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26話 絶対絶命

「馬鹿何すんのよ」


千秋から離れようとした力也を掴み直すと


「いい聞きなさい、間違っちゃいけないよ、

 あいつらの目的は力也じゃないのよ。私、

 私を捕まえる為にきたのよ」


どうやら千秋の言ってる事がわからないら

しい。


「力也は私のために自分だけここに残ろう

 と思ってるでしょうけど、意味無いの。

 わかる、あいつらの目的は私を捕獲する

 ことであって力也には何の興味もないのよ」


「どいう事だそれは」


千秋達を取り巻くハンター達の円が少しづつ

小さくなってきている。

これではもう、強行突破しか方法はない。

その為には、力也にもう少し回復してもらわな

ければならない。


「私は生きて捕獲する必要があるけど、力也の

 利用価値はもう無くなったから、殺してもい

 いってこと」


千秋の言っている意味を理解したようだ。


「どのみち、俺は死ぬしかないって事か」


いや、理解できなかったようだ。

千秋は首を振ると


「もういい、力也は考えなくていい。時間が

 無いの、力也私を信じられる」


「信じるって?」


「いちいち私の言葉をオウムみたいに繰り返さ

 ないで。とにかく答えなさい、方法は二つし

 かないの、私を信じて私の言う通り行動する

 か、このままこの状態であいつらと戦うか、

 どっちかを選択しなさい」


「お前を信じたらどうにかなるのか」


「なるわ!」


千秋はきっぱり言い切った。

確信はないが、自信はある。

そっと首から垂れてるネックレスを握りしめた


「そりゃもう、ハンターの中でなら千秋は信じら

 れる方の・・」


千秋は力也の頬を叩いた。

驚き見返す力也に


「ウダウダはいいから、はっきり答えなさい、

 信じるなら信じる、信じないなら信じないと」


「し、、信じるていうか、最初から信じてるさ、

 千秋の事は」


「じゃあよかった、じゃあこれを飲みなさい」


千秋は篠塚雪からもらった薬を一粒力也に渡した。


「何なんだこれは?」

「私が強くなった理由と、私が捉えられる理由」


「あん?」


首を傾げる力也に


「信じなさい、私のいう事を、これから私と力也

 はこの薬を飲む、そうすると、力也の怪我は治

 り、三分間だけどとても強くなれるの、ダメ喋

 っちゃだめ」


何か言おうとする力也の口を押えると


「とにかく信じなさい、私と、この薬の効力を」


千秋はもう一度ネックレスを握りしめた

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