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78話 千秋も抱き返した

「まあまあ、再会を喜び合うのは後にして、ま

 ずはお話をしませんか」


篠原雪が三人の間に割って入って来た。


「あなた誰よ」


睨むメイサに


「この人篠原雪さん。色々お世話になってるの」


メイサは驚いた。

驚くと同時に、また頭に血が登った。


「色々お世話になってるって、こいつグールで

 しょ、グールに世話になるって、そう言えば

 幽厳が言ってたけど、千秋あんた指名手配さ

 れてるって話だけど、グールのスパイだった

 から追われているの」


「違うよ、メイサ、幽厳がおかしいんだよ、千秋

 は嵌められたんだ」


「反乱軍のスパイは黙っていなさい」


メイサはまくしたてた。

銀グールにいいようにあしらわれたうっぷんが、

ここで爆発したようだ。


突然千秋がメイサに抱き付いた。

抱き付き、メイサの頭をゆっくり撫で始めた。


「ごめん、メイサ、ねえ聞いて、落ち着いて聞い

 て、ね、お願い」


暴れ回り、千秋の腕を振りほどくかと思っていた

メイサは、そのまま千秋に抱かれ、じっとしてい

る。


「ね、落ち着いて、落ち着いて、私よ、千秋よ、

 あなたのお友達の千秋よ」


「ん、、もう。わかったわよ、わかったから、

 手を放してよ」


千秋から無理やり剥がれると、一つ大きく息

を吸い込んだ。


メイサの目は笑っている。

髪を撫で、耳を掻きながら


「懐かしいわね、この方法」


今度は、メイサの方から抱き付いてきた。


「久しぶり、千秋、会いたかったわ」


「私も」


千秋も抱き返した。


「なんじゃい、お前ら」


怒っていたと思ったら、突然の抱擁。

力也は呆れかえっていた。

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