聖刃4 グレート・ウルフの群れ討伐
間に合わせたぞおおおおおお!!!
っしゃオラァアアアアアアアア!!
〜昨日の会話〜
紅:必殺!グラトニー・ガイア!
虹:なにやってんだお前。あと地味にこっち向けんな
紅:おいおい。ノリ悪いぞ
虹:何処の世界に合ってそうそうの会話で必殺技放たれて追いつける人間がいるんだ。全反撃
紅:おれとか。てか撃ち返すな!弱点ねえだろその技!反則だ!
虹:え?物理攻撃ならちゃんと効くよ?まあ、エスタロッサなら無駄だけどさ。
紅:知らねえよそんなの…(大嘘)
「今日はグレート・ウルフの討伐依頼を受ける!」
「「「おお!!!」」」
Eランククエストの醍醐味はこれだよな。
魔狼討伐!
◇◆◇ 依頼受けるシーン(面倒くさいから)カット!
「再び来たぞ『魔狼の平原』…!」
今度こそ魔狼に出会えるのか。
冒険者になったら一度は対峙しないとな。
「「――――ァォォォオオオオオオオオオオオオン」」
「…はやっ」
「運いいなジーク。よっ、聖剣使い!」
「下手に煽てるなよ…」
ここ最近活躍してない俺達男性陣は、軽口を叩き合えるくらいには仲がいい。
変な友情が生まれたのだ。
もっとも、最初はあんまり良い印象なかったけどさ。
魔狼の群れ――およそ6頭のそいつらが気付くと俺達を取り囲んでいた。
「やばくねえか…これ!」
「と、取り敢えず支援魔法を使ってくれ、セレシア!」
「はいぃ!魔力強化!」
「フローズン!」
後衛を真ん中に入れて、支援魔法を頼む。
魔力強化で威力、範囲共に向上したミィリスの氷魔法がグレート・ウルフの足元を凍りつかせた。
「ウオオオン!」
「アリスッ!」
「スマッシュ」
「キャインッ!?」
犬のような鳴き声をあげ、飛びかかってきたグレート・ウルフがアリスの強撃で吹っ飛ばされる。
「ナイスだ!シャドウ・バインド!」
「「グルゥッ!?」」
「やっちまえ!」
「まか、せて!ウォーター・キャノンっ!!!」
「ガオオオオッ!?」
二体のグレート・ウルフを倒した。
一連の流れを説明すると、俺が影魔法で二体の魔狼の脚を縛って捕まえ、アイシャが水砲で捕まえた個体を倒した、という感じだ。
「さて、久しぶりのぉ…聖剣開放ッ!!!」
聖剣開放。
詳しく説明した事はなかったな。
効果は魔物の防御力完全貫通、魔族及び魔物の回復阻害
に俺の身体能力約2倍、そして聖剣技の開放と聖属性魔力の増大、だ。
そして代償は最初は三日間弱体化(大)、魔力回復効率三分の一が1日、頭痛だ。
…いやぁ、最悪だったな。
そして、代償の減り方とかは、まとめるとこうだ。
始祖吸血鬼レイアン戦前:上に同じ
始祖吸血鬼レイアン戦後:1日中弱体化(中)、魔力回復効率三分の一が12時間、頭痛。
王都魔法学園卒業後:12時間弱体化(中)、魔力回復効率二分の一が6時間、頭痛。
Eランク試験前:上に同じ
Eランク試験後:12時間弱体化(小)、魔力回復効率二分の一が1時間。
こうしてまとめると凄え成長したな。
おっと脱線した。
こっからは戦闘の様子だぜ。
「聖剣技“ホーリーフィールド”!」
「サンキュ!ファイア・スラッシュ!」
「聖剣技“ホーリースラッシュ”!」
「「グルォォオオン!?」」
ホーリーフィールドで魔物の弱体化と仲間のHPとMPの回復を行い、ホーリースラッシュで三体の魔狼を切り裂く。
グノスが途中で腰に下げた短剣を使って火炎斬りで魔狼の1体を倒した。
「おっ、もう最後か。」
「中々に成長を実感できるな。」
「気を引き締めてください。アレは私の一撃を受け流し怪我をしたフリして仲間に指示を与えていた個体です。」
「「まじかよ!?」」
「取り敢えず、フローズン!」
「トライ・アクアエッジ!」
「…あわせるぞ!シャドウ・バインド!」
「――――グラオオォォォ!!!」
衝撃の事実を伝えるアリス。
俺達が驚いている間にミィリスが“凍結”を使い、アイシャが3つの水の刃を動けないだろうボス狼に放つ。
そして、命中前に俺が更に闇魔法の特殊下位魔法である影魔法でボス狼の全身を縛る。
――――水刃命中の瞬間、ホブゴブリンと同じレベルの咆哮が俺達の動きを思考ごと止める。
咄嗟に耳を両手で抑え、咆哮が止むと同時に取り敢えずみんなに指示を出そうとして!気づく。
「っっぐ…みんな、無事…か…!?」
「アリスッッ!!!」
グノスが叫ぶ。
アリスが、魔狼の爪に切り裂かれていた。
「うぐっ…かはっ」
「ガァオオオオオオ!!!」
〘万能鑑定〙
----- 脅威度:B+ -----
種族:影狼 Lv:42/75
状態:激怒 空腹度:194/300
得意属性:無、闇
弱点属性:光、聖
HP:1186/1200
MP:760/800
筋力:650
魔力:600
防御:420
敏捷:525
器用:345
知力:410
精神力:200/350
スキル:無魔法Lv3、闇魔法Lv6、咆哮Lv2、統率Lv1、連携Lv2
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「なっ…!?」
間違いなくホブゴブリンと同レベルだ!
なんでこんなに強い個体ばっかり…!
「アイシャ、アリスを頼んだ!」
「任せ、て!結界!範囲回復魔法!」
「各々魔力で身体を守りなさい!凍結領域!」
「ガァッ―――ワオオオオ!」
「くっ?! バースト・フレア!」
アイシャがアリスを保護する結界とその中に継続回復を。
ミィリスが辺りを凍結させ、雪を降らせる。天候さえ一部操れる彼女はやはり規格外だ。
そして、影狼が俺の影から頭を出し、噛みつこうとしてくる。
ので、炸裂する炎で俺の周りを燃やし、出てこれなくする。
「―――グノスゥッ!!!」
「ウオ―――。」
「! っっらぁああ!!!」
「ギャインッ!?」
叫び、伝える。
グノスが間一髪のところで大盾の尖った部分で影狼の頭を殴打する。
悲鳴をあげ、影狼がグノスの影の中に潜るが…
「もう遅いんだよ!聖剣技“サンクチュアリ”!」
「――――ガァアアアアアアアアアアアア!?」
白光が視界を覆い尽くす。
と、同時に恐らく弾き出されたであろう影狼の悲鳴が響き渡り…そして。
「……やった。勝ったぞ!!!」
「っっしゃああああ!!!」
ホブゴブリンとシャドウ・ウルフの事はギルドに伝えてある。
もしかしたら、この時から既に侵攻は始まっていたのかもしれない。




