134話 力也は今にも泣きそうだった
力也は反逆者の事を、革命軍だと言い放った。
その革命軍の安否をズート気にかけていたのだ。
「じゃあ、その革命軍に戻ってもいいのよ」
千秋の言葉に、力也は表情を曇らすと
「いや、あれはあれだ。俺は千秋を守ると決め
たんだ、決めたからには意志は変えん」
「チャット待ちなさいよ。私は、私はどうなる
のよ」
「メイサは俺なんかが守らなくても、いっぱい
いるだろうに、守ってくれる人が」
「あ、やっぱり、妬いてんだ、あんた」
メイサはまんざらでもない表情をした。
「革命軍がどうなったか、それだけを確認に行く
だけだ、すぐ戻ってくる」
「当てはあるの?」
「一人、連絡係りがいる。そいつに聞けば革命軍
の連中の安否がわかるはずだ」
「じゃあ、行きましょ、良いでしょ雪さん、直ぐ
戻ってくるから」
千秋が何でもない事のように雪にたずねた。
「おい、待て、行きましょって、千秋は来なくて
いいんだ」
「ダメよ、力也の方向音痴は小学生並、ここに戻
ってこられなかったら私も困るわ」
「あのなあ・・」
力也の顔は真っ赤だ。
千秋の言葉にも敏感に反応した。
「雪さんいいでしょ」
雪も仕方ないと言った風に頷くと
「さあ、行くわよ力也」
千秋は力也の言葉も待たずに歩き始めた。
「もう!」
言いながらもメイサも千秋の横に並んでいる。
「なんでメイサまでくるのよ」
「方向音痴は、千秋の方がひどいでしょうに、
力也とっちもどっち、ここは頭脳明晰な私
も行くしかないでしょうに」
「メイサ・・」
力也は今にも泣きそうだった。




