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92話 戦う気あるの?

手の先を剣に変えた千秋を見て、メイサは千秋

から離れた。


その隙をついて黒豹がメイサに飛びかかろうと

したが、千秋がそれを剣で突くと音もなく縦に

切り割いた。


同時に力也は、壊れた壁から体に似合わず、身

軽に外に飛び出た。


千秋に切り割かれたグールは、直ぐにその傷口

を回復させようとしたが、それより早く、千秋

の剣がさらにグールを小刻みに切り割いた。


バラバラに切り割かれた破片の中からきらり光

る肉片を掴むと、それを床にたたきつけ、粉砕

した。


グールの核だ。


この核を粉砕すればもうグールは回復できない。


「凄い、千秋、あんた凄いじゃん」


メイサが千秋に抱き付いてきた。


「ちょっと、やめてよ、戦いの最中よ、外には

 まだ5体のグールがいるんだから」


壁の隙間から、力也が5体のグールに囲まれ苦

戦しているのが見えた。


「力也を助けなくちゃ」


「私も戦おうかな」


「えっ」


驚いてメイサを見ると、伊集院が手渡した袋を

ゆらしながら


「あのおっさん、弾だけくれても、拳銃くれない

 と戦えないのにね」


「メイサ、戦う気あるの?」


「千秋でもこれくらいできるんでしょ、私にでき

 ないはずないでしょ」


どうやら、千秋のあまりの手さばきの良さに嫉妬

を覚えたらしい。

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