第62話 近衛騎士団vs獣人村 ⑧
新作…取り敢えず5話くらいまではストック書けたけど投稿するか迷ってます。
まあ、ある程度こっちが落ち着けば連載してもいいかな…?
『ハウリル、聞こえているか?村外れに騎士団長と副団長がいる。お前への指示は、副団長の吸魔の盾を破壊すること、だ。』
「(あァ?なんで俺が。もう満足してんだよ)」
『従わなければ詰むぞ。何故なら、吸魔の盾は恐らく身体強化も解除する。つまり、騎士団長が大技を使って疲弊しているうちに吸魔の盾を破壊しなければ我々に勝機はない。』
「(……あァクソ!そういう事かよォ!)」
副団長は接近戦有利なハウリルが、騎士団長は近づくと即死する技を持っているため遠距離主体であるレイアンの魔法メイン攻めでしか攻略できない。
そのため、騎士団長、副団長ともに疲弊しているであろう今しかないと言うわけだ。
「行きゃァいいんだろォ行きゃァ!チッ!」
怒鳴り散らしながら念話で指定された大まかにいうなら村外れにダッシュで向かうハウリル。
省くが、ハウリルは副団長との戦闘で無事盾を粉々に粉砕、奪取して中心部に埋め込まれた宝石を破壊して無事任務を達成したのだった。
※副団長は近接メインです。吸魔の盾で魔法を防ぎ、身体強化はさせませんでしたが体術でも盾を持った状態では圧倒され、闘気までは実質無効化できない盾であるためにボッコボコに変形してしまった吸魔の盾くんカワイソス。
−−−
必須条件
・吸魔の盾破壊 →宝石破壊により修復不可能!クリア!
・光の騎士の討伐 →ハウリルの“前砲”でグニャグニャになって死んだのでクリア!
・騎士団長に複数回『女神の権能』を使わせる。→レイアンの奮闘によりクリア!
オールクリア!
−−−
◇◆◇ ― 霧の城:寝室 ―
「湖脱出成功だぜ!」
『そろそろ活動限界だ。寝てくる』
「お疲れ様だぜ!」
「ふぅー。疲れた。マジでまぁーーーた迷子になる所だったよ。プルーの〘絆のリボン〙とレイアンの念話のおかげでなんとか自宅に着いたぁー。」
霧の城の寝室にて、フカフカベッドでボヨンボヨンしながら独り言をこぼす。
「バッティもよー、寝室キレイにしてくれちゃって可愛いじゃんかよー」
「キィッ♪」
「はいはい、大人しく抱きまくらになりましょーねー。」
「キィー」
思えばこの世界に来て最初の方はこの豪華なベッド、慣れなかったなー!
まあでも、初日から居てくれたバッティのおかげで熟睡できたけども!
「キィーッ♪(ドヤァ)」
「おん?なんや急に可愛い顔しやがってぇー」
何しても可愛いって言うじゃねえか、というツッコミは置いておく。
―――何せ、もう長くは続けられない時間なのだから。
やべぇ、落ち着く暇がなかった。
第三章はぶっちゃけていうと結構な超展開…ともいえるかもなので落ち着ける暇がない。
これは…




