表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

128/253

128話 自立ミトコンドリア

雪に持ち上げられたらメイサの頭脳は止まら

ない。


「本来ミトコンドリアは細胞を構成する最小

 のものでしょ。そのミトコンドリアに自立

 核が存在したらややこしくて人間動けない

 んじゃないの」


「そうなの、そこがグール化の突然変異と大

 きく関係してるの」


「じゃあ、グールになったのは」


「ミトコンドリアに自立核が発生した人がグー

 ルになったの」


しばらく考えていたメイサは


「何かの原因でミトコンドリアが自立核を持っ

 たミトコンドリアに変異し、それがいわゆる

 グールと言うの」


「人の細胞は動植物を食べることで活性化され

 るんだけど、自立ミトコンドリアには人間の

 DNA細胞が必要なところまではわかってい

 るの」


「だからグールは人を襲って食べるわけなんだ」


「厳密に言うと、人間の核で動いている間は人間

 なんだけど、自立ミトコンドリアが人間核を制

 御しだすとグールになり、人を襲うの」


メイサは自分なりにグール化の秘密を理解したよ

のか、一人頷いている。


「それで符号が合うわ。自立ミトコンドリアは月

 に一度人を食べないと死滅するんだ」


「そう、その時莫大なエネルギーが発生し人の核

 を制御不能にし人を襲うの」


雪が悲しそうな顔でうなずいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ