか全然分かんないや。兎に角、もきゅもきゅの家族は無事だぞ!」
「「「「「「「もっもっきゅーー!!」」」」」」
ロナ「リ、リアン様。良かった、無事だったんですね」
メレーネ「リアン様。心配しましたよ!」
エリシャ「リアン様。ご無事で何よりですわ」
リコナ「怪我などしてませんか?」
フィオナ「貴女達、落ち着きなさい。リアン様、ご無事で良かったです。心配いたしました」
「えーと、心配かけてすいません。‥‥あの、様付怪我やめて、普通に呼んで頼むから」
エリシャ「でしたら、ご主人様?」
メレーネ「それか、旦那様?」
リコナ「いえ、あ・な・た! では?」
「普通にリアンでお願いします。頼むから」
「「「うふふふふ」」」
フィオナ「リアン様で遊ぶんじゃありません!」
イルゼ「リアン君、大丈夫‥‥そうね。怪我がなくて良かったわ。
そちらが‥‥もきゅもきゅさんのご家族?」
リル「もきゅもきゅいーーーっぱい!!」
「「もきゅ?」」
リル「ちいちゃいもきゅもきゅ!」
「チビもきゅ達と仲良くね。リルちゃん」
リル「うん! ちぃもきゅ! よろちく!」
「「もきゅー!」」
リルちゃんは、早速チビももきゅ達と仲良くなって遊び始めた。
チビもきゅと戯れる光景は、なんとも癒されて、思わず皆んな笑顔が溢れる。
ふう。それにしても、久しぶりに疲れた。風呂にゆっくりと浸かって、さっさと寝よう。




