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第100話 伝説の歪魔王 ①

明日からの二日間はステータス祭!

………作るのめんどくせーってなってたのだよ。




 --- アイテム詳細 ---

 魔道具 Aランク

 名称:復活のネックレス

 ステータス補正:HP+500

 レア度:☆3 品質:☆2

 効果:使い切りの復活効果。

 おまけで生命力に補正。

 -----------------


 「ここに来て…俺にも運が、ツケがやっと回ってきたようだな…!」


 きっと俺に『歪魔王』を倒せという天からの思し召しなのだろう。

 気に食わんが。


 「ええと…隠し部屋行くか。先に」


 海底遺跡の隠し部屋。

 それはぶっちゃけただのお宝部屋だ。


 財宝が超大量に隠されてあり、俺に必要な魔道具もある。


 「まあ、門番的なのはいるんだが。」


 なんか意味深に魂喰いが多く湧く場所があってな。

 それで怪しく思った我らプレイヤー(天才)は壁をペタペタボタン押して探してみると予想通りあった訳だ。


 いやぁ〜!

 そう天才天才って褒めるなよ〜 ///(幻聴)



 ◇◆◇ 海底遺跡二/三階層 隠し部屋前通路



 「魔弾連射ァァァッ!」

 「「「「ぐブごロオぉおおッ!?」」」」

 「………チッ」


 全員即死…魂喰いのデバフ恐ろしや。

 でもなぁ、俺の魔神スキルもめっちゃ凄いんだよなぁ!!!


 なにせ“魔弾連射”が可能になったんだからなあ!

 今までは膨大な魔力を消費して弱く遅い魔弾を大量に放っていた。


 で・も!!!

 今のは違う!


 魔神スキルによって発動時間も5分の1に!

 威力はむしろ前の通常時の3倍!

 魔力消費は10分の1!!!


 いやぁ〜!

 魔神スキル様々っすわぁっ!


 「「「ぬゴがラぁァァァ!」」」

 「魔弾連射ァァァッ!!」

 「「「グべえェェェーッ!?」」」


 《レベルが上がりました。》

 《レベルが上がりました。》

 《スキル:魔神の熟練度がほんの僅かに上がりました。》


 「……えぇ〜…」


 流石に引くんですけども。

 え?何?

 これから俺死ぬの???


 こんだけ強化されておいて死ぬとかいうとんでもなくダサい事になるの?


 いや、なんなら海底遺跡に巨大隕石が降ってきて盛大に爆発して死ぬのかもしれない。(被害…予知)


 「あれ、妄想って表示される予定だったんだけ」

 「ウオぉォォッ!」

 「ど…お、乱入か。ゴブリン共、殺れ」

 『『『『五色光魔球(憂さ晴らしだァァァァ)!』』』』

 「イギぃいいッ!?」


 あ。

 丁度隠し扉スイッチ押されたみたい。


 「『『『『うっひょーお宝の山だぜえええええ!!!』』』』」


 扉が開かれると同時にお宝にルパ○ダイブする。

 ちな人生初でやった割に素でやって後で気付いた。



 ◇◆◇ お宝は転移魔法でリオ島に送りました^^



 『――――』


 歪な魂をした魔王が海底遺跡の最深層にて目覚める。

 彼が、『歪魔王』と呼ばれる存在であり、魂喰いの長。

 そして邪神の眷属の()()()幹部である。


 『――――ギギ…キタカ』


 侵入者の気配は()()()()()()()が朧気な気配。


 恐らく、我等が始祖に連なる者。

 そうでなければ目覚める理由がない。


 『アァ、ワレラガシソヨ。』


 空を、海底遺跡の天井を見上げて『歪魔王』は話しかける。


 『モウスグ、アエソウデス』


 何処か寂しげな表情で、化け物が覚悟を決めた。



 ◇◆◇ 海底遺跡三/三階層 『王の間』



 扉を開ける。

 息を呑み、圧倒的な気配に気圧されつつもその歪と評されるに相応しい容姿の魔王を真正面から見据える。


 頭は牛…というより龍の角。

 腕はオークキングと似た、恐らく元は同じだったモノ。

 脚はミノタウロス・キングの豪脚に似たモノ。

 背中には吸血鬼と悪魔と天使を錬成したようなモノに似た翼のようなモノ。

 首からはクラーケンの触手に似た別の触手のようなモノ。


 そして…纏う気配は完全に『魔神』…いや『邪神』のそれ。


 「前は、よくも散々ボコしてくれたな。」

 『ナニヲ イッテイルノカハ ワカラナイガ、ココニキタト イウコト ハ ――――ヤリアオウ ッテ、コトダロ?』

 「………はんっ!意外と話が分かるじゃねえか。」


 改めて構える。

 向き直り、挑発に手をクイッとしながら。


 「かかってこいよ。お望み通り相手してやる」

 『クハハッ!ナカナカ、オモシロイ!』


 話をしながらも歪魔王はこちらに大きく踏み込んで――――


 「マジか『オソイゾ キュウケツキ』よォッ!?」


 次の瞬間、俺の目前に現れた。

遅くなってすんませんでした。

やはり昨日同様俺は深夜テンション。

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