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第89話 海釣り 其の一

作者の家の周り野良猫が多いんですよね。

可愛い。羨ましいだろう?(ドヤァ)




 「釣りに行くぞォー!」

 「「「イエッサー!!!」」」


 一緒に行くのはカイゼル、バルバロト、ルビア。

 キャプテンに魔導具鑑定海賊に分隊長付与術士である。


 魔海域での、しかも即席で用意した別働隊の木船!

 それで釣りを行うのだ!


 仕事?違うね!

 これは完全な趣味で行う釣りさ!!!


 「今回は完全な趣味!存分に楽しもう!釣りも、戦闘も!釣り上げた魚での食事も!!!」

 「「「楽しもう!!!」」」

 「さぁ、早速出発だぁー!!!」

 「「「イエッサー!!!」」」


 テンション高いねえ!!!

 そりゃあなんたって海釣り!


 楽しまなきゃそんだもんな!

 やっぱそこら辺わかってるわお前ら!



 こうして、俺は木船に乗り込んだ。



 ◇◆◇ リオ島近海(魔海)



 「………おっ?反応ありっ!手伝えおまいらぁ!」

 「「「了解!!!」」」


 ギチチチチ…!


 クソ!コイツ重てえ!

 魔木と暗殺蜘蛛糸で作った釣り竿がミチミチ…いやギチギチ言ってやがるゥ!


 「おーえす!おーえす!」

 「「「だっしゃらあああああ!!!」」」

 「っしゃ釣り上げ――――はああ!?」

 「キュオオオオオッ!!!」


 えらばれたのは、水竜でした。

 じゃねぇ!アヤタカでもねえ!


 なんたって水竜種が魔海域に住んでんだ!?

 普通海龍だかクラーケンだかに食われて絶滅するだろ!?


 何コイツ、強運の持ち主なの?!

 実はめちゃ強かったりするの!?(ツチノコ発見した気分)


 「よし、ほうこu「キュアァッ!」ぐべらっ!?」

 「「「へぶぅっ!?」」」

 「キュオオオオオオオオオオンッ!!!」


 クソ!まさかの後者!!!

 有り得ねえコイツ指示にかぶせて水球放った上に登場時の咆哮で部下たちをスタンさせてやがった!?


 「カイゼルゥゥッ――――!」

 「――――大回転斬り」

 「キュオオォンッ!」

 「がっ…は…!?」

 「見逃さねえ!クリムゾン・エクスプロードッッッ!」

 「水竜咆哮(キュオオォン)!」

 「嘘だろ…!?」


 カイゼルに指示、進化でサーベルから大剣になったそれをぶん回し、大剣術の大回転斬りを放つ。

 が、水竜の尾で薙ぎ払われ、驚愕の表情のまま仰け反り、腹を抑えて蹲る。

 薙ぎ払い後の隙を見逃すまいと深紅の爆炎を撃つが水竜咆哮に相殺どころかスタン(小)を受ける。


 有り得ない。これで海龍じゃない?

 冗談だろ、魔海域で育ったってだけでここまで差があるのかよ…!


 仕方ねえ、本気で集中する。

 大抵の事は気合でなんとかなる!


 まあ、その分殺る気とテンションとモチベーションが重要視される訳なんだが。


 「すぅー…――――破撃(ブレイク)

 「キュアッ!?」

 「三連突き(トリプル・ブレイク)

 「キュオオオッ!?」

 「爆裂拳(バーンナックル)

 「キュ、オオオオオ!!!」


 ブレイクは防御貫通の体術スキルの攻撃だ。

 単純な威力は250%、防御貫通含め300%くらい。

 しかし、本質は魔法を壊せる事。


 それによりこの技の価値が大きく上がる。

 バーンナックルの隙を突いて水球を3連続で放ってくる。そして気配だと、右側に穴。

 (駄目だ、あからさまな攻撃の隙、挑発か?)

 乗らないのが吉。しかし…クソ。


 「――――」

 「キュオオオオオンッッッ!!!」

 「――――――いや、乗る」

 「キュ――――」

 「フレア・バースト。」

 「キュアアア♪」

 「こっちもだよ。スモール・サン(極小太陽)

 「ギュ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!?」


 ――――命中。

 スモール・サンは水竜の腹に直撃、上手くフェイントに引っ掛かってくれたようだ。


 そう、極小太陽の強みは威力がある上に小さい事だ。

 “炸裂(バースト)”と付く火魔法はマジで見にくい。

 組み合わせりゃあ、本当の意味で強くなる。


 ま、所詮これもある程度の実力帯から見破られてあっさりと逆に反撃される。


 相手から見にくいってコトは自分もある程度見えないから。これ系は魔力視の無い俺からしたら視界を塗りつぶす出来れば使いたくない魔法。


 だから、野生動物にはガンガン使いに行きたいんだよねぇ…!


 「キュァオオオオオ(圧縮水竜球)!!!」

 「“ブレイク”ゥ!」

 「キュゥァアアアアアアアッ!!!」

 「クソ、“ブレイク”ッッッ!」


 一際大きい水球をブレイクで魔法の中心を突いて破壊する。

 大海魔法の大回転圧縮水刃(アクア・カッター)を連発されてヤケクソでブレイクを放つがうまく命中させる事が出来ず手の甲の皮膚を切り裂かれる。


 「ぐぅ…だがしかし、この9年で痛みに耐性のつきまくった俺の敵ではない!!!」


 そう!俺はジーク一派に半身を切り裂かれ全身を凍りつかされ大盾で殴られ聖なる光に身体を焼かれ氷の槍に腕を貫かれブチギレた反動で要らん自傷行為をしながら吹き出た鮮血を操りソイツらまるごとボコした男だぞ!

 ワイバーンの群れにリンチされて引っ掻かれて火球を受けて服を燃やされて火球着弾からの爆発の衝撃で骨折してを三時間以上繰り返した男だぞ!

 騎士団長とクソウサギにコンボ繋げられて切り裂かれて感電させられて落雷を受けて最後ギリッギリでプルーに助けられた情けない男で主人だぞ!

 スカーレットに全身を常に焼かれて炭化させられて灼熱地獄で喉乾いてってな感じの恐怖と激痛に苛まれた男だぞ!


 ………あれ?

 俺、めちゃボコされてね???


 ………………気の所為だな。(目そらし)


 「なんかねぇ、殺る気、湧いてきましたわ。うん、お前等のせいだな。うん。全部テメェラが悪い。だから、やり合いましょうやァ!!!」

 「キュアアアアアッ!」


 そしてカイゼル、バルバロト、ルビア。

 いい加減にスタンを解いてくれ。

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