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13/25

13 って


 クリスが通信魔導具でモノカに連絡したのは、ササエさんがお茶の準備をしてくれていた時だから、本当についさっき。


 襲撃のことを聞いて大慌て状態のモノカを、ミスキさんたちが『システマ』超特急で連れてきてくれたそうです。


 お礼を言いたかったけど、今回の残党関連で急ぎの仕事が入ったとかで、『システマ』はモノカを置いてトンボ返りで帰還、とのこと。


 チームミスキの皆さん、本当にありがとうございました。



 泣きじゃくっていたモノカが、ようやく落ち着いてくれたみたい。


 って、抱きついて立ったまま寝ちゃってるんだけどっ、



「特使勇者としても、乙女としても、いつも全力で一生懸命」

「本当に素敵な方なのですね」


 本当にそうだよね、エルミナ。


 って、起きてたのっ。



「あの安心しきった寝顔を守ることこそ、騎士の務め、だな」


 守れるよう僕も頑張るよ、シスカ。


 って、できればモノカを運ぶのに手を貸してほしいな。



「モノカお姉さまをお姫さま抱っこ出来るまたとない好機、今回は涙を飲んでカミスに譲りましょう」


 僕にできるかな、クリス。


 って、お姫さま抱っこなんて僕にはまだ無理だって。



「カミスパパ、頑張れっ」


 ありがと、ハルシャちゃん。


 って、子供は見ちゃいけませんっ。



「なぜか朝のご挨拶がおはようではなくてごちそうさま、なのですよ、クロ」

「カミス君のセリフはいただきます、で良いと思うよ、ササエ」


 ぴたりと寄り添うおふたりこそ、本当にごちそうさまです。


 って、ハルシャちゃんの前なんだから自重してくださいよぅ。



「特使勇者モノカさん、流石は噂に違わぬ『可憐なる闘神』」

「やはり乙女のお目覚めには、王子様の口づけが」


 もしもしシェルカさん、なんだかキャラが変わってきていますよ。




 分かりました。


 任せてくださいっ。


 みんなの期待に応えることこそ、


 チームカミスのリーダーの務め。


 僕だって、ちゃんと鍛えてきたんだからねっ。



 せーの、



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