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第4話 ゼノス来訪

遅くなったお詫びと※1 のヤツが見難いお詫びの為の2話投稿です。


 ゼノス。それは異世9にて“あの方が敵を…”とレイアンに言わせたレイアンの上司であり吸血鬼(ヴァンパイア)だ。


 因みにここでゼノスに負けて配下に加えられる。

 大して気にもかけてもらえず配下になれば一生社畜になる。因みに悪魔王(デーモンロード)と呼ばれる吸血鬼や悪魔をまとめ上げる魔王だ。


 「――――む?なんだ、アレは。」


 ゼノスの目の前にある、霧の森。

 常に濃く深い霧が漂っており、更に凶悪な魔物まで蔓延っている村人は決して入っちゃ駄目だと子供に必ず教えるほどの危険区域。


 まあゼノスからしたらそんなモノ関係ない上凶悪な魔物も彼からしたら(笑)が付く。

 しかし、以前訪れた時とは違い全域に高度な探知結界が張り巡らされているではないか。

 しかも察するに術者は複数でもなく1人。


 これは久し振りに楽しい思いができそうだと考えて急遽方向転換しながらニヤリと嗤う。


 「!あれは…城か!?」


 自分でさえ結界内に入り込まなければ分からない(知覚できない)城。


 (人間の仕業か…?いや、有り得んな。これは魔族か、それとも吸血鬼(同胞)か、だな。)


 より一層恐ろしい笑みを深くしながら飛行する。


 「――――エアガン。」

 「ぬ?…何者だ。」


 圧縮された見え難い空気をあっさりと手の甲で打ち消し、更に強大な可視化する錯覚すら覚えるほどの威圧感を発して、ゼノスはレイアンに問う。


 「貴様こそ、何者だ。我が森に勝手に潜り込みおって。結界には気付いておるのだろう?」

 「ああ、当たり前だ。…貴様、レッサーヴァンパイアか?下等吸血鬼の分際で貴様呼びとは、傲慢な。」


 しばし両者の睨み合いが続く。

 内心クソ焦っているレイアンだが、一方ゼノスはどこか楽しげだ。


 (ほう…レッサーヴァンパイアの時点でもうここまで強いのか。…面白い!実に愉快なヤツだ!この我の威圧に耐えうるのも気に入った!)


 「フハハハ!…どうだ?暇つぶしに付き合ってくれないか。最近つまらん者ばかりで飽きてきていたのだ。」

 「ふん。私は貴様ほど暇ではないが…どうせ、断っても無駄なのだろう?良かろう。付き合ってくれる。」

 「フッ、フハハハハ!…ここまで面白いモノは久し振りだな。」


 レイアンの答えに思わず高笑いしながら目の前の得体の知れない吸血鬼を睨みつける。

 一切動じないあたり、レイアンの鍛錬は無駄ではなかったのだろう。


 「我が名はゼノス!誇り高き吸血鬼だ!」

 「…私の名はレイアン。ただのしがない下等吸血鬼だよ。」

 「くだらん冗談と謙遜は止せ。ただの下等吸血鬼風情がこの様な高度な結界など張れる訳がなかろうが。強いて言うなら天才の下等吸血鬼、だな。」

 「下等吸血鬼の中で多少天才でも所詮その程度…だが、私は他とは違う。屈辱だが貴様を楽しませることくらいは容易いわ。」

 「ほう…?それは興味深い。是非ともそうして欲しいものだな!」


 内心で、ゼノスはかなりレイアンの事を怪しんでいた。


 確かに楽しませてくれるのなら是非とも、是非ともそうさせて欲しいのだが、我はあんなカイブツの存在は知らん。最後に此処(霧の森)に来たのは30年前だったか?

 人間共の間で噂されていない辺り…最近、最大3年前といった所か。

 その短期間でここまで力をつけるとはな。

 我の想像以上の化け物かも知れん。


 しかし!そんな事は関係あるまい。

 我が、数年振りに楽しめるのであれば。

 そんな事はどうだっていい。


 「ならば…早速戦り合おうではないかッッッ!」

 「望む所だッッッ!!!」


 この日、霧の森にて激戦が繰り広げられる。

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