第39話 指揮官チェシャ
5章くらいまで、執筆はできてないですがおおまかな内容は決めてます。(多分少し?は変える)
「うてぇええええ!」
精一杯声をあげて後衛の指揮を取る。
こんな事したこと無いからどうしたらいいかわからないけど、取り敢えず『うて』、とか『構えろ』とか、『治癒師きて』とか『下がって』とか逆に前進とかも言ってみてるし、自分でも弓を射って掩護したりもする。
「ギャオオオオオオオ!」
「ふぅ、ふぅ、――――マジック、バリア!」
キィイイン!
嫌な音がして火球が弾かれる。
「みんな、この隙にたくさん射って!」
「「「了解!」」」
なんか、複雑な陣形とかはわからないけど取り敢えず敵が火を飛ばしてきたら結界を張って、その隙に!とか言ったらいいらしい?
みんなが疲れてたら後ろに下がるよう言ってみてる。
これでいいのかは相変わらずわからないけど、取り敢えずだいじょうぶみたい?
「ビッグワイバーンが複数とんできた!撃ち落とすというより、前衛の掩護ってかんじで取り敢えずたくさん射て!」
「「「お、おう!」」」
私達が射た矢じゃ羽ばたく風圧だけで吹き飛ばされちゃうからひたすらに面倒くさいって印象をつけてイライラさせる。
時間稼ぎだけできたら後はハウリルが仕留めてくれる。
だって、まだ身体強化しか使ってないもん。
「あァ……ガァアオオオオオオオオオオオオ!!!」
「ギャァ、ギャオッ!?」
「! 今なら撃ち落とせる!1番左の個体を狙って!」
「「「! わかった!!!」」」
大量の矢が、ハウリルのさけびごえで怯んだビッグワイバーンに降り注ぐ。
撃ち落とした時、麻痺の効果が強くでたみたいで落下で瀕死になってた。から、ハウリルがなぐって殺した。
ハウリル強い。
「はぁ、はぁ、ちょっと疲れてきた…」「はぁ…が、がんばるしか、ねえよなぁ…」「クッソ!まぁた外したよっ!」
(みんな、疲れてきた?なら、)
「一旦下がって!そして、矢を射るペースを落として!きゅうけい…じゃなくて、矢のおんぞん!」
「「「! 了解だぜ!」」」
ん。よくできた。我ながら上手い。
村人のみんなの体力も考えながら指揮できる私すごい。
「そういえば、レイアンどこいったんだろ?」
「ギャオッ!!!」
「マジックバリア!」
ん。なんとか防げた。
マジックバリアもだいぶ速く使えるようになった。
「あ。………運搬班、追加の矢もってきて。」
「ぜぇー、はぁー、……了解っす。」
ちょっと心苦しいけど体力あって武力ないのあなたしかいないからしょうがないの。がんばって。
「! あれ…イエローワイバーン?なんで?あれ、たしかレイアンが倒したって言ってたのに。」
そう言ったチェシャの遠く前方には、ようやく減らせたワイバーンのさらなる大群を率いてレイアンが倒したイエローワイバーンの何倍もの巨体をした個体が戦場に向って飛行していた。




