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第93話 冬、そしてシチュー

あ゛あ゛あ゛ストックが切れたああ!?

ちくしょう!なんでもっと書いておかなかったんだ!


それもこれも新作書こうとしてたせいだ!

俺はいつもそうだ!

おまけにガ○ンの落雷蹴メテオを完璧マスターして調子に乗ってたんだ!

ちくしょう!ちくしょううう!!!



 あーさむさむ。

 紅葉も終わって木々も肌寒そうな姿になってやがる。


 こういう日は肉まん食べたいんだけどなー。

 この世界存在しないんだろーなー。


 いや待てよ?

 もしかしたらクソカスウサギみたいに異世界人がいるなら作ってるかもしれねえ。


 俺みたいな魔物は使い道ないから開発しようなんて気にならんけど。


 …この際、試してみるか?

 今日は肉まんと言うよりシチューの気分だからな…。



 ……どうしようか。

 うーむ、肉まんは少なくとも今すぐには作れないし作れたとしても気分じゃない…。



 ならシチューは?

 先ず気分。俺は既に半分くらいシチューの口になってる。



 次に材料…鶏肉、人参は岩人参、じゃがいもは力芋で代用可。

 鶏肉は…確か、魔鶏(リオ島生息モンス)が居たな。

 養殖して動物にするのもいいが適度にモンスのまま残して置くのもいいな。


 次に…多分、というか間違いなく牛乳は使うよな?

 だってシチューといえば白いイメージあるし。


 牛乳…あ、そういやレッド・カウとか言う名前の牛がいたはずだ。


 もし雌じゃなくて雄だったらヤバイ。

 色々と…ね?


 あ、ちなみに雄の名前はブルー・ブル。

 ダジャレかよ。(苦笑)


 話が逸れた。

 他にはなんかあるか?


 ぶっちゃけシチューにもルーあるし元々料理の才能も趣味もない男でしたからねぇ…。


 材料とかそれくらいしか覚えとらん。

 まあ、なるようになるか!!!(思考停止)



 ◇◆◇ 3時間後



 「おし!準備は整った!あとは料理の時間だな!」


 てれれってってってって、てれれってってってって、てれれれれれれれれれ〜♪


 ……いや、辞めとこう。

 3分間なアレはやっちゃ駄目な気がする。


 「ええと、俺の一口サイズは…これくらい、と。」


 料理素人あるあるその1:自分の一口サイズに切るのはいいが測り方が指。(レイアンの判断です)

 料理素人あるあるその2:皮をむく作業を忘れる。

 料理素人あるあるその3:切り方が雑


 うわぁ…一瞬で素人あるある3つも見つかっちまった。


 やべぇよやべぇよ。


 「取り敢えず切り忘れた皮ははいで…あ!洗浄するの忘れてた!」


 やっべぇ!てへぺろ?

 ……ま、まあ今の俺イケメソだし?


 …許される、よな…?


 取り敢えずクリエイト・ピュア・ウォーター。

 これは浄化水である。


 故に料理で重宝される。

 が、間違って魔物の俺が触れると…?


 「い゛っ゛つ!?!?!?」


 ぴぎゃああああ!?

 助けてドラえ○ん!?


 料理素人あるあるその4:洗うのを忘れる。

 料理素人あるあるその5:皮をはぐのは素手。


 「ひぃー…ひぃー…し、死ぬかと思った…!」


 ――――鬼人としての風格が微塵もないな!ハハハ!



 おいテメェ今なんつった?

 お?喧嘩する?んん???



 ―――――そういうところだぞ?



 クソっ、正論パンチはやめろ…!

 チッ、続きだ続き!



 取り敢えず、皮むきと新品の短剣での角切りもどきは終わった。


 「次は…煮込む、よな?よし、煮込もう!」


 ………あれ、シチューって砂糖とか醤油つかうかな?

 わかんねえ…わかんねえよぉ…!?


 というか煮込む順番ってなんだ!?

 ルーを作ってから野菜に鶏肉を入れるのか!?


 どおしたらいんだよおおお!?



 ◇◆◇ 難儀して三時間後



 「……うむ、なんとか見た目だけはシチューになったぞ…!」(約5分後の発言)


 順番なんかどうだっていいんだよ。(思考放棄)

 砂糖も醤油も持ってないんだよ。(無意味な悩み)


 岩塩を粉々に殴り砕いたモノを鶏肉に振りかけて、たしか牛乳とかで揉み込んで臭みを取る作業があったような気がして塩を無魔法で分離させてやり直す。(水洗いも一応した)


 これで…いいのか?


 そう考えながらも俺は覚悟を決め、固唾をガブ飲みしながら肉をシチュー(暫定野菜入ったお湯)に投げ込む。


 「ぴぎゃあっ!?」


 あちゃああ!?

 な、なにぃ…お湯が飛んで手を火傷しただと…!?


 何故…俺には熱無効(MP消費なし)があるはず!?


 ………あ!

 オフにしてるんだった!…てへぺろ


 とりまオンにしてから次のステージにいくゾォ!


 「そう、次はカレールー…じゃなくてシチューの素をつくらなくては」


 うむ、………あれ?

 待てよ、現段階ならまだカレーに変更できないか?


 アッダメっすかそうっすか。


 そういや玉ねぎ…チッ。

 無かった。そんなものは存在しないのだ。


 「もう適当に牛乳と塩(少量)とか混ぜたらよくね?」


 ……………くそ!


 どうしたらいいんだよ!?



 ◇◆◇ ゴリ押しェ…約5分後



 「見た目だけは…ね?」


 味は?





 おい、次それを聞いたら殴るぞ。

 (訳:車に轢かれるのと同じ衝撃を教えてやろうか?)


 「……うん、まあ、不味いわな。」


 舌の肥えた我々日本人からしたらクソ不味い。

 しかし!岩塩は偉大である!!!


 今回の事で鶏肉の処理は覚えた!

 多少マシな味の焼き鳥を食べられるぞ!


 ヒャアッハー!!!

 最ッッ高だぜえええええええ!!!


 「よし!今夜は焼き鳥パーティーだぁあ!!!」

 「「「ヒャッハー!!!」」」


 ………あ、ちなみに俺は丼ものが好きです。

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