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第42話 三色揃って地獄を見るぜ①

みじかいよぉ〜



 さぁ、リベンジマッチといこうじゃねえか。



 「ギャアオオオオオオオオオオオオッッ!!!」

 「マジックバリア!」(※現在物魔障壁使用不可)



 咆哮と共に出現した黒雲が巨大な落雷を生成する。

 薄紫色の障壁はそれを地面に受け流したが途中防ぎ切れず破壊されてレイアンに直撃する…かに、思われたが直前で禍々しい蝙蝠の翼を久々に生やしてなんとか避けた。


 「クソ、これも一時的にしかできねえのか…!」


 愚痴をこぼして再び黄色いアイツに目を向けるとなんと口元がビリッてるではないか。


 「マジックバーリアッ!うおっ、マジック・ミラー!」

 「ギャアッ!?ォオオオオオオォォオオオ!!!」


 的確にこちらを狙って放たれた雷槍はいとも容易く障壁を撃ち破り、マジック・ミラーでカウンターしても途中で粉々にされて左脚に激痛が奔る。


 「ぐああああっ!?」


 悲鳴をあげながらも取り敢えずファイヤアローで牽制し、時間を稼ぐ。


 「ギャアオオオオオオオオオオオオ!!!」

 「左腕はくれてやる!ぐ…エア、リアルっっっ!!!」


 風がイエローワイバーンを切り裂き、地に落とした瞬間。


 「ギャア、『ギャオオオオオオオ』!」

 「ぅっ、あ?ぃ………、嘘だろ。」



 異質な鳴き声をあげたイエローワイバーン。

 耳鳴りがして、頭を抱えて蹲り、目の前にイエローワイバーンが居る事を思い出して前をみると、そこには―――


 「「「ギャアオオオオオオオオオオオオ!!!」」」

 「は、はははっ、………三色揃いやがった。」


 見上げるほどの巨躯を備えた赤、青、黄色のワイバーンが立っていた。






 「………私が行くしかない。」

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