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97話 冷凍光線

「ちょっと見て」


メイサが、ゴキブリの化け物が放出した、青い

光線の跡を見るよう言うと


「凍ってるわよ」


確かにどこもかしこも、凍っている。


「あの光を浴びると凍っちゃうみたいよ」


どことなく間の抜けた言い方だ。


「冷凍光線みたいね」


千秋が寄って来た。

力也も慌てて駆け寄って来た。


「急に動きが止まったけど何してるのかしら、

 あの化け物」


「エネルギーの補充をしてるみたいよ。あの

 光線は放出量に限界があるんじゃないの」


千秋の読みに


「かもね、物理的に言っても冷凍光線なんか

 そうそう体内で作れるわけないし」


メイサが科学者らしくつぶやくと


「てことは、補充が終わると又ぶっ放してく

 るってことか」


「じゃ、今のうちに」


メイサは銃をゴキブリの化け物に向けると、続

けざま連射した。


しかし弾は黒光りする光沢の甲羅で全て跳ね返

されてしまった。


「ひどい!効かないじゃないの」


「甲羅以外のところ狙ってみて」


千秋の提案に


「甲羅意外って、ほとんど甲羅に覆われているじ

 ゃないの」


言いながらも、目と思われる部分にかすかな隙間

を見つけたのか、そこめがけ連射した。


突然ゴキブリの化け物が動いた。

多少は効果があったのだろう。


何やら鋭い悲鳴を上げると、状態を持ち上げ、下

方の脚だけで立ち上がると、又冷凍光線を吐きだ

した。


「ちょっと、逆効果じゃないの、ひどい、暴れ方

 も無茶苦茶じゃないの」


冷凍光線を避けながら、メイサは悲鳴を上げた。

しかし、光線を寸前のところでかわしているのは、

並の反射神経ではない。


ハンターとしての能力をどんどん発揮し始めてい

るようだ。

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