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第2話 気がつけば吸血鬼②

感想…だと!?

ええと、返信の仕方分からないのでここで書きますね!


レイアンくんが設定覚えておいた方がいいと言ったのは吸血鬼が大抵自尊心高いのとこの世界的喋り方とか、合わせないと不審って理由ですね。

あと、勿論ロールプレイがしたいってのもあります。

チノリくんは高2病患者なので。


 憑依三日目、俺は鍛錬に励みつつ城を守る為に順調にその眷属を増やしていた。

 そして、決めた事がある。


 「眷属は5人まで。」


 何故か。それは、如何に眷属、配下と言えどやはり愛情は平等に注いでやった方が成長するはずだ。

 忠誠心も向上する。眷属の為の十分な時間を確保できる数といったら最大5人が限界だろう。


 眷属リスト

 •バッティ:巨大吸血蝙蝠

 •クロウ:吸血大鴉


 現在はこの程度だ。クロウを眷属にした理由はもふもふなのと闇夜に煌めく漆黒の美しい毛並みに惚れた。

 あんなの惚れる。間違いなく中二病を患っている同胞達ならこの昂りがわかるだろうクックック。


 現在バッティとクロウは鍛錬というか食事中だ。

 周辺のモンスターから適度に吸血している。

 因みに吸血鬼化したら即座に殺して経験値に換えていた


 「どらぁっ!」

 「クエェ…」


 ちりん!


 今のはドードー。

 足の遅い飛べない鳥で非常によわくいい経験値であり食べ物だ。


 「おっと、レベルがあがってるな!」


 これで遂にレベル3。

 新しいスキルを手に入れたらしいので早速使ってみた。


 「【血液活性(ブラッディブースト)】!」


 血液活性。その名の通り吸血した血を使い身体能力を強化するスキルだ。

 例えば長い爪に赤いエフェクトのような、まあ血のようなものを纏わせてダメージアップしたり足に纏わせて移動速度、跳躍力を強化したり触れてなかったけど背中に生えてる蝙蝠っぽい翼に纏わせて飛行能力を強化したりなどなど、大幅な戦闘能力強化を行ってくれる。


 具体的な効果だが、実験結果のまとめを作ったのでそちらを見て欲しい。


 【血液活性】:爪に纏わせた場合は、通常時が動物の毛皮ごと肉を引き裂き軽く出血させる程度なのに対してこれを使用した場合大樹を幹ごと斬り倒す。


 パンチ力も同等。移動速度だが通常時は自転車並み、使用時は時速35km程度だろうか?


 跳躍力は通常時…と言っても翼があるのでそこまで使用はしないのだが、まあそれはおいといて、自身の身長の半分程度…つまり、95cm弱である。


 ハッキリ言ってこの時点で化け物だと思うが使用すると…うん。端的に言えば一気に城の二階まで上がれた。

 因みに高さ約3mほど。


 翼については通常時はそれなりに本気で走ってるくらいの疲れ方をする。移動速度は時速約40km程度だろうか。

 最近飛行補助なるスキルを手に入れたのだがそれは一先ずおいておこう。


 使用すると先程の飛行補助(常時発動)と含めて約55km弱程度の速さで移動できる。


 周囲の物が見えているのか、また、空気抵抗はどうなっているのかだが、吸血鬼の高い動体視力で周囲はハッキリ捉えている。そして、空気抵抗だが風属性魔法と無属性魔法の合わせ技の2属性、一般的には結界魔法と呼ばれる魔法により無効化している。


 え?そんなの何処で知ったのかって?そりゃあヒロインの魔法使いが言ってたからに決まってるだろう。

 ゲーム知識最高ぅだぜぇ!


 「………なんじゃありゃ。」

 「ガァオオオオオオ!」


 突然、霧の森に咆哮が響く。

 俺は咄嗟に耳を抑えながらブラッディブーストを使用した。

 単に走るのではなく翼を羽ばたかせ高速で移動しながら脚から爪に使用部位を変更して眼前まで迫る化け物に振るった。


 「おぉらあっ!」

 「キャウンっ!?」


 背中には蝙蝠の翼、胴体と顔は獅子、尾は蛇に3mはあろう体高。


 (コイツ…!ブラッディベア倒した状態で霧の森15分以上ウロチョロしてたら出てくるマンティコアじゃねえか!?)


 ※1マンティコア は後にストーリーで実験施設的な所で作られたキメラっていうのがあったなぁ…。

 HP高いわすぐ再生するわ攻撃力もそれなりに高いわスピードもあるわで地獄の戦闘だったけど勝った時の達成感がヤヴァかったなぁ。


 「っしぃ!てりゃ!っらぁぁあああ!」

 「ガウゥ!?」


 一撃一撃に派手な赤い血のエフェクトがつき、威力が大幅に上昇しているのが実感できる。

 さっきから偶に脚を切り落とせたりできるんだよね。

 まあすぐに治っちゃうけども。


 「グルルゥ…“ガァオオオオオオオオオ”!」

 「ぅぐっ…!?」


 鼓膜を破壊される程の咆哮を至近距離で思い切り食らわされ、意識が遠のく。


 (……クソ)


 「フーッ…【大型蝙蝠化】!」


 ボフンッ!


 白い煙と共に自身の姿形が変形するのがわかる。

 2m弱はある身長、腕の途中から生えた翼、短い脚に尖った?鼻。黒い毛皮に覆われた今の私はやはり蝙蝠だ。


 (違和感凄いから使いたくなかったんだけどなぁ…)


 別にいいのだが。

 デカい身体ですぐさま大量に吸血し、後方にジャンプする勢いを利用してそのまま飛ぶ。

 マンティコアは羽は生えているがせいぜい滑空しかできない。


 「キイイイイ!」

 「ガルオウ?!」


 蝙蝠に変身した俺の姿を見て一瞬間抜けな顔をしたマンティコア。だが、超音波と音響強化の合せ技で悲鳴にかわる。

 引っ掻いてくるが、それを無視して羽で殴り飛ばし、足の爪で逆に顔を引っ掻いてやった。


 「キィイイイイイイ!」

 「ガァオオオオオオ!」


 お互いに咆哮をあげて助走を付けた引っ掻きをする。

 マンティコアの攻撃は疲れてきたのか威力もなく、少し血が出るだけで済んだ。

 俺はその隙を逃さずに渾身の引っ掻きを食らわせ、赤いエフェクトと実際に吹き出た大量の血と共にこの戦いは幕を閉じる。


 「お?おお!レベルが一気に3もあがった!ヤベェ!」


 むむむと念じて一応ステータスを覗いておく。

 能力把握の為だ。因みに蝙蝠化は既に解いてある。


 −−−−− ステータス −−−−−


 種族:下等吸血鬼(レッサーヴァンパイア)

 Lv6/50 状態:弱体化 吸血:70(100)

 HP:155 MP:100 筋力:55 魔力:65

 敏捷:60 防御:50 知力:75 精神力:65


 得意属性:闇、無、契約、風、火

 弱点属性:光、聖、水、氷

 スキル:【眷属化 Lv2】【吸血 Lv2】【昼間弱化】

【蝙蝠化/大型蝙蝠化 Lv3】【血液活性 Lv1】【体術】

【爪術】【飛行補助】

 称号:『第一シナリオの黒幕』『努力家』


 −−−−−−−

 −−−−− スキル詳細 −−−−−

 眷属化Lv2:眷属にできる確率があがり、最初から

※2忠誠度 がある程度高くなる。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 吸血Lv2:少ない血でより多く吸血を回復できる。

 又、爪などの牙じゃない部位でも吸血できる。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 昼間弱化:昼間は弱体化する。現在時刻3時過ぎ。

 進化するごとにその効果が高くなる。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 蝙蝠化/大型蝙蝠化:蝙蝠化の場合は15匹の小型蝙蝠レベル3になれる。大型蝙蝠化は一匹の強化された蝙蝠になる。吸血力が少しあがる。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−

 血液活性:部位ごとに付与される能力が変わるが、だいたいは身体能力、又は補助だ。攻撃時に赤いエフェクトが付く。(翼の場合は飛行時に)

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 体術:レベル制ではない。動きの無駄が減少される。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 爪術:レベル制ではない。爪が鋭く硬くなる。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 飛行補助:レベル制ではない。飛行時に疲労し難くなる

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 −−−−− 称号詳細 −−−−−

 『第一シナリオの黒幕』:第一シナリオの黒幕。

 思考系のスキルが取得し安くなる。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 『努力家』:努力家の証。○○をし続ける事で得れる補助系のスキルを獲得し安くなる。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



 oh…banana。(おおう…ばなぁな。)


 「じゃなくてぇ。何がbananaだよ。ふっ(失笑)」


 ええと…そうそうスキルの話しだな。

 多分。bananaに全部持っていかれたぜ。

 まあ詳細のおかげでだいたいは把握出来たな。

 このやたら長い説明は新規取得スキルのみ表示するようにできるみたいだしそれにしといて、と。


 「んむ?身体が軽い…?…嗚呼、そうか。夜になったのか。」


 一旦城に戻って今後やる事リストでも作るかな!


 バサバサッ!



 ※1:マンティコアは第二シナリオ中盤辺りで実験施設の強いモブとして出てきます。キメラと呼ばれていた、と言う事くらいしか主人公は知りません。


 ※2:忠誠度は主人が眷属のステータスを見た時のみ表示され、可愛がられたり一緒に遊んだり飯食ったりしたら上がる。コレは高ければ高いほど良いこと沢山。

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