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163話 粉々になってしまったメイサ

結局訓練はメイサから始めることになった。


訓練をしようとしまいと、どちらにしても近

い時期全員におとずれる自立ミトコンドリア

からの洗礼を受けると言う、雪からの説明を

信じた形だ。


メイサは強化ガラスで囲われた狭い部屋に一人

入っている。

 自立ミトコンドリアを強制的に覚醒させる部

屋だそうだ。

昔は幾人ものグールがこの部屋で訓練を行った

が、最近はほとんど使われていない。


 藤木と雪がメーターの所で何か言い争ってい

るのを心配気に千秋と力也が見守っているが当

のメイサはのんびりしたものだ。


「あいつ思ったより度胸があるよな」


「そうでもないわよ」


メイサの少しはしゃぎすぎる姿を見ながら千秋

は腕を組んだ。

 あのはしゃぎ方は大いなる不安の表れだ。

わざと平気を装っているが、内心はドキドキな

んだろう。


 千秋はゆっくりメイサに近づくと、代わろう

かと身振りで示した。

部屋は防音仕様で何の音も聞こえない。

メイサも千秋の言っていることがわかったのか

手のひらを振り許否を示した。

 勝気なメイサが今更代わるはずがない。


藤木と雪の打ち合わせが終わったのか、藤木の

声がスピーカー越しに流れてきた。


「では訓練を始めます。メイサさんよろしいで

 すか」


メイサは腕を大きく伸ばすと、丸を作った。


「今から部屋はオレンジ色に染まってきます。

 この色が段々赤味を帯びてくると自立ミトコ

 ンドリアの覚醒が始まります。気分が悪くな

 ったら直ぐ手を上げてください。訓練を中止

 しますから」


メイサが大きくうなづくのを見て藤木はメーター

を上げていった。


突然横から雪が割り込むと、メータに手をかけた。


「あっ!」


藤木の叫びがマイク越に響くと同時に、部屋のピ

ンクが一瞬して赤く変わった。

同時に突然メイサの体が風船のように膨らみ始め、

やがて大きく爆ぜた。


爆発したのだ。


「メイサ!」


千秋と力也は唖然として立ち尽くした。


「メイサが粉々に・・・」

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