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第61話 近衛騎士団vs獣人村 ⑦

ふっ、リトルマ○ク?でガン攻めしてばっかで逐一ガードという行動をせずともそこそこの勝率を保てていたワタシのガ○ンだが、必要なとき殆どガードできる能力を得たぞ!


ふははは! (予約投稿便利すぎでは?)





 村人の避難が終わり、もぬけの殻になった獣人村に強烈な闘気を纏う人狼と騎士が立っていた。


 「生きてェやがったのかァ…しかも、相当強くなってやがんなァ!」

 「仲間の仇、撃たせてもらおう!」

 「「うおおおおおおお!!!」」


 ハウリルの右脚が地に叩きつけられた瞬間、大地が裂ける。

 しかし、騎士は落ちずに光速で高く飛び上がり、両手で握りしめた剣をハウリルの頭目掛けて振り下ろす。


 「はぁああッ!!!」

 「“天”!」


 唐突にしゃがみ込んだ人狼は、立ち上がりながら勢い殺さず右腕を天に向けて力強く握りしめながら跳躍までして剣にぶつける。


 それと同時に右腕に纏わせていた闘気が一気に開放されるように全身の闘気を収束したアッパーが、

 闘気を可視化するならビームのように放たれる。


 天を穿つそれが剣にぶつかり、相殺されて爆発が起こる。


 「っっぐぅぅう!『司るは光!女神の権能を愚かなる使徒に貸し与え、仲間の仇を穿ち抜き給え!

 光剣撃!』」

 「ぉおッ!?急に動きが良くなりやがったァ?!楽しませてくれんじゃァねェかァァ!!!」


 光速の剣撃を、怒涛の勢いで次々と放たれるそれを決して浅くはない傷を幾つも作りながらも獰猛に笑みを浮かべて多重身体強化をようやく発動させるハウリル。


 光の騎士の体力はこのままではそう長くは保たない。

 だが、これは元から短期決戦になる予定だった。


 問題はない。


 「ぅおおお!『光身』!」

 「ッ!? な、どこに消えやがっ「後ろだぁあああ!」うぐぉおっ!?」 

 「りゃああああ!!!」


 騎士の肉体が周囲に溶け込むように掻き消え、瞬きの間にハウリルの後ろに現れて『光剣』を振り下ろす。

 そして、騎士の言葉を理解半ばで勘殆どで闘気を背中に集め、背の肉と鮮血が宙を舞う。


 初めてのクリーンヒットに調子に乗った騎士の怒涛の剣撃が再び腹に命中する寸前、闘気を纏った3本指でハウリルが剣先を受け止める。


 「なにぃっ!?」

 「捕まえたァ!部分獣化、ッでりゃああ!!!」


 致命的な隙を晒す騎士の無防備な腹に獣化した太い腕が突き刺さる。

 鳩尾に全身を捻り、使ったパンチがめり込んで鈍い音が響く。


 「〜〜〜ッごっぶぁっ!?」

 「ギャハハハハハッ!おォらどしたよォ!」

 「ぶぎゃあっ!!!」


 腹を抱え蹲り、前に倒れ込む騎士を見て抑える必要もないと判断したハウリルが顎先を蹴り上げる。

 蹴り飛ばされて木の幹にぶつかり、それを圧し折って止まる騎士はぐったりとして動かない。


 ハウリルはそれを見て残念そうにしながら悪態をつく。


 「チッ、この程度かよ騎士サマァ…。こっからが楽しいのによォ。」

 「……………ッ」


 フラフラと、幽鬼のように立ち上がり『光剣』を再び握りしめハウリルを睨みつける。


 「………『光の騎士アルバート』」

 「あァ、立てんのか♪名乗り、ってやつか。そんなら…『白狼のハウリル』」

 「「いざ、尋常に参る!!!」」



 互いに全力で走り、拳と剣が交差する。

 火花が散り、踏み込みで地面が大きく凹む。


 ハウリルは現在、手札の“地”と“天”、多重身体強化を使用している。


 彼の魔力、MPはあと4分が限界だ。


 縦に振り下ろされる光速の剣撃を闘気で弾き返し、浅い切り傷を作りながら地面を強く踏み込む勢いのままに“地”を放つ。


 地面が裂けた事で踏み込めない騎士こと、アルバートが『光身』で上に移動、剣を振り下ろす。


 「ガァァァォォォォォォ!!!」

 「うおおおおおおおおっ!!!」


 咆哮は余計な魔力を使わない為に封印されている。


 振り下ろされた剣は柔軟な身体だからこそできる動きで脚に防がれ、ハウリルのパンチは剣の向きを咄嗟に捻って変えた事で火花を散らさせるだけに終わった。


 アルバートの活動限界も残り3分半。


 そろそろ決めなくてはならない、と考えた両者はほぼ同時に後方へ大きく跳躍し距離を取る。


 「はん!考える事は同じってかァ!」

 「そのようだな。互いに至高の技を!」


 ハウリルは獣化しない。

 何故なら今しても1秒で解除されて終わりだからだ。


 アルバートは権能を使える。

 一回のみなら、大技でもギリギリ。

 代償として一ヶ月は動けないだろうが。


 ハウリルは切り札を持っている。

 レイアンにすら見せなかったそれを。


 「………ふぅ。」

 「………はァ。」


 「『司るは光。女神よ、どうか愚かなる使徒に、この世の全ての生命に、光を与え給え!!! 光剣連斬』ッッッ!!!」

 「秘技“前砲”ッ!!!」


 極光が村を覆い尽くし、光速の剣撃が鋭く無駄のない動きで放たれる。


 ハウリルは闘気と魔力、そして最適の正拳突きを放ち収束させたそれを腕が伸び切ると同時に一気に開放する。



 交差した瞬間、大爆発が起きて村を飲み込み破壊し尽くす。




 ……全てが終わった後、立っていたのはハウリルだった。

やべえ今度はリトルマ○クの空中攻撃があまりにも弱いせいでガ○ンもいちいち思い出さないと空中攻撃できなくなっちまったやべえ!?


(地道にガ○ン道極めてるよっていうアピールです)

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