19 到着
いろいろありましたが、
ついに来ましたよっ、本日のクライマックスッ。
そう、王都商店街!
混雑、予想以上にすごいです。
人がナミのようだ、
って、それどころじゃないよっ。
「若旦那っ、お久しぶりっ」
「幌馬車デート、うらやましいねぇ」
久しぶりに会えた街の人たちがご挨拶してくれてるのに、
本当に、それどころじゃないのですよっ。
「カミス、大丈夫?」
モノカ、心配顔。
って、見なくても声だけで分かるくらいに心配かけちゃダメだろ、僕。
「もうすぐ、着くから、安心、してっ」
テンパりも、クライマックス!
そんなこんなで、
やったよ、なんとか無事に、我が家に到着。
「お疲れさまでした、カミス」
本当に疲れたよ、エルミナ。
こんな御者っぷりで、幌馬車の長旅なんてできるのかな、僕。
「荷下ろしは私たちに任せて、まずは休め、カミス」
本当にありがとう、シスカ。
って、情けなさすぎるよ、僕。
「モノカお姉さまも、お疲れさまでした」
本当にそうだね、クリス。
きっとモノカは、自分で御者するより何倍も疲れたろうね。
もっとぎゅっとハグしてあげてね。
「カミスパパ、ふらふら」
ごめんね、ハルシャちゃん。
間違いなく、今回の遠征の旅で一番の難関だったよ。
でも、このすっごいやりきった感が、とってもうれしい。
「ここが、カミスたちの邸宅、ですか」
そうだよ、シェルカ。
あのジオーネの館よりも全然ちっちゃいけど、
今日からここがシェルカのおうち!
「ツァイシャ女王様への帰還のご挨拶は、ひと息ついてから、かな」
うへっ、忘れてたよ、モノカッ。
僕たちのクライマックスは、これからだっ。




