第20話 3年間の戦闘記録②
−−−−− ムート −−−−−
種族:ベビーワイバーン
Lv1/15 状態:健康
HP:55 MP:3 筋力:32(37) 魔力:4(5)
敏捷:33(35) 防御:31(36) 知力:43 精神力:51(55)
得意属性:火、風、無
弱点属性:光、聖、氷
スキル:筋力強化、鱗Lv5MAX、尾撃Lv5MAX(2up)、咬合Lv5MAX(2up)、爪術、体術、飛行補助 SP、跳躍Lv3(1up)、咆哮Lv3(2up)、怒Lv1、恨Lv1、渇望Lv1
称号:『忌み子』『魔力なし』『吸血鬼の眷属』
『霧の森(西)の制圧者』
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−−−−− スキル詳細 −−−−−
筋力強化:筋力値に+3の補正
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鱗:レベル×1、防御に補正
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尾撃:尻尾での攻撃力+3の補正
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咬合:筋力値+2の補正、噛み付きでの攻撃力+3
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跳躍:敏捷値+2の補正、跳躍力常時上昇。
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咆哮:自分より弱い相手のステータスを一時的に下げる。自分と同等の者は50%の確率で、自分より強い者は効果も下がる。
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怒・恨:使用すると狂乱状態になる代わりにステータスを1.5倍にする。
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渇望:精神力+4の補正…
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「ガァオオオオオオ!」
「「「チュ…!」」」
霧の森の西側は比較的弱いモンスターの住処だ。
そして、現在はムートがレイアンにその場所を任されている。
実力でムートにかなうものがいなくなったから、という理由もあり、自力で制圧したのだ。
そして、今は麻痺ネズミの群れを追い詰めている所だ。
低く、速く跳躍して距離を詰め、尻尾で前の5匹を薙ぎ払う。
「「「ヂュ!?」」」
「ガァアアアアアア!」
雄叫びをあげながら残る4体のうちムートの近い所にいた個体の身体を噛み千切った。
そして、慣れて最早お得意の二段ジャンプを使い3しかないMPを使って、以前と違いちゃんとした球体の炎ブレスを吐き出して薙ぎ払われた5匹に止めを差した。
「ヂュアアアアアア!」
「ガァアアアアアア!」
大麻痺ネズミとムートが咆哮をあげ、拳が交差する。
ムートは上手く避けて首を爪が掠めただけだったがムートほど実戦経験もない大麻痺ネズミは顔面に諸にパンチを受けて倒れ伏した。
そして、喉元の肉を食い千切って咀嚼した。
「グルルル…ガアアアアア!」
「チュッ!?」
翼で加速し、若干浮きながらの全力疾走。
一瞬で麻痺ネズミ4匹の首を爪で掻っ攫い絶命させた。
死体は半数をその場で食べたムートだが他は生き物の餌にするようだ。
◇◆◇ 模擬戦
レイアンとムートの模擬戦。
それはレイアンがムートを拾って半年以上経つ初めての出来事だった。
「はやく〜」
「ガ、ガウ。」
半年経って当初とは比べ物にならないほど打ち解けた態度の主人に若干困惑しつつ二段ジャンプからの噛み付きをしようとしたが…
「<血弾>♪」
「ガウンッ!?」
血弾で吹っ飛ばされ、身を翻して…バク宙して着地し、勢いが止まったら次は姿勢を低くして全力で走った。
が、
「ストロング…は、やり過ぎか。ウィンド!」
「ガァ…!?グルゥ…オオオオ!」
強烈な突風に少しでも両翼を使えば吹き飛ばされる事を理解し、迂闊な事ができない状況に苛立って咆哮をあげるも効果は得られず。
「どうしたのかな?あれ?ちょっっっと強くなったからってあっさりと主人に勝てるとでも思ったのかな?え?ええ?ぷぷぷのぷ、無理に決まってるじゃぁ〜ん♪」
「グルッ…!ガァオオオオオオ!」
あんまりな挑発にブチギレたムートがブレスを吐き出す…。
「ガウッ!?」
「ふひっ、あはははっ!なに?風が吹いてんのに自分の弱っちいブレスで対抗できるとでも思ったのかな?!あひっ、しかもそれだけじゃなくて自分で自分の顔面に当てるとか…あははは!」
「ガァアオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
も、突風に押し返されてムートの顔面に着弾し小さく爆発した。
この後も散々レイアンに弄ばれて終わった。




