第84話 無人島制圧作戦 其の終
投稿2日も遅れてすんませんっしたぁーーー!!!
でも、モチベーションはある程度整ったのでなるだけはやくストック作ります!!!
「……うわぁー、なんだよ、なんだよあのセリフ…はずっ…うわぁー!」
『………それはそうと、無人島制圧が目的ではなかったのか?』
「うわぁーって…あ、忘れてた。ついでにカイゼルたちの事も忘れてた。」
『……本当に着いてきて良かったのだろうか…』
おい、聞こえてるぞスカーレットてめえ。
酷えな、流石にそこまで言う必要はないだろう。
「じゃ、俺はゴブリン達の様子を見てくるから。スカーレット、初仕事は無人島制圧だ。魔物たちを支配してこい」
『別にいいが、私も契約魔法は持ってる。これでも愛着のある部下だから…眷属にしてもいいか?』
「そのつもりだって言ってんだろ。支配だよしーはーい!」
『本当か!わかった、行ってくる!』
「じゃなー」
◇◆◇ スカーレット視点
まず、加護を使って全回復してから念の為私の両翼が完治しているのを確認。
しばらく飛行し、目的地に到着したので魔物たちにスキル、手加減を使用して全ての魔物に超広範囲ブレスを放つ。
と、すぐさま間に合う全員に眷属化を施す。
=== スキル取得 ===
スキル、眷属化を習得しました。
スキル、眷属化が眷属化 SPに進化しました。
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眷属リスト
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・多眼狼×15
・多腕魔熊×21
・風魔狼×34
・魔狼×121
・鎧蟻×323
・鎧女王蟻×1
・白鷲×24
・大白鷲×1
・魔眼蜥蜴×14
・透明大蜥蜴×11
・巨大白犀×1
・王蜥蜴×1
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『………制圧完了だ』
◇◆◇ レイアン視点
いくらなんでも、炎龍王スカーレット・リンドヴルムを眷属にするとは…無茶苦茶過ぎるぞ、チノリ。
あぁ、私も手伝えなかったのが申し訳無いが…。
………早く、直さなければ。
◇◆◇ チノリ視点
ボロッボロになった翼は全回復したスカーレットから貰った血で吸血再生を使い、完治させてから飛行する。
(大分飛行速度あがったなぁ〜)
初期から比べると…約五倍くらいは早くなったか?
まあ、妥当だろうな。
単純なステータスも伸びたしスキルもエクストラになったし。
翼の独特な操作感にも慣れたし。
思い返せばこの九年間、兎に角忙しくて…人肌恋しい日々だった。
いやまあ、べ、別にウサギみたいに孤独だからって死ぬわけじゃないんだけど…さ。
ま、まああれだよ。
………少しでも、人間の面が残ってて嬉しいなって話だ。
今日で、だいぶ吸血鬼化…とでも言うんだろうか?
の、侵食が深まった気がする。
正直言ってかなり怖い。
なにせ自分が自分で失くなってしまうのだから。
「……ついた、か。」
「大丈夫ですか?ボス」
「っ!?」
カイゼルが、喋っ…!?
「お前、いつの間に喋れるように…っ?!」
「えぁ?い、いえ…私は何も…」
「………」
落ち着け。
落ち着くんだ。
恐らく、俺の吸血鬼化、もしくは鬼化が進んだ影響で
“小鬼”の言葉、使っている言語を理解できるようになったんだ。
……それしか、ないよな?
「と、ところで…大丈夫って?もしかして治ってない怪我でもあったか?一時的だが痛覚麻痺しててな…」
「い、いえ…その、ボスの、顔色が凄く悪かったので…本当に大丈夫なんですか?」
「そ、そんなに酷いか?」
……思い当たる節はいくらでもあるから、多分俺は俺の思っている以上に精神的に参ってんだろうな…。
「うーん…じゃ、暫く俺は休むか。ごめんな?またお前等に負担かけさせるが」
「いえ!滅相もない!我等は貴方様がいたおかげで今までやって行けているので!!!」
「そっ、そうか…そこまで言うなら、頼むな?」
「イェッサー!お任せを!!!」
お前そんなキャラだったっけ…?
軽くショックを受けているとデケェ翼の羽撃く音が聞こえる。
「――――スカーレットか」
『おう!ついでに制圧も終えてきた。正式に此処を拠点にできるな!』
「おお!マジか!やるじゃん!」
『えへへ…』
それにしても、普段は男勝りな口調で喋るんだな。
初めて知ったぞスカーレット。
「では、改めて…お前等!これで無人島制圧作戦は終わった!さぁ、宴だァァァ!」
「「「っしゃああああ!」」」
『……とは言っても、レイアン。お前は寝るのだろう?』
「まぁな。………ふぁ…、すかー、れっと…しんしつまで…運んで…もう…ね…すやぁ」
『寝るの早っ!?』
――――賑やかで、いいなぁ…




