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105話 何者なんだ、自分達は

千秋はメイサ達にも手の平から光線を発するこ

とが出来ると言った。


突然


「はっ!」


メイサが力也目がけて奇声を発した。

慌てて力也は身を守った。


しかしメイサの手の平からは何も出てこなかっ

た。


「よせよ、危ないじゃないか」


力也が本気で怒っている。

ひょっとしたら、メイサの手の平から光線が出て

くるかも・・そう本気で思ったからだ。


「ばーか、出てくるわけないじゃん」


少しおどけて言うメイサだったが、今一つ浮か

ない。

千秋の発言がどうも引っかかるのだ。


確かに千秋が言う通り、何かできそうな予感が

心の中にはある。

しかしできてしまえば、その先にある漠然とし

た恐怖が現実となって迫ってくる気がするのだ。


出来たらこのままでいたい。

手の平から光線など出て欲しくない

出れば、出れば、自分達は人間ではなくなって

しまうのではないかと・・・。


「なあ」


力也がボソリと呟いた。


「俺達何者なんだ、人間だよな、グールなんか

 じゃないよな」


真っ先に不安を口にしたのは力也だった。


どう考えてもおかしい。

今まではハンターとして戦ってきた。

ハンターは人間だ。

殺る相手はグールだ。


メイサが作った指輪の武器を使いこなす事がで

きる人間がハンターだった。


それが今はどうだ。


指輪もないのに自由に武器を作り出すことがで

きる。

人間にそんな事、できるはずが無い。


何者なんだ、自分達は。

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