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202話 丸山智己

藤木は凄い形相で男を睨みつけた。

睨みつけるしかなかった。

まさかこの男が来ているとは・・・

生涯一番嫌いな男だ。

出来たら二度と会いたくないと思っていた男が

目の前にいる。


丸山智己。

藤木とは幼馴染だ。

元木一派に所属している。藤木とは敵対の関係

にある。

元木には桁違に強い直属の配下がいる。

元木四天王とも言われ、伊集院博士からは彼ら

と会ったら戦うなと厳命されていた。

敵わないからだ。


雪ですら互角、あるいは負けるかもしれないと

伊集院は言う。

勝てない相手に挑むのは自殺に等しい。

とにかく逃げろ。逃げるしか生き延びる道はな

いと事あるごとに言われていた。


侵入者があると放送された時、最初に思ったのが

四天王の誰かだったらやばい、と。

伊集院が言うように逃げるわけにはいかない。

戦うしかない。

千秋達三人を守るのが自分達の役目だ。

雪がそれを目で藤木に伝えて来た。


雪と藤木が精一杯戦い、破れればそれはもう致し

方ない。

勝負とはそういうものだ。

勝つ者がいれば、その対極には必ず敗者がいる。

千秋達を守り抜くのが雪と藤木の使命であるが、

他の連中にはそこまでの犠牲を強いるわけにはい

かない。


藤木と雪が破れると言う事は、四天王が繰り出して

きたと言う事で、四天王が来たら、この施設にいる

六名には太刀打ちできない。むざむざ死にに行くよ

うなものだ。だからこそ雪は藤木と二人で戦う作戦

を選んだのだ。


四天王さえ出て来なければ十分に勝算はある。

そう考えていたのだが、今目の前にはその四天王の

一人丸山智己がいる。

しかも四天王の中で最も残忍で忌み嫌われている奴

が。


これ以上最悪なことは無い。

同じ来るにしても、別の四天王が来ていれば・・・


藤木は小さなため息をついた。

その溜め息を丸山は見逃さなかった。


「おう、これはいじめられっ子の直人じゃないか」


ニタリ、丸山が黄ばんだ歯を見せて笑った。

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