表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/119

第18話 レッサーベビーワイバーン



 クロウとバッティを連れ、プルーを城に留守番させての飛行中。


 「…ん?魔力反応は…ない?いや、薄い…?………怪しいな。取り敢えず降りてみるか。」


 クロウとバッティが増え過ぎた蝙蝠を討伐している間に地へ降り立つ。


 「…ワイバーン?子供か?」

 「!ガァ、ガァアルゥウ!」

 「………」


 ステータスは…?


 −−−−− 名無し −−−−−


 種族:レッサーベビーワイバーン

 Lv:1/10 状態:通常 空腹度:30%

 HP:9/30 MP:1 筋力:17 魔力:2

 敏捷:16 防御:15 知力:21 精神力:33


 得意属性:火、風、無

 弱点属性:氷、光、聖

 スキル:筋力強化、鱗Lv1、尾撃Lv1、咬合Lv1、力への渇望LvMAX、怒Lv1、恨Lv1

 耐性:飢餓、火(小)、毒(小)

 称号:『忌み子』『魔力なし』


 −−−−−−−


 うわぁ、絶対訳ありじゃん。

 てかよく見たら傷だらけだし。


 で?称号の詳細は?


 −−−−− 称号詳細 −−−−−

 忌み子:群れから嫌われたものの証。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 魔力なし:運悪く生まれ持ったMPが少なかった者の証。

 魔力が+1される。

 −−−−−−−−−−−−


 ……………。


 「…貴様、私の眷属になれ。」

 「…?」

 「必ず、貴様を最強にしてみせる。」

 「!…ガルゥ!」

 「…約束だ。眷属化。」


 コイツは絶対に最強にする。

 魔法使えないからなんだよ。

 物理で最強って漫画あったじゃねえか。

 ましてドラゴンなれるんだぜ?


 「ついてこい。…眷属にした以上私は貴様を見捨てない。」

 「ガァ…」


 治療は城にくるまでしない。

 強引にするにしても俺ができるのは補助と止血だけ。

 プルーがいないと話にならん。


 …まあでも止血だけするか。


 「…!貴様、名前は…ないか。私がつけていいか?」

 「ガァ。」

 「わかった。」


 今ん所だと浮かぶのはリヴァイアサン(レヴィアタン)とかバハムートとかリンドヴルムとかだ。


 リヴァイアサンはよく知らんけど海の龍ってイメージはある。でもドラゴンなんだよなぁ。

 次にバハムート。確かクジラとかでかい魚とかだっけ?でもRPGとかだとクソツヨドラゴンってイメージがあるんだよな。

 最後にリンドヴルム。…中学生の時に調べたドラゴンの名前にあったのは覚えてるけど…。


 「………決めた。お前の名前はムートだ。ドラゴンの名前をもじった。」

 「ガァ!」


 バハだけ消した。もじった訳ではない?

 …丁度いい獲物がいるな。

 飯がてら戦わせるか。


 血を操り麻痺ネズミを持ってくる。


 「戦え、ムート。今のお前に丁度いい敵だ。コイツは名前の通り前歯での噛みつき攻撃に麻痺を付与する。爪にも微量効果が含まれるが耐性の為だ。…やれ。」

 「ガァアアアア!」


 麻痺ネズミを解放し、ボロボロの翼で加速しながら麻痺ネズミの手に噛み付いた。

 そして、麻痺ネズミが前歯で噛みつこうとした瞬間後ろにジャンプし、翼を羽ばたかせ二段ジャンプで無事振り切るムート。


 「ガァアー!」

 「チュッ!ヂュウウ!」

 「ガ…ア…!」


 飛び掛かったムートだが、麻痺ネズミは冷静に横に避け、ボロボロの翼に噛み付いた。

 麻痺効果でよく動けていないようだが、レッサーワイバーンでも使えるブレスを吐き出した。


 「チュウ?…チュ!」

 「ガァッ!?」


 火の玉ほどのサイズしかないそれはノロノロとした動きで麻痺ネズミに迫ったがあっさりと躱され余裕の表情で引っ掻かれる。


 「ガァア!」

 「チュ!?」


 麻痺が間一髪で解けたムートの尻尾で麻痺ネズミは油断していた所を顔を思いっ切り引っ叩かれる。

 尾撃Lv1によるダメージ増加で思った以上のダメージが入り、フラフラしている所を喉元に咬合Lv1で強化された全力の噛み付きが入った。


 「グルルル…、ガォオー!」

 「良くやった、ムート。改めて名乗ろう!私はこの霧の森の支配者、吸血鬼レイアンだ。よろしく。」

 「ガァア…!」


 勝利の咆哮をあげるムートに名乗りをあげる。

 こういうの憧れてたが、強さを求めるムートからしたら好印象になるだろう。

 まあそういう意味でもの自己紹介だ。


 「じゃあ、城に行くぞ。」

 「ガァ?――――ガァアー!?」


 全力飛行にムートの手を握り数分で城につく。

 バッティとクロウにはプルーを通して帰ると連絡しているので大丈夫だ。


 数分後には城に到着し、プルーにムートの傷を癒やして貰った。


 「ムート、これからよろしくな。」

 「ガァルルルゥ…♪」

少しでも面白い、続きが読みたいと思って頂けたら是非ブックマーク、評価などしてくださると執筆の燃料になりますのでよろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ