第85話 三ヶ月後 其の一
あと…じゅうご…ごくりっ!
【百話は】【ステータス祭!】
「よーっしゃ、制圧完了!」
『カイゼル部隊、カイゼル部隊、こちらチノ…レイアン。制圧完了』
(こちらカイゼル部隊、了解であります。物資の調達は済んでいます!)
『わかった。聞こえたか鑑定士ゴブリン部隊』
(ハッ!)
『お前は引き続き、俺が戻るまでの船の護衛を任せた』
(了解であります!)
無人島制圧から約3ヶ月。
俺は現在魔海域開拓を目的とした船をまた一つ制圧した。
今まで、イマイチ目的が分からなかったこの船だが、船長に質問をしたらきちんと教えてくれた。
ルビアは今も順調に万能鍛冶師として成長してくれている。
獣人村に戻ったらチェシャと共同でなんか作るのもいいかもな。
チェシャ先輩凄い鍛冶上手いから。
「さて、仕事は終えたしかえりますかな。すぅーっ」
『スカーレットォォォッ!』
『了解だ。』
バッサバッサと上空で羽撃く音が聞こえる。
そう、炎龍王スカーレット・リンドヴルムだ。
ちなみにリオ島の元主と言う事で正式名称(?)は
炎龍王スカーレット・R・リンドヴルム
になる。
クソ長えけどカッケェから許す。
感謝しろ。
と、言う訳でスカーレットの背中に飛び乗る。
『お前等!俺は先にリオ島に帰る!スカーレットの巨体でも追っかけるんだな!』
『……巨体…』
なんだよ。文句あんのかよ。
俺の15倍はおっきいだろうが。
(((((イエッサー!!!)))))
うるっっっせえ!?
相変わらずビックリするなぁ…。
『もうちょい音量(?)下げろお前等ァ!』
(((((イエッサー!)))))
ぬっぐぐぐ…まだデカイけど…!
まあいい。
『しゅっぱぁあーつ!!!』
『………了解』
あれ、ちょっ、高っ、いやああああああ!?
「高いの無理ぃぃいいい!?」
『…ふっざまぁ』
◇◆◇
「ひーっ、ひーっ、……スカーレット?」
『何だ?』ニヤニヤ
(#^ω^)
テメェ…さては敵だな?(確信)
「魔弾×300」
『効かんなぁ!!!』
「うぉーたーすぷらっしゅ」
『ひゃんっ!?』
「水属性は効く事くらい…俺が知っていないとでも???あっれれぇ?さっきまで余裕そうに煽ってた癖にい?単なる中級レベルのド素人水魔法くらいで炎龍王(笑)サマがぁ、まさかダメージを受けたりなんてしませんよねええええ!!!」
『………っぬぅ…』
『煽り中』赤島チノリを舐めるなよおおおお!?!?
俺の事煽ってただで済むと思うなこのヒュプノス・ドラゴンがぁ!
「まあいい…さて!兵器の作成図と補助、アドバイスを書き記したこの約500枚の羊皮紙!!!これを…暗記だぁ」
あへぇ、頭おかしくなっちゃう。
少なくとも脳みそぐ〜るぐるだぁ…。
「…………暗記パン欲しい」
◇◆◇ 5時間後
「……にゃ?にゃ〜、ふぇあ、ぐへへ…おで、おわったからねむるんだぁ…( ˘ω˘)スヤァ」
『安らかに眠れ…レイアン』
ハッ!?
危ねえ、死ぬところだった!?
てか、勝手に殺すなァ!
「ハァッ!? ………ふっ、私は無敵。5時間かけて暗記した私はむて…うっあっああうあああああ!?」
『じめつ』
「ぜぇー、はぁー、……お、おまいら!兵器作りの時間ダァーッ!」
最低にローッてヤツダァーッ!
「……で、もしかしなくても今からやるんですかねボス…?」
「ハハッ!」
「ボス…?」
「ハハッ!(高音)」
「ぼ、ボス。なんか危ない予感がします…」
「………あぁ、確かにこれ以上やると夢の国のネズミがナニカ派遣して来そうだね。」
そして同時に今は深夜テンションだと悟るワイ。
ぐへへ、これが終わったら金髪美少女猫耳メイドさんとハワイに旅行しに行くんだぁ…(死んだ魚の目)
「………ハッ!?」
危ない。またも悪の組織に脳組織を幼児化させられていた。
見た目は大人頭脳は子供その名もただの馬鹿ってね。
「えー、今回作る兵器はなんとなんとなぁーんと、十個です♪」
「「「は???(圧)(殺意)(反逆)(連携)」」」
「アッソノ決シテ巫山戯テイル訳デハナインデス」
この瞬間、ゴブリンはかつてないほどの結束をみせた。
…のは、置いておく。
「えー、具体的にはー、先ず最初に船の改築をします!つまり、俺達の魂と精神を生贄にいでよ!ブルーアイズホワイト(略)と言う訳だな。」
「「「ハイ有罪」」」
「すまんな!おまいら道連れだ!ぐへへ、一緒に地獄に行こうやァ…(ねっとり)」
「「「嫌だぁぁぁあああ!!!」」」
………レイアンの声でいうと凄いアレだね。
◇◆◇ み゛っ゛か゛ごぉ゛…(ホラー)
「…た…たす…け…て…しにたく…ない…」
「ァ゛ァァ…みち、ずれ…」
「よくも…よくもォ゛…オレタチ…ををぉ゛…」
「………ハッ!?あ、あと1つ釘を打ち込むだけだ!やるぞお前らァァァッ!!!」
「「「「「オ゛オ゛ォ゛ォ゛ァ゛ァッ!」」」」」
地獄の亡者もといゴブリン海賊団プラスαが悲鳴と怨嗟の声を響かせながら最後の釘を打ち込む。
「………あぁ、終わった…終わったんだ…開放されたんだぁぁあああああ!!!」
「「「うぅ…3日間…一睡も出来なかった…うう…うっあっああうあああああ!!!?」」」
「…………がはぁっ」(血反吐)
これにて全長50m高さ15m3階層作り砲列甲板巨大化、対大魔獣高速回転槍作成&それ用のスペース確保も終了。
対龍砲スペース確保、釣り用庭確保。
その他エトセトラ全て完了…!!!
「………クソ!んなことやってられるか!俺は部屋に戻って寝るっ( ˘ω˘)スヤァ」
「「「「「ずるいぞ!俺も寝r( ˘ω˘)スヤァ」」」」」
『………三徹はヤバイ(見守り並感)』
少しづつ精神崩壊していくチノリたちを見守っていたスカーレットの言葉には重みがあった。
執筆時刻深夜2時…言いたいことは分かるな?




