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第53話 バッティ

あと2話…2話で…はじまる…がくっ



 扉を開けて、城内に入る。

 懐かしの我が家。


 …そして、所々埃は被っているもののある程度の場所は掃除された痕跡がある。


 「誰か、間違いなく誰か居るな。」

 「警戒する。」

 「…わかってる。」


 〜〜♪


 !


 「まさか、バッティ!?」

 「キィイ♪」

 「む?こうもり?」

 「相変わらず可愛いなぁお前はぁ!」

 「キィッキィッ♪」

 「でも、どうやってここに残ったんだ?確かにお前もある程度は戦えるだろうが…」




 ふむふむなるほど。

 バッティの話をまとめるとこうだ。



 先ず、あの日ワイバーンを必死に抑えようとしてたら霧の森の霧が急に濃くなって、ワイバーンがマトモに周りを見えないようになった。

 (そして、後から自分の魔法の効果だと知る。)


 暫くそのまま元々霧に慣れてたのもあってワイバーンどもを奇襲をしかけて個別に倒していたらいつの間にか退散していたらしい。


 んで、かわよいコヤツは健気に俺が帰ってくるのを信じてこの日まで城を掃除していたらしい。


 「クソ!もっと早く帰っておけば良かった!」

 「キィー?」



 こてんってしてるその姿も可愛いぜ。

 久し振りにモフモフ成分を摂取した俺はウッキウキだ。


 (ああ…それにしても色々あったなぁバッティとは。)



 チェシャを置き去りにして思い出にふける。



 −−−



 とある日



 バッティとレイアンは霧の森から初めて出て外の景色に感動した。


 「すげえええ!?空が暗くないってマ!?え?あれ、なんだ…なんか、目から汗が…うそん。え?普通の景色見れるだけでこんなに心って揺れるものなのか」

 「キィーーッ!?キィイ!?(ま、眩しい!?)」


 片方は久々の外の景色に感涙し、もう片方は光に慣れていない為あまりの眩しさに目をやられる。


 しかし、雰囲気は楽しげだ。


 「いいけしきだな〜」

 「きぃ〜(だな〜)」


 平仮名っぽい発音で話しながら、『魔狼の平原』に座り込む。


 「湖とかないのかな〜」

 「キィイー(ないのかなー)」


 これで綺麗な湖とかあったらこれまで憎んできた神っぽいやつらに土下座する覚悟あるぜ? と思いながらぼんやりと空を見つめる二人(どっちも人外)。


 「あ。やべぇ、なんか人間来そうな予感。帰ろーぜ」

 「キィッ(りょ)」



 足音を瞬時に察知、そそくさと走って逃げ、霧の森に帰る道中(結構遠くまで、いつの間にか来てたな)とか考えているレイアン。


 こうして彼等の初旅行は幕を閉じた。



 ◇◆◇




 場面は変わってクロウとプルーが眷属組に参加した数日後。


 四人(全員人外)はパーティーをしていた。



 「キィッ♪」(クロウからドードーの唐揚げを奪いながら)

 「ぷるぷるぅ♪」(クロウから芋スープを一部奪いながら)

 「カァー!?」(奪いとられた物を取り返そうとしてすぐにパクられながら)


 「………俺も、肉とかパンとか米とか。贅沢は言わないからせめて血以外を食したい」(涙目)



 なんなら眷属のほうがいいもの食べてるな、とか考えて。俺は彼女に貢ぐ系だった…?とか、くだらない事を考えて。


 日常がとても貴重な時間になるなんて思ってもいなかった吸血鬼がさっきそこで捕まえてきたドードーの血を啜る。


 「あー、いつか俺も肉とか魚とか食える様になったらいいなー」

 「キィイー!(それな!)」

 「……今思ったけどバッティお前、なんでもかんでも俺の教えた言葉使うんじゃないよ?」

 「キィー?(えー?)」



 ◇◆◇



 「キィイ…!(やべぇ、でけー…!)」

 「カァー…!(ドラゴン怖っ)」

 「ぷるぷる(見た目だけね。雑魚そう)」

 「ガアアアア。(よろしくっす)」


 「…生粋の後輩だな。ムート」


 「っす」、という語尾からして先ずそうだ、と考えて毎度恒例の自己紹介をやり終えた後のレイアン一行は王都の偵察に行こうとしていた。


 …まあ、「あれ?冷静に考えて俺ら身分証も無ければモンスと魔族だよな。……入れなくね?密入国しかなくね?」

 と、気付いて頓挫(とんざ)したのだが。


 「あ〜、なんでこう、『人化の術!』とか使えないかね〜」

 「キィー(人間になれる術ですか?)」

 「うん。あと、なんかバッティが敬語で喋るの違和感しかないね。」

 「キィッ(酷いです。)」

 「あ。さては飽きたな?」

 「キッキッキッ(ふふふ、バレましたか)」



 −−−



 ざっとこんなもんか。

 すぐ思い出せるので言えば。


 「ところで、バッティ。俺は一旦村に帰って、『転移魔法陣でも城と村とに設置して移動を便利にする計画』を建てている訳だが、一緒に来るか?」

 「キィーッ、キィイイイイ!(いえ、私は城の手入れをしておきます!)」

 「おっしゃ、わかった。じゃ、少ししたらかえってくるから、待ってろよー!」

 「……いつの間に魔法陣の術式覚えたの」

 「秘密」




 こうして往復一週間(帰りは死ぬ気で走った)の帰宅旅は終わった。

ガ○ン使いのアドバイス


横B+ショートジャンプ+空N

横B+下強+DA+自由


はよくやりますね。

あと、横Bはコンボ繋げやすいので使えるタイミングあったら積極的にやったほうがいいと思います。


おまけ


横B放ったときに相手が後ろに向けて回転しながらオレンジの光りだしたら多分確定で地上下B当たります。

あとこれは崖外出しやすいです。

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