表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

90/253

89話 地球存亡に関わること

「拷問で処刑した死体はどう処理されたか、そ

 こが都市伝説なのよ」


千秋が言いにくそうに言った。


「何千単位の死体をハンター本部のどこに埋葬

 してたというの。勿論身柄引き渡しなんてし

 てなかったし、だから憶測が流れていたの、

 死体をグールに引き渡していたんじゃないか

 と」


「グールは死んだ人間食べないでしょ」


「だから皆不思議に思っていたの、死体の処理

 はどうしてたんだろうと」


「俺は見たことがある。本部の裏口から死体を

 山積みにしたトラックが長蛇の列で出て行く

 ところをな、しかもそれが毎日だ」


「じゃあ・・・」


メイサは唾を飲み込んだ。

千秋や力也の言っていることが理解できたから

だ。


「あんた達、幽厳村正を疑ってるの?」


「あの男が来てからハンター組織は変わった」


「私も、残虐になったとは思っているわ」


「嘘、嘘でしょ、幽厳が、嘘」


「彼が裏で糸を引いているかどうかはしらない

 けれど、何らかの関わり合いがあるとは思え

 てきたの」


千秋は冷静にメイサに告げた。


「私達の調査でも幽厳村正がこの計画の、日本

 での首謀者であることは判明しているわ」


「私信じられない」


メイサは唖然としている。


「でも、何のために幽厳はそんなことをするの」


三人が一斉に雪を見ると、雪は、伊集院に目く

ばせした。


「これでまず幽厳村正が人類の敵であることは

 理解していただけましたか」


「何故幽厳はそんな事をするの?」


またメイサが、今度は伊集院にたずねた。


「それは本人に聞いてみないとわかりません。

 ただ事実として彼は半魚人組織と手を組んでい

 ると」


「で、私達に彼を倒すのを手伝えと、だから誘拐

 したの?」


「まさか、幽厳村正の件は些細な事に過ぎません、

 あなた方をお呼びしたのはもっと、人類、いや

 地球存亡にかかわる事にでお呼びしたのですから」


伊集院は静かに首を振った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ