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161話 残念だけど、力也君を最初にはできないの

「おい、どうゆう事なんだよ」


力也が藤木に詰め寄った。


「単なる訓練じゃないのかよう!」

 

「やめてください、あなたには関係の無い話

 です」


力也に胸ぐらを掴まれた藤木はその手を払っ

た。


「力也君には訓練を受けてくださいとは言って

 ません、いやなら受けてくださらなくてもい

 いです」


「貴様、何て言いぐさだ」


飛びかかろうとする力也の襟首を摘まむと千秋

は力也を後ろに投げ飛ばした。

 力也の体はまるで人形のように後ろに吹き飛

んだ。

まさに吹き飛んだという表現がぴったりの吹き

飛び方だ。


驚く力也と周りの連中。

それよりも一番驚いているのが当の千秋だった。


「なにこれ・・・力也大袈裟すぎるわよ」


「俺は何もしちゃあいない。千秋、お前いつから

 そんなに力持ちになったんだ」


「見たでしょ、今の千秋ちゃんの力が、自立ミト

 コンドリアの片鱗よ、早く協調しないと取り込

 まれる恐れがあるの」


現実を目の当たりにすると、言葉は虚しい。

千秋とメイサは手を口に当て驚いている。


「なあ、俺も訓練すると、強くなれるんだよな」


「勿論です。力也君も当然強くなれます」


「じゃあ、俺からやる。俺が訓練を最初に受ける、

 それを見てから、千秋とメイサはどうするか考

 えろ」


力也は起き上がると、雪の元に駆け寄った。


雪はしばらく黙ると、藤木が持っていた資料を取

り上げた。

その資料を一瞥し、首を振った。


「残念だけど、力也君を最初にはできないの」


「何故なんだよ」


力也は雪にも飛びかかろうとする勢いだ。

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