表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/38

第三十二話


「これは‥‥宴? の真っ最中だな」


 黒丸と、チビもきゅもきゅ達の後を追いかけた結果。

 オーク達が集う、宴らしき現場にたどり着いた。現在、その様子を隠れて見ている。


「宴というより、サバトだろコレ」


 異様な薄気味悪い宴に、少し不安になる。この、チビもきゅもきゅ達の仲間‥‥或いは家族は無事だろうか?


「「もきゅきゅ」」と小さくチビもきゅもきゅ達が鳴き、指をさして何かを訴える。


「どうした? ‥‥ん? あ、あれは‥‥」


「「‥‥もきゅー」」


 その指さす先には、もきゅもきゅくらいの大きさのもきゅもきゅ達が四人。張り付けにされていた。


「何て事を‥‥。はっ! 動いてる? まだ、生きてる!」


 張り付けにされていたが、まだ生きてはいるようだ。時よりビクッと動き、オーク達に怯えていた。


「助けないとな‥‥。ただ、オークの数が多い」


 確認出来るだけでも、二十体以上は居る。さすがに、一人ではキツイ。それに、チビ達と黒丸が一緒だし。それに、捕まってるもきゅもきゅ達を守りながらは大変だ。


 いっそ、俺が囮になってここから引き離すか? その間に、チビ達に助けさせて‥‥さすがに無理か? なら‥‥うーーーーん。


 作戦が決まらずに悩んでいると。何やら気配が‥‥。それも、何やら懐かしい。


「ん? ‥‥‥‥あれ? あれって‥‥」


 気配がする方を見ると。其処には、三人の冒険者らしき者達がオークの様子を伺っていた。



???「おい。かなりの数だぞ」


???「何でこんなにオークがいんのよ。そもそも、この辺りはオークはあまり居ない筈でしょ? ねぇ、何で?」


???「知りませんよ。大体、この辺はリアン兄の家の近‥」


「動くな」


???「「「‥‥‥」」」


 謎の少年少女三人組の背後から、突然現れた俺によって、口を塞がれ身動きを封じられる三人。


「よう、久しぶりだな三人共」


???「「「ふごご?!」」」(リアン兄?!)


 この三人、俺の知り合いで‥‥つまり、同じ孤児院の出身者達なのだ。


「うっす! 久しぶり。何やってんだ? お前達?」


???「「「それはこっちのセリフだよ。リアン兄」」」


 手を離すと、三人は同時に言った。うんうん。相変わらず、息はピッタリだな。仲が良くて大変結構! とは言えだ。


「お前らな、ちゃんと背後にも気を配れって教えただろ。

 隙だらけだったぞ、ベイル、リノ、トール」


ベイル「いやいや。気配を消したリアン兄に気づくとか、かなり無理だから」


リノ「そうそう。隠れんぼしたら絶対見つからなかったし」


トール「うんうん。絶対無理」


「そうだったか?」と俺は頭をぽりぽり掻きながら、昔を思い出す。いや、そんな事はどうでもいいから、お前達は何でここにいんの?


ベイル「へっ? 何でって‥‥そりゃあー、勿論。冒険者の依頼で」


リコ「依頼内容は、ホーンラビット三匹の討伐だったんだけど。

 こんな状況に遭遇しちゃって」


トール「どうしようか迷ってたと言うか」


 ふむ。兎に角、冒険者としてちゃんと仕事してるってのが分かって、俺としては安心したが。ただ、オークの巣窟に何で居る?

 危ないだろうが!


ベイル「いやー、情報を収集して帰ろうかと思ったんだけど‥」

リノ「帰るに帰れなくなったと言うか‥‥」

トール「囲まれて離脱出来なくなっちゃって」


「この、馬鹿たれ。俺じゃなかったら死んでたぞ」


「「「うーー、ごめんなさい」」」


 はあーー。まだ、駆け出し冒険者だから仕方ないか。


ベイル「所でリアン兄」


「ん? なんだ」


「「「その、モコモコした毛玉は何?」」」


 三人は、俺の後ろにいたチビもきゅもきゅ達に視線をやる。

 三人が怖いのか、チビもきゅもきゅ達は俺の後ろから顔を覗かせていた。


「えーと、この子達はチビもきゅだ」


「「「チビもきゅ??」」」


「そう、チビもきゅ」


「「もきゅ?」」


リノ「かわいい! 超かわいい!」


「「もきゃ!」」


 リノの声にびっくりして、チビもきゅ達はより一層隠れる。


「大丈夫。こいつらは何もしないよ」と声をかけて撫でやる。すると、チビもきゅ達は再び顔を出した。あっ、そうだ。三人が居るなら何とかなるな。


「お前達丁度よかった。オークを狩るから手伝え」


「「「はいはい。‥‥‥って、えぇーーー!!」」」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ