21 出現
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「よし、再封印だ。封印術が得意な英霊をそろえて、サイフォスの封印を強化してくれ」
俺は中空に呼びかけた。
【全自動・英霊召喚】が発動し、最適な英霊を選び出す――。
「――そうはいかんな」
突然、声が響いた。
「っ……!?」
同時に、全身にすさまじい悪寒が走り抜ける。
異常なまでのプレッシャーだった。
なんだ……?
さっきまで戦っていた六体の魔族はいずれも強敵だったが、その彼らが雑兵に思えるほどの信じられない威圧感――。
圧倒的な力を持つ、何者かがいる。
俺のすぐ近くに。
緊張感が最大に高まるのを感じながら、周囲を警戒する。
「えっ……!?」
俺はその気配の出どころに気づき、ハッと天を仰いだ。
いつの間に現れたのか――。
数十メートル上空に数人のシルエットがあった。おそらく浮遊魔法を使っているのだろう。
俺たちの前にゆっくりと降り立つ。
「この間隙を――待っていたぞ」
先頭に立つ男が言った。
精悍な顔立ちをした壮年の男だ。きらびやかな服をまとい、額には王冠をかぶっている。
「あなたは……!」
まさか、と思った。
だが着ている装束や人相からして、まず間違いはない。
「ガーベラ国王……!?」
「いかにも。控えよ、魔術師」
ガーベラ王が傲然と告げた。
「『青の魔王』の配下たちをよく退けた。さすがはリディアの末裔だ」
「い、一体、あなたは――」
何が目的なんだ。
なぜ、この局面で現れたんだ。
嫌な予感がする――。
「やれ、お前たち」
「承知」
ガーベラ王の左右に二つの人影が現れる。
一人は、金色の甲冑をまとった凛々しい青年剣士。
もう一人は、薄桃色の髪をした魔法使いの美少女。
「なっ……!?」
メーヴェが息を飲むのが分かった。
「そんな……嘘……どうして……!?」
激しく混乱しているようだ。
「どうした、メーヴェ?」
「だって、英霊にもならずに……死の世界でも見つけられなくて……なのに、どうしてそんな奴のところに」
メーヴェが震えている。
「メーヴェ、また会えたな」
「お久しぶりです、お姉さま」
二人とも嬉しそうに微笑んでいた。
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