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88話 死体がどう処理されたかって事だよ

千秋はハンターにいた時不思議に思っていたこ

とがあると言う。


「何よそれ」


「力也にも思い当たることあるでしょ」


力也の瞳もキラリと光っている。


「ハンター仲間ではタブーな話、あるいは都市

 伝説じみた話として語り継がれていたけど、

 今の雪さんの話を聞いて思い当たることがある

 の」


「千秋、ちょっと待ちなさいよ、あんたハンター

 の中に、半魚人に人間を提供していた組織があ

 ると言うの」


「聞いてメイサ」


千秋はメイサを落ち着かせると


「ハンターがスパイ捕獲の名目でハンターの仲間

 は言うに及ばず、民間人まで沢山捉え拷問して

 たこと知ってるでしょ」


メイサは渋々頷いた。

確かに最近のハンターのある一部の人間の残虐行

為には目を背けたくなるような行いが多くなって

いた。


だからと言って、いくら何でも彼らが人間を半魚

人に提供していたとは、考えられない。


「スパイ容疑で捉えられた人達はどうなったかし

 ってるでしょ」


メイサは黙ったまま何も答えない。


「ほぼ全員が処刑されたわ。スパイ容疑イコール

 即死刑、最近はそうなってたでしょ」


「仕方ないでしょ、組織を守る為なんだから」


「そうじゃないのよ、問題は処刑された人たちの

 むくろがどうなったかなのよ」


「えっ?」


思わぬ話にメイサは首をひねった。


「死体がどう処理されたかって事だよ」


横から力也が吐き捨てた。


「拷問して、処刑する奴らはいたが、その死体を処

 理する者がいない。百二百の数じゃないぞ、最近

 では千二千の数になってた、メイサだって聞いた

 ことがあるだろ、拷問で泣き叫ぶ一般市民の叫び

 を」

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