04 お昼
館に帰ると、ササエさんからお昼ご飯のお知らせ。
この館での家事のあれこれは、ササエさんがスパッと切り盛り。
さすがはエルサニア城勤務メイドのササエさん、
手際の良さが、半端ないのです。
そのササエさんのそばにくっついて、ちょこちょこてきぱきお手伝いするのは、ちっちゃなメイド服姿に着替えたハルシャちゃん。
なんと言いますか、可愛すぎるっ、のですよっ。
特製お子さまメイド服をプレゼントしてくれたネルコさん、グッジョブ!
そしてふと気付いた、メイド姿のふたりを見つめるクロ先生の優しいまなざし。
うむ、これぞまさに『平和の館』
僕、めっちゃ、幸せ!
全員そろっての楽しい昼食、と言いたいところですけど、
残念ながらエルミナとシスカは、すでにジオーネ会館の落成記念式典へ。
居間のテーブルには、
僕とハルシャちゃんとクリス、
クロ先生とササエさん、
そして、まだちょっと遠慮がちなシェルカさん。
「いただきます」×6
シェルカさん、いただきますのご挨拶も、まだちょっとだけ恥ずかしげ。
お昼は、ササエさん特製海鮮パスタ、
みんな、大満足でした。
ちなみにパスタ料理の師匠は、アランさんのところのメイドさん、ニエルさんだそうです。
メイドネットワーク、その絆は海よりも深し。
海鮮だけに、ね。
近くに海が無いのに、ここジオーネでは新鮮な海産物も食べ放題。
この世界、魔法を使った冷凍・冷蔵保存技術もありますが、
なにより『収納』魔法を活かした完璧保存・お手軽輸送の技術がすごすぎる。
本来『収納』魔法は、乱用・乱発できない特別な魔法のはずなんだけど、
それを惜しげもなく食材確保に使っちゃう、ジオーネの人たちの食への執念。
技術を発展させるのは"戦争"かもしれないけど、
文化を発展させるのは"平和"なんでしょうね。
などと、食後のとりとめのない物思いにぽやんとしていたら、
シェルカさんからのお呼び出し。
真面目なシェルカさんが、いつにも増してきりりと真面目顔。
僕、なにか、やらかしちゃいましたっけ。




