第四会場!
ストーリー・イン・アナザーワールド~異世界で物語の存在を呼び出して無双します~
第四会場。一発目は異世界転移ものですね! 地の文が結構堅め、且つしっかりしていて、普段は転生ものとかとは違う「きみすい」みたいな青春ものとか書かれてるのかなーと思いました。だって出だしの『四月の息吹を明確に感じる、香りと桜色に彩られた通学路』とか、めちゃくちゃ素敵ですもん(笑) ですが、転移からの状況説明は流れる様で、こなれている感じも受けます。単純に、物語を作成し慣れている方なのかもしれませんね。登場人物達の転移した時のリアクションについては、賛否両論かなぁと思いました。展開のスピーディーさを重視してると思うのですが、あまりにも落ち着きすぎている感じはしますね。主人公はこういう本を沢山読んでいるから戸惑うより早く、次の状況を推察した、という設定はまだ分かるのですが、クラスメイトまで「わくわくしてきた」なんていうのは、少し違和感があるかなと。なんだか、異世界転移に慣れているようにみえるというか、「ちょっと近所に転送されました」くらいの軽いノリに見えてしまうかもしれません。もう少し周りをざわつかせるのも選択肢の一つとしてはありかもですね!
小鳥遊の能力は文字面だけでわくわくしますし、とっさに自分の加護を「言語の神」と嘘を付いたり、色々な伏線が張られていて、続きが気になりますね!
愛妻家だったぼくが妻の墓を守るために戦っていたら、ニンゲンを救っていた件
いや、だから、最近涙腺がね……脆くてですね……妻について淡々と語る主人公の地の文とか読んでるだけでもうちょっと……心にきました。「そっとしておいてくれ」この一文にこめられた主人公の想いを想像すると、胸が痛いですが、とても良い表現だと思いました。その後の立派なお墓を作ろうとする流れも秀逸で、主人公の妻に対する愛情をひしひしと感じられました。私は性根がねじ曲がっているので、「実は妻だと思っていたのは主人公だけだった説」を捨てきれずにいたのですが、そんな事はなさそうでほっとしました(笑)気になった点としては、場面転換と改行の使い方でしょうか。改行の「量」と場面転換の「質」に関係性がみられなかったので、どんな場面転換なのかいまいち想像しにくい部分はありました。途中で一度だけ使われた「*」との違いも明確でないので、その辺りを整理したらもっと読み易くなるのかなとか思いました。しかしながら切なさと温かさを感じる主人公のとつとつとした呟きといい、カンフル剤としてのダリアの登場といい、とても魅力的な一話目だと思いました。どんな出来事が彼の平和を脅かすのか、またタイトルにある「ニンゲンを救っていた」という部分がどう関わってくるのか、一話目で明示されていなかったのは少し残念ですが、流石に欲張りすぎますかね(笑)続きが気になります!
押しかけ! 昭和64年の磁器人形!
なるほど、磁器人形は「ビスクドール」と読むのですね。一つ勉強になりました(笑)
そしてうん、これは書き出し祭り的への投稿作品として大成功の一話目なんじゃないでしょうか! 正直途中までは主人公が色々と受け入れるのが早すぎたり、電話をかけて来た桃瀬ももうちょっと色々聞いたり戸惑ったりする部分があってもいいんじゃないの? とか色々細かいことを思ってたんですが、最後の一行で全てぶっ飛びました。
「――あの方は、人形です」。ぞくっとしました。もうね、たまらなく好きです、こんなん絶対次の話読むわ。ホラーなのかファンタジーなのか、はたまたミステリなのか、ジャンルすら絞れませんし、これからの展開を予測することもかなり難しいです。それでも次の話を読ませたいと思うこの最後の引きの文章、素晴らしいなと思いました。細かい部分ですが、字数の関係かもしれませんが、セリフと地の文の間の改行に統一性がありませんでしたので、そこを整理されるともっと読み易くなると思いました。えっと、なんていうか、続きを待ってます!……ありますよね?(笑)
崖っぷちのくらくらさん
うぉおお……センス(笑)なんて言えばいいんでしょうね。こう、ふらーっと物語を眺めていたら、いきなり胸倉をつかまれて「もっとよく見ろよ」って意識を殴られるみたいな、そんな強烈な個性をぶつけられた気分になりました(笑)正直台詞とか地の文とか、時折言葉選びが私とは少し違っていて「ん?」と思う部分が結構あったんですが、読み終わってみたらこれも味の一つだからこのままで良さそう、と思ってました。一個前の「押しかけ!」の作品もそうなんですけど、最後に強烈なパンチがあってとっても良いです。続きが読みたいという意味でかなりレベルが高いと思います。ただそれだけに、前半から最後にいたるまでの部分の不自然さ?冗長さ?みたいなのがもっと少なければなぁと個人的には思いました。もうこれは性分みたいなもので、髪の毛を触った触らないの件はもう少し削ってもよいかなとか、いっそのこと死体を見つけた部分から話を展開させて、場面を最初にもどして、ゆるやかに流れるくらくらさんとの会話部分に影をつけてもいいのかなとか、色々考えてしまうのですが、作者さまの味な気もするのでこのまま続きを読ませてくださいお願いします(笑)
Clowns duets
ちょっとだけ……読みにくい、ですかね……(´・ω・`)
文頭を一マス開けたり、適度な所で改行を挟んだりしてもらえると、読み手的にはかなり嬉しいです。とはいえ、かなりの文章量があるのでもしかしたら4000字ギリギリだったのかもしれませんね。
内容はパラレルワールド移動+記憶喪失の能力をもつ主人公が、兄を助けるお話し、ですね。情報がまだ出揃ってないので完全には把握しきれてないのですが、兄のしはほぼ確定事項として存在していて、どのパラレルワールドに飛んでも同じ、ということでしょうか。なんとなくシュタインズ・ゲートを彷彿とする設定ですね。好きです(笑)
しかし難しいのは、飛べる先が「自分という人間が存在していない世界」という設定ですね。オリジナリティがありますが、これの解釈がすごく難しいと思いました。自分が存在していない世界に飛んで、果たしてどうやって生活していくのか、周りの人間はどうやって彼女を受け入れるのか。その辺が明らかにならなかったので、ちょっともやもやします。もちろん、作者さまの中では設定があると思いますし、先の展開には書かれてると思うんですが。
で、改めて最後を見た後に最初を読み返すと、「何度も未来を変えようとした」とあるので、やっぱり記憶を失いながらも何回もループしてるんだろうなぁと思いました。それと、最初の最初。読んだ当初は何のことかさっぱり分からなかったんですが、もしかしたらこれ、一回目の世界と思ってるところも実は二回目で、遠い昔に飛んできてるみたいな設定だったりするんですかね?(全然違ったらごめんなさい) 「世界を移動すると記憶を失う」という設定は結構オリジナリティがあって面白いと思ったので、そういう仕掛けがあると個人的にめっちゃ好きだなぁと思いました(笑)
放課後、僕は彼女に殺される
続きはどこだ(_`・ω・)_バァン!
個人的に超好きな感じなので、即刻続きを所望します!なんなら二・三話まとめて置いてってください!(笑)
登場人物の歪みがね、いい感じなんですよね。「おとなしくしないと殺す」と言いながらも「苦しそうにしないと興奮しない」という名もなき男のセリフには矛盾があるんですけど、性的欲求を孕んだ人間が考える理論としてみるとかなりそれっぽくて、狂人感が出ていますよね。あとは笠嶋の「いっぱい考えてくれて嬉しい」も相当歪んでますよね。最後に椿本を刺殺した(殺したかは正確には分からないですが)ことを踏まえると、「私の為に死んでいいかどうか、それだけで頭の中をいっぱいにしてくれて嬉しい」というセリフにも変換できるので、あぁこいつやばいなと思ってテンションが上がりました(笑)
なのですが、書き出し祭り一話目としてみるのであれば、謎が多すぎて何も解決してなくて、人によっては「?????(´・ω・`)」となるかなという印象もあります。殺されたら終わりやないかい、というツッコミは勿論あると思いますし、なんで殺されたんだ、という疑問もありますし、フラストレーションがたまる可能性もなくはないかなと。何かしらのヒントが散りばめられていたら良かったのかなぁとも思ったりします(私が見落としてるだけの可能性もありそうですが……)。ただ、私は続きが読みたいです(笑)
アニメで女風呂を覗くのは定番だが実際にやったら結構大問題
また個性の塊みたいなすごい作品(笑)
最初は今ジャンプで連載してる「Dr.STONE」みたいな感じかな、と思ったんですけど、ラストで思いっきり方向性が変わりましたね、なんで爆発したん(笑)
ただ、タイトルで想像していたよりもかなり真面目というか、ただのギャグにとどまらないんだろうなぁという部分が垣間見えて面白かったです。科学技術が発達していない異世界で「細菌」に焦点をあてるのは物凄く面白い試みだと思いました。その為に(だんだんと歪んではきていましたが)顕微鏡を作る努力を惜しまなかった主人公もいいですね。十年かかるというのも結構リアルです。異世界のお医者さんとか薬屋さんって、病気の原因をどう考えているんだろうなぁと思う事がままあるんですよね。例えば「この薬草を飲めば楽になる」みたいなセリフがあったとして、それはもう「おばあちゃんの知恵袋」みたいなもので、経験則から導き出された結論なんですよね。なので、実証的な観点から出された結論、「病気の素」みたいなのを発見する話ってあるのかなぁと思ってたので、読んでいてとっても楽しかったです。細菌=人なのか、みえたのものはそもそも人じゃなかったのか、今後どう転ぶのかは分かりませんが、このテーマをどう調理するのか、続きが気になります!
帰っていただいてもよろしいですか?
にらみ合う魔王と騎士、ほとばしる殺気、膨れ上がる緊張、その中にたたずむ平凡(?)な平穏を愛する店長(代理)。シュールギャグと言うか、ギャップがとってもいいですね、面白かったです! 地の文が店長の心のつぶやき(ですます調)と堅い文(だ、である調)が分かれることなく完全にミックスしていて、ここは改善した方が読み易いかなと思いました。ですが、読んでみるとこれは結構漫画的な表現なのかなぁと思いました。なんとなく店長代理の独白が書かれているコマと何も書かれていないアクションだけのコマが合って、後者がここでいう堅い地の文(だ、である調)で描かれているのかなと。そうやって読み直してみると結構はっきり役割は分かれていたので、整理しなおしたらぐんと読み易くなるかもです。しかしこの緊張感の中しっかりと店の損害賠償を請求する店長代理はただものではない風格を感じますね(笑) 個人的にはなんのとりえもない、本当に平平凡凡な一般人の方が設定としては好きですが、それだと画映えしないかもですし、実は超絶強い(けど平和が大好き)という設定でも美味しいなと思います(笑)どちらにせよ、ある種NPC目線みたいに進む本作の構成はとっても面白くて楽しく読めました!
鏡屋先輩は最低です
え、好き(直球
レベル高すぎて死にそう。続きを下さい。
語彙力が貧困過ぎてそれ以上なにもコメントが出てこないんですけど……そうですね、特に「わたしのこと、見えなくなってましたね」からの展開は目を見張るものがありました。がらりと空気感が変わって、あぁ、これはそういう物語なんだなって方向性も見えて、本当にぞくぞくしました。つまるところ、膨れ上がってリアルにまで悪影響を与えるようになった拡張型妄想=物語=ゆめ、を患った人間を、うそ=創作=現実として突き付けていくという物語なんだと思いました。ここの解決方法がスタイリッシュであればいいなぁと強く願います。妄想に現実を突きつける、なんて公式は斬新でもなんでもないんですが、それを物語と創作という単語に置き換えて、リアルに影響が出る「呪い」のように機能させている点がものすごくうまいなぁと。なので、それを解決する方法も、ある種普通ではない方法で合って欲しいと思いましたし、多分そうなんだろうなぁと思いました。ちょっと化物語テイストですかね。
で、この作品の何が好きって最後の文章「かつて恋した後輩の、理想を騙して壊したように」ここね、この文章、ほんとね、最高過ぎてひっくり返りました。ただただ続きを待ってます。
それぞれのお月さま
お月さまってそういう! なるほど、これは予想外ですね……(笑)
まず何よりも、文章が本当にこなれていて整理整頓されていたので、相当書き慣れた方だと思いました。リズムが作られていて、読みながら音楽や詩を聞いているような軽やかな気分になります。「おんなのこは何でできてる? 血みどろドロドロ不安定」なんて、内容に反してとってもポップなリズムですよね。文章の中に意図的に五七五的なリズムが入っているので、読み易いんだろうなぁと思います。そしてそれが、題材に反した軽やかな文章を作り上げている。なので、題材的に軽くなりようがないのに、嫌味なくするりと頭の中に入ってきました。本当にすごいと思います。書き出し祭りとしてはというか、小説としては、これを今後どう転がしていくのかは全く私には分からないのですが、「それぞれの」とありますし、最後に「NEXT」とありますので、色々なケースを取り上げるのだとは思います。ただそれを通じてどうお話しが転がっていくのか、そもそも小説なのか、ちょっと判断をしにくい部分はあったかなと思います。これはまとまった話数揃ってから判断されるべきタイプのお話な気もします。童話や絵本などのお話しを普段は書かれてるんでしょうか。他のお話も読みたくなりました。
救えるものが何もなくても、守りたいものがここにあるから
熱いですね! 戦闘シーンに入ってからの描写の数々はストレートで絵が頭に浮かぶようでした。手を握ると憑依状態に入って、実際に戦うのは弟の方と。なんとなく弟が動かされそうな図式ではありますが、本文を読む限りそんな事はなさそうで、影響は「感性」にのみ働きかけているような。ということは、憑依するという状態に意味がある(つまり姉の方にリソースとなる特別な力がある)という感じでしょうか。この辺が一話目でほとんど説明されなかったのが、やや勿体なくは感じます。イヴィルと戦闘している明確な理由も分かりませんでした。戦闘シーンが激熱ではあるんですが、それに終始してしまっているのは、書き出し祭り的にはややマイナスなのかなと思いました。折角なので、世界観の説明とか、色々欲しいなと思ってしまうのが人情というか(笑)最後に機械騎獣とかいうわくわくワードもあって、どんな世界観なの!知りたい!ってなりました。戦闘シーンが六割近く入っているので、ちょっと削って世界観説明を入れてもよかったのかなと感じました。タイトルだけみても、今後熱い展開になることは間違いなさそうなんですけどね(笑)
幸せの末路
独特の世界観があっていいですね! 温かい日常の中に根差す不安と影、それが後半になって一気に膨れがあっていく流れは鮮やかでした。オリジナリティのある部分は「機械」と「ワーウルフ」ですね。ワーウルフに関しては、満月の夜(?)に暴れてしまうでもなく、ただ粛々と民を怖がらせないように奥まったところでじっとしているだけなのに迫害されるなんて……と思う反面、ニンゲン視点で考えると追放したり虐げたりしてしまうのもやむなしか、と思う絶妙なリアリティを含んでいて、悲しかったですが、読んでいてすとんと落ちる設定でした。ちょっと気になるのは、おそらく奥さんは人間なわけですが、子供はハーフとかにはならなかったんでしょうか? 遺伝するものではないのかな。
で、「機械」の方ですよね。こちらが結構重要なポジションを担ってそうなんですが、この時点ではほとんど明かされてないんですよね……あぁ気になる(笑)なんとなく、人の魂とか入ってるのかなとか、AIが確立されてて奴隷の様に扱われてるのかなとか、色々妄想はできるのですが、主人公が憤りを覚える程ですし、余程の事情がありそうな設定でもあります。最近だとニーアオートマタという作品が機械と感情、魂についてをテーマにお話を作っていましたが、あぁいうのとっても好きなので期待大です。
「小説家になれなかった」ぼくたちへ
あの……だからですね、涙腺が最近(ry
どうしてこう! 泣きそうになる話ばっかりなんですかね! 「才能があるやつなんて、死んじまえばいい」で前半部の始まりと終わりを固めるとかずる過ぎますよなんなんですか私の心がもちません!(本音:いいぞ最高だ! もっとだ、もっとください!)。
茶番はさておき、これもレベル高いですねぇ……。主人公のやるせなさがひしひしと伝わってくる前半部。謎を提示する後半部、綺麗に流れが作られていて、本当に4000字か疑いたくなるような情報密度と、矛盾しますが、それを感じさせない滑らかな文章と構成。堪能させてもらいました。気になる点は「小説家であること!」と三浦が言ったことが主人公に「なぜその言葉をしっている?」と思わせた発端となったようですが、そんなに突飛な単語ではないというか、偶然重なってもおかしくなさそうな気もしたので、五箇条の一つ目がまるまる被るくらいの方が良かったのかなぁとかは思いました。なんで同じことを言ったのか明言されていないので、杞憂かもしれませんが。
あと、文頭は一マス空いていた方が個人的には好みですし、メジャーかなとは思います(私のこの感想集は一マス空けてませんね、すみません……)。細かいことはさておき、本当に面白かったので切に続きを希望します!
黒歴史ノートを持って異世界へ
黒歴史ノート、えげつない代物ですよね……。あれって皆やってたものなんですかね? ポエムとか魔法とか物語とか。怖くて同級生には聞けないんですよね(笑)
さておき、やっぱりネット小説となると改行と一字開けは欲しくなりますね。ただ、しっかりした地の文に反して誤字も散見されるので、もしかしたら急いで出したのかな、という気はします。
内容に関しては、黒歴史ノートの件がめっちゃ面白かったですね、身につまされる思いもしながらのにやにやというか……(笑)「火炎狼の円舞」のネーミングは中々レベル高いですね。でも詠唱の中身は結構まともじゃない?とか思ったり(笑)なんというか、痛すぎずおかしすぎず、ちゃんとリズムもとれてますし、これは結構いけてるのでは、と思ってしまいました(笑) ギャグポイントにするのであれば、もっと振り切った方が面白いかも知れませんね。ただ、今後これを主人公が唱える予定であれば、このままでもいいのかも。いや……恥ずかしい呪文を堂々と唱えなくてはいけない状況の方がおもしろいか……?(笑)まぁこの辺は好みの問題ですよね!
あとはやっぱり、異世界転移ものなので書き出しは思いっきりはっちゃけてるくらいが次の展開が気になっていいかなぁと個人的には思います。赤面噴飯ものの呪文を長々と唱えて恥ずかしがる主人公と、それでも敵が倒されて皆が完成を上げる絵面とか、創造しただけで中々面白そうです(笑) 今後きっとそういう展開になるのだとは思うのですが、折角の書き出し祭りなので、一番おいしい所をもってきても良かったかもとは思いました!
母をたずねて―神力使いの娘は神に祈らない―
もうこれは個人的な好みなんですけど、女の子+男の子のバディ物の冒険譚、ただし目線は常に女の子、ってめっちゃ好きなんですよね(笑) なんていうか、ちょっと年頃の男女って一般的に女の子の方がやや早熟じゃないですか。色々感じ入るところじゃないですか。でそういうところにまだちょっとお子ちゃまというか鈍感な男の子が、壁を感じずにどーんと近づいてそこに女の子がやきもきする、みたいなの、素敵ですよね(笑)前半にこれに似た感じの描写があって私は個人的にとても満足しました(笑)
「神力」がこの作品のオリジナルポイントの一つですよね。タイトルの「神に祈らない」も少し触れられていて、「神力」に対するアプローチが「理論で理解する派」と「神に祈ればいい派(多分感覚派)」の二種類がでてきて、面白いなぁと思いました。個人的には「理論派」を強く推したくて、どうして今はうまくできないのか、そして出来るようになるきっかけはなんなのか、が今後描かれていくといいなぁと思いました。感覚派の方も理論的に説明できると、設定がかっちりしててよりいいなぁと思います。
ちょっとひっかかるのは、世界観がつかみにくいところですかね。最初の方読んでて中世以降のファンタジー世界観をイメージしていたのですが、GパンとかTシャツとか、最後にはビルとかでてきて、ん?となりました。どこまで現代用語を持ち込むかは個人差有りますが、さすがにビルは現代性が高いので、どこかで世界観を説明できる箇所が欲しかったかなとは思いました。
やがて硫黄の火が堕ちるまで~TS転生した世界がどうみてもエロゲ~
のっけから笑わせてもらいました(笑)「やる気あるのですか!肉を溶かせ!!遊びじゃないんですよ!!!」のセリフは本当に面白かったです! まぁこんな世界に転生したら、しかも女性として転生したら悪夢ですよねぇ……。二度と外になんて出たくない!という主人公の気持ちも分かります(笑)のっけから終盤まで、終始エロゲの王道を行く展開が繰り広げられているというか、ここから先どういう困難が主人公に降り注ぐのかも想像できるので、主人公がどうこれを回避していくのかを見るのは楽しみです(笑)
ただ地の文が割と堅めというか、この題材を書くには少し合ってないような気もしたので、もっと崩して笑いを取りに行って振り切ってても面白かったのかなぁと思いました。ただメインタイトルも堅めなので、もしかしたらギャグよりではないのかな……? あとは男から女にTSしたのに、言葉遣いは完全に女の子になっているのも少し気になりました。こういうのって見た目は女の子だけど、心は男!みたいなパターンだと思ってたんですけど、この主人公はもう完全に女の子に馴染んじゃってるんですかね? まぁTSした時点でホルモンバランスとかも変わると思うので、個人的にはTSしたのに前の性別の感性を維持し続けるのは結構難しいのかなとも思います。
偽乳エルフは巨乳になる夢を見るか~見るに決まってるでしょ!~
またこれは中々強烈な(笑)見破られることのない完璧な見た目をしていて、しかも触覚まで再現されている偽乳は果たして本物と何が違うのだろうか(哲学 っていう気分になりましたね! いや、ほんとに楽しませてもらいました(笑) 魔法で偽乳を作るって発想がそもそもすごいんですけど、これが力を制限する要因になっているっていう設定も面白いですよね。だって本気出すときは「偽乳解除」って言って貧乳になるんですよ(笑) ルビはフルアームズですし(笑) 作者さまは楽しんで書いてそうだなぁと思いますし、読者的にも楽しめたのですごく完成度高いと思います。後個人的に、「エルフが種としてそもそも貧乳」って設定もすごく良いと思いました。なんか最近のエルフってただ名前がエルフで耳がとがってるだけで、ほぼ人と変わらない感じがするんですよね。なのでそういう種としての特性を描いているのもいいなぁと。それを補うために努力してるのも好感が持てますし。
書き出し祭りの作品としては引きが弱い気もするんですが、これは好みの問題ですね。この先どう話が展開していくのかあまり予想はできないんですけど、読み切り的な一話としては完成度がとても高いなと思いました!
あの日に誓った約束だけは忘れなかった
これはあれですねぇ……「きみすい」の系譜と言うか、また私の涙腺がぶっ壊れる系というか……。前半の回想シーンだけで一話分取れてしまいそうな密度がありましたね。水瀬との会話をもっと見たかったなぁと思う反面(太陽みたいな眩しさ、というのがこの時点ではあまり分からないため)、4000字制限では限界があったのかなと思いますし、今後明かされていく可能性もあるなと思いました。ちょこちょこと挟まれる亡くなった女の子との回想シーンなんて想像しただけでちょっと涙腺的な厳しさがありますね……。
本作まったく改行がないので入れた方がいいのかなぁと思ったのですが、何故かあまり読みにくくありませんでした。文章がこなれていて読み易かったからだと思います。かなり書き慣れてらっしゃるのかなぁと。
誰にも見えないはずなのに飛び降りていた幽霊のお願いごとについては、全く想像がつきませんね。そのお願いを叶える過程で、水瀬との過去も何かしら絡んでくるのかなぁという気がするのですが。書き出し祭りの一話としてみると若干インパクトは薄いかなとも思うのですが、これはある程度の話数がたまってから初めて本性を現すタイプの良作と見ました! 続きを読みたいですね!
迷宮探索をしてみよう!
少女+刀ってかっこいいですよね……(笑)シルエットも好きですし、戦ってるシーンとか想像するだけで熱くなりますね。現に、ギルド長との戦闘シーンはかっこよかったです!(ただ、《・・・・・・・・・・・・・・・・・・》←これはよく分かりませんでした。文字化け?)
沢山の迷宮がある世界の話で、世界樹の迷宮が世界最難関であることは何となく伝わりました。迷宮探索というと、名だたるゲームの数々が脳裏をよぎりますね。ゲームも勿論ですし、このタイプの話を大好物としている一定層の読者(私もそうですが)がいるので、迷宮探索にオリジナリティがあればめちゃはやりそうだなぁと思いました。刀も出てますし!(笑)
この一話だけに着目してみると、やや場面転換が多めなので(3~4回してますよね)少々せわしないかなと思いました。一気に迷宮探索のシーンまで進めてしまって(なんなら迷宮探索のシーンから始めてしまって)も良かったのかなぁと。いや、ただ私がそのシーンを読みたかっただけなんですけど(笑)
婚約破棄から始まる冒険譚
ロンって男の名前っぽいよな……でも婚約者との間を邪魔するってことは女……いや、うーん、どっち……? うーん、うーん……男だぁあああ!!!!!! ってなりました(笑)
もう少し早めに男であることを明示してあっても良かったかなと(笑)
冒険に出るまでの流れがスムーズでコメディチックでもあって面白かったです。婚約破棄されても、あんまり重くならないのが良かったですね。これはロイに求婚されたシーンがあったからこそかもしれません。そう考えると、性別の明示はあの場面で十分オッケーな気もしてきました(笑)
最終的に最悪なパーティーが結成されてしまい、一番可哀そうなのはこのメンツに護衛される貴族の人なんじゃないかなぁと思ったり(笑)
文章も読み易く、話の展開も一話の収め方もとってもきれいで、書き慣れてる方なんだろうなぁと思いました。ちょっと気になったのは、ショーメが他の婚約者を置いてきた理由ですかね。結局顔なんかいと(笑) そこはもう少し内面的な事情があって欲しかったなぁと思うところですが、もしかしたら恥ずかしくて言えてないだけかもしれませんね。彼女の魅力は物語を大きく左右しそうなので、結局何で冒険者になったのかの理由が共感できるないようだったらいいなと思いました。
VRiverになんかなりたくない!
これは、今流行り(?)のバーチャルユーチューバーみたいなものなんでしょうか。説明を読んだんですが、あんまり違いが分からず、この作品の時代設定とかがよく分かりませんでした。VTuberの単語を出す事ができないから別名にしたのかなと思ったのですが、その割にはイニシャライズとか適合者とか出て来てるのでそこそこ近未来なのかなとも思い……VRiverのすごさ!みたいなのがあまり伝わらなかった点は残念でした。あと、ライバーってliverですよね。VRとかけてるのは分かるんですが、なんとなくそこも違和感が……。
流れとしては、父親がVRiverで、それを継がなくてはならなくなった息子、という点で面白いと思いました。バーチャルユーチューバーだって、見た目が超かわいい女の子でも中身の性別は分かりませんしね(笑)なんとなく一発ネタっぽい感じも受けたので、ここからどう展開させていくのかは楽しみです。「違う!お前の親父さんはもっと萌え萌えな動作が出来ていたぞ!それでも息子か!」「聞きたくないしやりたくねぇ!」みたいなやり取りは純粋に読みたいですね(笑)
世界を喰らう魔法喰者
超良いシーンで「俺たちたちと冒険に行きたいか!」ってなってて、うわぁあああああってなりました(笑) 誤字ぃ(´;ω;`)(笑)
クライマックスからの出発、好きです! JRPGを起動した時みたいなわくわく感がありましたね。エクスクラメーションマークとかクエスチョンマークが沢山使われていたのでゲームテキスト的な熱さも感じましたが、小説ということを考えると、もう少し控えめでも良いかもとは思いました。この勢いめっちゃ好きですが(笑)
無事にリーナスを助け出して、王宮の面々に堂々と宣言をして場面転換、事の始まりへ、という王道な展開を進むのかなと思ったのですが、最後の引きでちょっと雰囲気が変わりましたね。ここに来て乱入者が現れるとは。ここは賛否両論あるところかなぁと思いました。なんか展開的にはひと段落している気もして、なるほど!こういう感じかー、ここで箸休めに日常が挟ま……らないっ?!って感じで、個人的にはテンポが崩れるというか。ただ緊張の連続というのも展開としてはありだと思うので、ここは作者様の自由に書くところかなと思いました!
Fランク冒険者のモンスター飯
お腹すきました(真顔
やー、ドラゴンのステーキ美味しそうでしたねぇ(笑) 赤みのステーキをがぶっと食べたくなりました。なんかあれですね、モンスター飯+トリコみたいな。主人公が実力に見合わずFランクなのは、異端とされるモンスター食いを積極的に行っているからなのでしょうか。だとするとあれですかね、ユニコーンみたいな聖獣まで興味本位で食べちゃって降格させられたとか、もしくは魔物を何匹も食べてその身に宿しているから気持ち悪がられてあんまり依頼を受けさせてもらえないとか。Fランクである必然性が今のところは見えなかったわけなんですけど、ちょっと考えただけでも色んなキャラを立たせる設定が出てくるので、中々良いなと思いました!個人的にはユニコーン食べちゃった問題が好きですね。なんか自分の欲望に忠実って感じがして今までにない主人公です(笑)
横にいる少女と同行するようになった過程も気になりますし、食べるために依頼を受ける、冒険するって動機もいいですし、続きが気になりますね。お腹がすきました!(再
神刀使いの異世界道中~目覚めし最強賢者の無双劇~
NINJA!!(笑) まさかこのタイトルで忍者が出て来るとは思いもせず、びっくりしました(笑)
歴史もの+異世界のパターンはあんまり知りませんが、忍者が主人公はあんまりないんじゃないでしょうか、めちゃ面白かったです。歴史ものは超絶苦手で「大阪夏の陣」とか見ただけで「うっ」ってなってしまうんですが(すみません……)本作はいい塩梅に異世界成分と混じっていてするりと最後まで読み切ることができました。また最後の展開が中々熱いですね。RPG大好き勢としてはたまらん展開です(笑) レベル99に達するのめっちゃ早いなぁとは思うんですが、タイトルが「無双劇」なので、これでいいんですよね(笑)
ちょっと気になったのは刀の名前ですかね。「白鬼」。これ、鬼と戦ってるときにちょっと混乱しました。白鬼は敵……? ん? いや、刀の名前だったわこれ。みたいな。ゴブリンを鬼と呼ぶのはとってもしっくりくるので、何かしらの形で差別化図れるといいですね。【】でくくったり、名前を変えたり。それ以外は引っ掛かることもなく、本当に面白かったです!
■怒哀■の世界
んん! 好き! 好きな感じなんですよね! 「娯楽物禁止法」みたいな強制的に現代の世界観をぶっ壊して変えてしまう様な設定、めっちゃ好きです(笑)
ただまぁそれの理由付けが「連続殺人」っていうのがちょっと色んな方面からバッシングをくらいそうというか、あまりにも政府の動きとしては稚拙というか。1980年代とはいえ、「普通の」連続殺人事件なのであれば、サブカルチャーと殺人の間に因果関係がないのは明確であって、政府が法を変えるまでの行動をするのか? という疑問が出てしまいますね。ただ、この連続殺人事件に傍点がふってあるのが結構気になっていて、「普通ではない」殺人事件であまりにもセンセーショナル、かつ何かしらの強い(それこそファンタジーSFレベルでも良いくらいの)力が働いた設定が隠れてるんじゃないかという気もしてます。だとするならば、この設定も十分ありと言うか、超面白いですね。この時点では不明ですが、色々読者に思考させた時点で勝ちの出だしかなとも思います(笑)
ヒロイン(?)のキャラも立っていていいですね。こんな感じのヒロインならいいなぁ、と思っていたヒロイン像そのまま持ってきてもらえたみたいなサブカルチャーへの染まり具合は読んでいて清々しかったです(笑)
恋の裏口通って
なんか全体的に句点の位置が変……? 区切りすぎな気もしました。地の文章も決してこなれているとは言えず、単語の使い方にやや変な部分も。なんですが、雰囲気があるんですよね。設定なのか、地の文のおりなす独特の表現方法がそうさせるのか。結構この雰囲気はいいなぁと思いました。やたらと脆い主人公、それゆえに衝突を避け、代わりに嗅覚などの感覚が鋭敏になっている。なんだか暗殺者っぽくてこの設定がすごくいいですよね。弱いのに、強く見える。矛盾を孕んでいてかっこいいです。後文章もちょっと癖があるんですけどかっこいいんですよね。最後の「我慢をためる」とか日本語的にはちょっと変ですし「確かな確度」とかちょっと意味合い重複してますよね(や、私が間違ってる可能性も普通にあるんですが)。なんですけど、なんかかっこいい(笑) 意味がない文章が意味を持ってるように見えて、これを狙ってやってるならすごいなぁと思いました。なんかクセになるというかなんというか(笑) 独特のセンスを感じました(センスって書くと偉そうで申し訳ないんですが……)。もうちょっと続きを読んでみたいですし、作者さんの他の作品も見てみたい気がしますね。
劣等と憧憬と愉悦
学園もの、になるんですかね? そこに行くまでの列車の中の一風景って感じでしょうか。何となくハリーポッターの車中を思い出しました(笑)
ここで出て来た三人の登場人物がタイトルの「劣等」「憧憬」「愉悦」をそれぞれ担っているのかなぁと思います。王子が憧憬で、主人公が劣等、最後の女の子が愉悦、かな? 主人公の国での立ち位置がイマイチ不明ではあるんですが、主人公は劣等感を抱いていて、王子は主人公に何故かあこがれている。その関係性は隠されていなくてはならないもので、期せずしてその秘密を握った少女は色々と脅したりして愉悦を感じる。うん、少女のキャラが一番好きです(笑)登場人物紹介とそれぞれの役割の説明回として割り切ってみると面白いとは思うんですが、どういう方向性の物語なのか全くわからないので、書き出し祭り的には少しマイナスなのかもしれません。冒頭の「自分の終わり」の部分がキーになるのかなと予想することはできますが、ふわっとしているので、異能とかが出てくる世界観なのか、そういうの一切抜きのお話なのか、大まかにでも見当をつけられる部分があればよかったのかなと思いました。
俺と彼女の神殺し
祈れば幸せになれるというのは間違いである、という出だしはキャッチーですよね。挑発的で、お?と先を読ませる力のある一文だと思いました。
400人しか幸せを与えることはできない、そしてその400人には恐らく祝印が出るのだろうと推測できます。その400人はどうやって決めているのか、どの段階で決定するのか、祝印が消えることはあるのか、など色々と説明が欲しい所ではありますが、それは二話目以降に説明されるのだと思います。出だしとしてはアニメの冒頭5分位の映像を見ている様な気分になりました。動きが合って、スラム街の埃っぽい感じも伝わってきて、世界観は伝わってきます。ただ小説の書き出しとなると、少々情報量が不足している感も。前述の祝印については、もう少し説明が合っても良かったのかなぁと思ったり。後は、少女が主人公たちの目的を看破できた理由も不明瞭で、ちょっと唐突感がありました。どうやって神を殺すつもりなのか、なぜそもそも殺すのかなど、気になることはこの一文で沢山出てくるので、引きとしてはいいなと思いました。
拝啓母さん、魔王なんてやめちまえ
テンションのもっていきどころが迷子!!(笑)
主人公が勇者となり、母親が魔王となる。母親は色々と喚く主人公をあらあらうふふとなだめる。という構図は面白くていいんですけど、最後「おれ、こんなウサギのワッペンつけてさ……母さんを、殺すのかよ!」という一文、もう笑っていいんだか泣けばいいんだか分からなくなりました(それを狙っているならすごいと思いました)(笑)
構図としてはギャグ寄りで、構成的にも最後の文章までも比較的ギャグ寄りかなと思ったんですが、ラストでちょっとシリアス臭もするんですよね。なんとなく、主人公の態度が煮え切らないのが原因なのかなぁと。現状を主人公がどう受け入れてるのか、主人公がどうしたいのかが明確でないので、その辺が迷子になってるのかなと思いました。母親が討伐すべき対象だった、じゃぁどうしようか、という目的設定があれば、読み手の感情は迷子にならなかったのかなと。ただ迷子にすることが目的なのであれば、このまま突き進んでオッケーなのだと思います(笑)
妖怪の姫は、人間の友達が欲しい
妖怪の姫は、妖怪じゃなくて人間だったんですね。普通の人には見えないものが見えるって、結構大変なんだろうなぁと思います。「見えない」ように頑張ってもどうしようもなかったから、「見ない」ことにした、というのは心の葛藤が見えて好きです。「見える」仲間が増えた事より、「見えない」物がいる、という事実に喜ぶというのも、その前提があれば納得です。ただもうちょっと心の葛藤みたいなのが前置きとして欲しかったかなぁと思ったり。冒頭、小学生~高校生までで幽霊や妖怪の知覚の仕方が変わっていった流れが説明してあるんですが、めちゃくちゃ淡々と書いてあったので、結構体質については割り切ってるのかなぁと思ってました(既存の妖怪見える系のお話もそういう子が多いですし)。なので、泣いた時にちょっと唐突感?がありました。後はこれは読み落としかもしれないんですが……結局「みえない」存在は一体何だったんですかね? ほとんどどんな存在であっても見える主人公が「見えない」妖怪、ないしは幽霊。この正体についてはもう少し言及があってもよかったのかなぁと思いました。