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第63話 城が狭いって初めて思ったよ

光の騎士の名前をアルバートに変更しました。

執筆した時間が深夜1時過ぎてたので許してくだせえ




 寝室は一人の空間である。

 ……寝室だけは。


 「廊下は埋め尽くされてんだよなぁ。」


 そう。廊下だけじゃなく城全体が、食堂に客間など寝室と王の間以外は全て村人で埋めつくされている。


 「はぁ…今日は何をしようか」


 やる気が起きない。

 だって約100人が城にいるせいで若干空気が薄くなってるし。


 はぁ…。


 「………なんだよ、ムート」


 現在ムートは寝室の窓の外でバッサバッサ翼をはためかせている。

 ……大した時間飛べないくせに。


 「ガァ(進化)」

 「は?」


 ピカーッ!!!


 ぐおわぁっ!?

 目がぁ!目がぁ!


 大佐はこんな気分だったのか!?


 「ガアオ」

 「…ええと、なになに?」


 −−−−− ムート −−−−−


 破滅竜:Lv:1/150 ランク:A-

 空腹度:300/300 状態:健康


 HP:2050/2050 +500

 MP:215/215

 筋力:1650 +150 +500

 魔力:195

 敏捷:1010

 防御:1640 +300

 知力:340

 精神力:260/275


 得意属性:大地、光、闇

 弱点属性:聖


 スキル:破滅竜鱗Lv1、竜尾Lv1、剛毅Lv1、天命Lv1、格闘術、飛行Lv4、光砲(ブレス)Lv1、大地魔法Lv7、光魔法Lv1、跳躍Lv1

 ユニークスキル:〘竜星結界(ドラゴバリア)


 加護:レイアン:《全回復の加護:3/3》《念話》《鑑定》


 -----------------------------------------



 「…………うわぁ」

 「ガ、ガァオオオ!?」


 心外だ、と叫ぶムート。


 進化したムートの容姿はかなり違っている。


 捻れ曲がった禍々しい額の二本の角に、より硬く鋭くなった全身の鱗。

 後ろ脚がかなり発達しており数秒程度なら身体強化なしでも二足歩行できそうだ。

 そして、なによりも凶悪な顔つき。


 ぜってえ人殺してるよ(ないけど)


 そういや、俺のレベルも結構あがってたよな。

 あ、騎士団戦じゃなくて湖から帰る途中で、ね?


 折角だから数を減らして置いたんだよ。

 王都民は感謝して欲しいね。


 「さぁーて、と。今度はプルーですか?」

 『いえ、私はレイアン様に朝食ができたと…』

 「そっか!じゃ、早速食堂行くぜ!」




 ◇◆◇



 はぁー、美味かった。メニューは火龍の出汁で作ったスープ。

 ……俺、実は小食なのだよ。


 なぜかって?


 この身体、空腹度がパン一つ食っただけで満パンになるの。


 最悪だぜ。


 「…………猶予はなさそうだな。」




 ‥‥‥



 この日、王都にある情報が国から開示された。

 霧の森には獣人の村があり、全て純血。


 そして、それを吸血鬼レイアンが守護している。


 我々は身勝手に国に住み着くこの者達には罰を与えると。


 獣人村には騎士団が一週間後向かう。



 そして、同時にそれまでに何もするなと警告がなかった。


 ある奴隷商が猛者を向かわせる。



 「あっはは〜♪まさか、2回も雇われるとはね〜。それにしても、副団長が奴隷の兎獣人なんて〜大丈夫なのかな〜?」

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