5 魔導人間と自動結界
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「やってくれ、ハーヴェル」
「承知いたしました」
ヴンッ!
突き出した彼の指先に小さな光球が出現する。
「これをルーファス様の額に命中させると目が覚めます……ちなみに目標箇所から一ミリでもズレると効果を発揮しませんので、文字通り針の穴を通すようなコントロールが必要ですね」
「針の穴を――」
「お任せください」
ハーヴェルは微笑んだ。
「【魔導人間・魔法戦闘モード】【通常形態・起動】」
がしゃん、がしゃん、と音が鳴り、ハーヴェルの腕や足、首筋などの皮膚の一部がスライドし、内部の魔導機械が露出する。
彼は体の各所に魔法技術による改造を受けた『魔導人間』と呼ばれる存在だ。
今、ハーヴェルはその機能を全開にしているんだろう。
「最大出力――【睡眠破り】!」
ハーヴェルが呪文を唱えると、小さな光球が放たれた。
たぶん、この光球が触れると目を覚ますんだろう。狙い過たず、ルーファスの額に――、
ひゅるんっ。
その瞬間、いきなり光球があさっての方向に飛んで行ってしまった。
「これは――!? 針の穴をも通す私のコントロールが……針の穴……針……」
ハーヴェルが驚いたような声を上げた。
「もしかしてその『針の穴をも通す』ってフレーズ、お気に入りなのか?」
「はい、我が信条は魔法制御! 『針の穴をも通す』コントロールは座右の銘であり、我が究極の目標でもあります!」
妙に熱く語るハーヴェル。
「ですから……コントロールが外れたことはショックです……」
「まあ、誰にだって失敗はあるから」
「針の穴を通したかった……針の、穴……」
「そんなに気に入ったのか、そのフレーズ……?」
と、そのときだった。
「……妙ですね」
ハーヴェルは何かに気づいたように目を細めた。
「外れたのではなく、外されたのかもしれません……相手の呪文が発動する気配はなかったのですが、まさか【自動魔法】の結界……?」
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