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98話 俺は断然このチームの方が好きだ

ゴキブリの化け物の甲羅は固くメイサの弾を全

て弾き返してしまう。


目の隙間めがけて当ててみれば、かえって逆効

果。


暴れまわる始末だ。


「よし、今度は俺が」


力也は大きくジャンプすると化け物の甲羅めが

大鉈おおなたを振り下ろした。


火花は大きく散ったが、甲羅はびくともしない。


そんな攻撃を五、六、度繰り返したが甲羅にヒ

ビすらつかない。


「だめだ、あの甲羅鉄のように硬い」


力也は武器に変えた左手をブルブル振っている。

硬くてしびれてしまったようだ。


「千秋どうするの?」


メイサの問いに力也がニタリと笑った。


「なによ力也、今笑ったでしょ」


「あ、すまん、いや、思い出しちまってな」


「思い出すって何を?」


「今メイサが言ったセリフ、おれのセリフだった

 って事をな」


幽厳村正と千秋、三人チームで戦っていた時、強

敵が現れると、まず力也が相手に仕掛け、その戦

いぶりを見て千秋が相手の弱点を見極める、その

弱点を力也が最終的に突いて、今まで何人ものグ

ールを倒してきた。


その際、相手の弱点を聞きに千秋に言っていたセ

リフが、さっきメイサが言った「千秋どうする?

」だった。


「あら、私、力也のセリフ取っちゃったの」


メイサがおかしそうに言うと


「俺は断然このチームの方が好きだ、幽厳と組ん

 でいた時は、何かこう」


「聞いてみるわ」


突然千秋が力也の言葉を遮った。

何か閃いたのだろう。

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