表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

87/253

86話 意味がわからない

半魚人が地上に侵食し始め、人類の危機になっ

ているという。


雪の説明はまだ続く。


「今半魚人の分身能力は1000が限界だけど、

 それも進化しているの」


「一匹でもっと多く分身できるの?」


「ええ、私達の調査では既に一万倍の分身能力

 を持った半魚人がいるみたい」


「嘘!」


「一万だったら、全てがその能力持ったら10億

 ・・凄い数になるわ」


「繁殖能力は?」


メイサが科学者らしい質問をした。


「そこが救いなの。どういうわけかわからない

 けど、半魚人本体の実数はそれほど増えてい

 ないの、ただ個体の分身能力が増えて行くと、

 不思議なメカニズムでしょ」


雪の言葉に納得しつつも、フト、疑問も湧いて

きた。

あの何事にも慎重な幽厳村正が何も言わなかっ

たことだ。


それ程半魚人の侵食が激しければ当然メイサの

耳にも入っているはずだ。

しかし、そんな話一度も聞いたことが無い。


「千秋、ハンターの時半魚人の話聞いたことあ

 る?」


「ううん」


千秋は首を振った。


「力也は?」


「俺も初聞きだ」


「おかしいと思わない、急に降って湧いて来た

 ような半魚人の話」


「そこが問題なの」


雪がメイサの話を遮った。

三人に言い聞かせるように


「今まで半魚人が狙うのはグールばかりだったの、

 表向きはね」


「表向きって・・・?」


「実は裏で多くの人間をこっそり捕獲して食して

 いたのよ」


「意味がわからない」


メイサは助けを求めるように千秋を顧みた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ