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第72話 初仕事 其の三

おはようございますって挨拶あるけど起きた時間遅かったらおそようございますって言うんかな(素朴な疑問)




 『ん?ゴブリンか。なんでこんなとこに…』


 ちっ、バレてたか。

 両手剣を構えた隻眼の男。


 凄まじい闘気だ。


 隠していた訳じゃないが俺は闘気を“視る”事ができる。

 これは戦いに置いてかなりの有利に立てる能力だ。


 今まで部下たちを護れたのにこの能力は大きく貢献している。


 「…先手必勝ゥ!」

 『っぐ、重い…この一撃、闘気が混じってやがるな。一筋縄では行かなそうだ!』

 「受けられた…! はぁっ!」

 『蹴り…だが、遅え!』

 「がふぅっ!?く、火魔法“バーニア”ァァァ!」

 『なにっ!?シャーマンでもメイジでもねえくせに魔法使いやがった!』


 先手必勝のサーベルでの“魔斬”は両手剣で受けられた。

 悠長にしているあいだに放った膝蹴りは片手で止められ蹴り返される。

 身体強化は多重発動させればかなり強くなれるらしい。


 「水魔法“水の加護(アクア・ブレイジング)”!喰らええええ!」

 『水魔法までだと!?うぐぁっ!おっ…もい、一撃だ。が、無駄だぁぁぁっ!』

 「なぁっ!? 成功してくれ、ファイアウォール!」

 『防ぎ切りやがった…!』


 水の加護はダメージ軽減だ。

 サーベルにも付与する事で耐久の減りをも防ぐ事ができる。


 魔斬も追加発動させるが両手剣で間一髪防がれた。

 相当な業物らしい。

 相手が闘気を纏わせるのを見て咄嗟に未習得の火魔法を使う。


 まぐれだが成功してくれた。


 「――――止めだッ!!!」

 『くぅっ…っ!? うがぁああああっ!?』


 蹴りをフェイクで放つ。

 そして、止めの一撃、魔斬を革鎧にむけて放ち、サーベルが今度こそヤツを切り裂き、レベルのあがる音を聞く。


 「………結構、ギリギリだった。」


 一撃でも、かすりでもすれば負けていた。

 相手が油断していなければ負けていた。


 「強く、ならなければ。」


 武器庫を、進む。

 収穫は

 大砲3つ、大砲の弾30個、予備の鉄製片手剣4本、鞭一本、魔道具:結界の腕輪1つ、大海の羽織1つを全て担いでサーベルは召喚魔法のリストに登録されているのでその場に置いて行く。


 「………重いな。これも、訓練と思うか。」



 ◇◆◇ 魔道具鑑定のゴブリン視点



 「ここが倉庫らしい。」

 「行くぞ!」

 「待て、一旦武器を構えよう」

 「「それもそうだな。」」


 みんなで意見を言い合いながら倉庫の扉を蹴破る。


 『…え?ゴブリン?なんでこんなとこに?』

 「敵は一人だ!」

 「かかれっ!」

 「俺は魔法使えるからけん制する!当たるなよ!」

 「「おう!」」


 前に進み、リーダーから貰った片手剣を小柄な男の腕に突き刺す。

 どうやら魔法使いらしい。

 棍棒を持った仲間が後ろから飛び出し腹部を殴打した。


 そして、無魔法が使える仲間が魔弾を3つ、そのうちの1つを魔法使い男の右腕に命中させた。


 『ぐわああああっ!?』

 「よし、縄で縛るぞー」

 「あ、持ってくるの忘れてた。」

 「俺持ってる」

 「「流石後衛っ!」」

 「褒めるなよ」


 あっという間に魔法使いを縄で縛り、無力化する。

 魔法は使われたらどうしようもないが…まあ、そんときゃそんときよ。


 「倉庫の中からボスが欲しいって言ってたのを最優先、他にあったらいいのと木材、釘、縄を調達するぞ。食料も欲しいな。」

 「それな。俺はなるべく長持ちするのが欲しい」

 「あー。すぐ腐ったら意味ないもんな。じゃ、俺木材と釘と縄探す」


 後衛の魔法使いの仲間はイカダ拡張用の素材を探すようだ。


 「じゃ、俺はハンマーとか暗殺蜘蛛(アサシンスパイダー)の粘着糸とか粘着石探すな。」

 「じゃあ俺は長持ちする食料!」

 「「「では、散開!」」」



 数分後、全員の収穫は


 俺:作業用トンカチ2つ、粘着石1つ

 棍棒:肉の燻製×12、魚の燻製×19、硬いパン3つ

 後衛:縄3m×4、4m×3、木材重さ6kg×5、釘40本


 だ。そこそこの結果じゃないだろうか?


 「「「………重い」」」


 そこそこにするんじゃなかった…

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