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180話 シンクロって、どうすればいいの

メイサは銃を構えた。

振るえていた銃口はピタリ異種ミトコンドリ

アに向けられている。


身体中から赤い陽炎がゆらめいている。

力也が怒りの時吹き出すあの陽炎だ。


「あんたなんか殺してやる」


メイサは銃を撃った。

難なく避けようとした異種ミトコンドリアだ

ったが、弾は避けた方に引きつられるように

曲がって行くと、全てが異種ミトコンドリア

の身体を貫いた。


「ほう、少しは進歩し多みたいだな、しかしこ

 の程度で私は倒せん」


当たった弾はミトコンドリアの身体を貫きはした

が、その傷口はまたたく間に塞がった。


「死ね!」


異種ミトコンドリアは体ごとメイサにぶち当たる

と、そのままメイサを咥えあちこちの壁にメイサ

の身体を叩きつけた。


相当のダメージが予想されたメイサだったが、そ

のまま咥えられていた異種ミトコンドリアの口を

ねじ開けそこに何発もの弾をぶち込んだ。


たまらずミトコンドリアはメイサを離すと体制を

たてなおした。

ペッペッと口に打ち込まれた銃弾を吐きだすと大

きく舌なめずりをした。


まだまだ余裕がありそうだ。


「メイサさん、千秋ちゃんの力を貰いなさい、彼

 女の力を取り込み、あなたの個々のミトコンド

 リアの力を活性化させるのよ」


雪の声が又頭の中で響いた。

千秋の身体を借り話してきているのだろう。


「これ訓練よね」


メイサは引きちぎられて無くなった片足を見つ

めた。

見えないが足の感覚はある。


「そう、訓練、でも実戦形式の訓練よ、負ければ

 あなたに明日は無いわよ」


「千秋の力って、どう取り込めばいいの」


「考えなくていいの何も、ただ千秋ちゃんと念

 をシンクロすればいいの。そうすればあなた

 の中で動く本来のミトコンドリアが千秋ちゃ

 んのミトコンドリアと同程度まで活性化され

 るはずだから」


「私の方が千秋より弱いって言うの」


「仕方ないでしょ。経験値、経験値が違うでし

 ょ、千秋ちゃんはハンターとして今まで相当

 な戦闘の経験値を培ってきたのだからメイサ

 さんより活性化されてて当たり前、暇がない

 ので素直にシンクロさせなさい」


「シンクロって、どうすればいいのよ」


「思惟よ、思いよ、千秋ちゃんを思えば彼女も

 メイサさんの事を思ってくれるはず、二人の

 思いが通じ合った時勝手にお互いのミトコン

 ドリアがシンクロしてくれるはずだから」


「思えって言われてみても、そんな漠然とした

 方法、今一つピンときません」


メイサは思わず本音を吐いた。

意味が分からない。

どうすればいいというのだ。

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