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95話 オレンジの光線

「凄い、メイサ、凄いじゃないか」


力也が目を丸めていた。


「どこで習ったんだ、その射撃の腕」


「あら、力也知らなかったの、ハンターの射撃

 大会で私がズート優勝してたこと」


「本当か?」


千秋の顔を見たが


「私も知らない」


千秋は首を振った。


「あんた達射撃になんか全然興味なかったんで

 しょ」


言われてみればその通りだ。

射撃大会など、参加はおろか、見にすら行ったこ

とが無い。


「私があいつらの動きを銃で止めるから、千秋と

 力也残りの四匹、倒して頂戴」


一匹グールを倒してから、メイサの戦闘能はさら

に磨きがかかったようだ。


言うが早いか、メイサは四匹の黒豹グールめがけ、

連射した。


四匹のグールは全匹、眉間に銃弾を撃ち込まれる

とその頭部を空中に霧散させた


粉々になったグールの破片を、千秋はいきなり手

のひらから発したオレンジの光線で一気に吹き溶

かした。


オレンジの光を浴びた、グールの破片は、一瞬白

色にきらめくとそのまま、小さく爆ぜ、やがて空

気中に飲み込まれていった。


「おい」

「うそ」


メイサと力也が同時に叫んだ。


「なんだ、今のは」


「私にもわからない」


「わからないって、撃ったのは千秋だろうが」


「無意識に発していたの」


千秋はきょとんとしている。


どちらにしても、六匹のグールは、今や跡形も

なく消え失せていた。


「やっつけちゃった、あたし達で」


「俺何にもしてないぞ」


力也もきょとんとしている。

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