聖刃2 ゴブリン討伐
さり気なく昨日のクリスマスイベを完全にスルーした男。
その名もワイ。
俺はジーク。
聖なる刃の仮リーダーだ!
…まあ、全員まだGランクの見習いだけどな!
と、二日前の俺なら言っていただろう。
俺は、一昨日にFランク、つまり初心者になったのだ!
「みんな、今日はゴブリン討伐に行くぞ!」
「…アイツら、キモいし臭いから出来ればやりたくはないが、訓練にはもってこいだしな。」
「「「………」」」
あはは…。
思わず苦笑してしまう。
何故ならば全員グノスの言葉に賛成だからだ。
まあ、約1名ポカンとしていたが。
(ヒント、戦斧を担いでいる)
「…よしよし、あった。これだな!」
=== ゴブリン討伐 G〜 ===
常時募集依頼 難易度G-
推奨人数4〜10 報酬750C〜
達成条件:ゴブリン5匹以上の討伐
討伐場所:王都グランゼルへの街道など。
主な出現モンスター:ゴブリン、ホーンラビット、はぐれ魔狼など。
説明:街道に出没するゴブリンの討伐。
討伐数、及び素材の品質に依存して報酬はあがる。
討伐証明部位はゴブリンの耳。
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「早速受けて来たぞ!」
「「「じゃ、出発!」」」
◇◆◇
「歩きは流石に遠いな…」
「今度、馬でも、買うか、手懐ける?」
「そうしようかな…」
「ま!移動も訓練と思えばいんじゃねえの?…今回だけ」
「それもそうね。貴方にしては珍しく良い事言うじゃない」
「酷え言い草だ…」
「それより早くゴブリンと戦いたいですね〜♪」
出発から約一時間。
街道まではもうちょいかかる。
…が、
「あれ?ゴブリンか?」
「やったぁ♪早速ヤりましょう!ジークさん!」
「おう!そうだな!」
前方にゴブリンを…5〜7匹発見した。
早速やってやる!
「先ずは私が!アイシクル・ランス!」
「「ゲギャァッ!?」」
「ちょっと、ズルいですよ〜!――スマッシュ!」
「「ゲゴギャァッ!?」」
あっという間に4体のゴブリンがやられた。
今のを説明すると、
ミィリスの氷魔法で創られた2本の氷槍がゴブリンの心臓を貫き、慌てたようにアリスが飛び出して背中に担いだバトルアックスが一瞬且つ一撃で二体のゴブリンの首をはねた。
(俺の出番あるかな〜…あはは…)
「私も、やる。―――アクアエッジ!」
「「グッ…ギャ」」
「うわぁ〜、悲惨だ。」
残る三体も三個の水刃に首を切り落とされて死んだ。
討伐完了…だな!
「「……俺ら、何もしてなくね?」」
気の所為と言う事で。
◇◆◇
「お!街道着いた!」
「やっとかー!」
「「「疲れた」」」
そして、ゴブリンも発見した!
ゴブリンはその数約20匹!
なんでこんなにいるんだ?
まあ、疑問は率直に口に出そう。
「なんでこんなにいるんだ?」
「ホブと、職業持ち、も…いる」
「なに!?」
あ、そうだ!
こういうときの万能鑑定じゃないか!
----- ランク:G -----
種族:ゴブリン Lv:4〜16
職業:なし 状態:普通 空腹度:34〜79%
HP:20/22〜39/41
MP:7/7〜9/13
筋力:6〜9
魔力:4〜7
敏捷:11〜14
防御:4〜8
器用:9〜17
知力:5〜11
精神力:10/10〜16/16
スキル:棍棒術Lv2、罠作成Lv1など
耐性:飢餓(中)など
称号:『小鬼』
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これがステータスの平均…か。
弱いな。まあ、脅威度Gの魔物だから仕方ないか。
「聖剣開放ッ!喰らえェッ―――!」
「「「ゲゴギャァァァァッッ!?」」」
一気に十体のゴブリンを袈裟斬りにする。
剣術のレベルが最近結構あがったのだ。
「負けて、られない!トライ・ウォーターボール!」
「「「グギャァッ!?」」」
比較的弱いゴブリンの14体は倒した。
次は職業持ちと進化個体だ!
「グギャギャ!」
「させねえよ!」
グノスが俺の死角から奇襲をかけてきた、職業:暗殺者のゴブリンの攻撃を大盾で見事にいなす。
「セレシア!やれ!」
「は、はいぃ!アジリティ・バフ!」
セレシアは転移魔法などと同じ特殊属性である支援魔法が使えるのだ。
普通の支援系魔法5回分を無詠唱で行える。
凄いだろ!
「あとは私が!スマッシュ!」
「グギャァァァァ!?」
よし、やったぞ!
レベルも1だけど上がった!
順調に進む戦闘に完全に油断していた、その時。
「――――ブォ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」
「「「〜〜〜ッ!?」」」
ビリビリと、周囲を音圧で揺らす。
身体が痺れて動けない。
力も入らない。
「な、なん…だ…?」
「グギャギャ♪」
「ふぅぅうううっ、――――ミィリスッッッ!!!」
「ハッ!? ――フローズン!」
「「「ゲギャッ!?」」」
俺は、先程の『咆哮』はホブゴブリンがやった事に気づく。
咄嗟に叫ぶとミィリスがゴブリン達の足元を凍らせてくれた。
「ナイス!聖剣技“ホーリースラッシュ”!!!」
「「「グギャァァァッ!?」」」
「グオオオ!ギャァァァッ!」
「なに!?氷を破壊した…!?」
耐氷と滑走のエンチャントが施された靴で氷の上を滑り、一瞬で間合いを詰める。
動きが良くなったのは間違いなく体術スキルのおかげだろう。
そして、三体のゴブリンの首を切り落とす。
すると、最後の一匹であるホブゴブリンが足元の氷を破壊してアリスの方へ走る。
「不味い!逃げろッッッ!」
「ぇ?…ぁ…いや…」
「貴方の相手は私がします。スマッシュ!」
「グギギャァァァ!」
「ほう!受け止めますか!では、これはどうですか?!斧技“薪割り”!」
「ギャアッ!?」
セレシアは攻撃魔法も使えるが詠唱が必要。
体術は無理。
意図を察した俺が叫ぶと同時にアリスが滑走を使って飛び出し、スマッシュを放つ。
ホブゴブリンはその一撃を片腕で掴みとり、防いだ。
そして、笑みを浮かべながらアリスが戦斧を引き抜くでもなく体重と全力を込めて戦斧を押し込み、捻って向きを変えホブゴブリンの手首を切り落とした。
「グオオオ…ブォオオオオオオオオオ!」
「無駄です。そこそこ楽しめましたよ♪」
「ギャアアアアアア…」
………今度から、アリスにだけは逆らわないでおこう。
アリスは抵抗しようとして残った腕を振りかざしたホブゴブリンの右肩から腰にかけてを切り裂いた。
クエスト達成&上位種も混じっていたし実質5個分クリアしたので明日はランクアップの試験だ!
そういやプラ○ムでワン○ースを全話見れるようになったんですよ!




