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6話 レべリング

テイムした兎の名前は、nakia様より頂いた名前を使わせていただきました。


「お前の名前はウサオだ!」

「ピッ!?ピィピィピピィ!」

「ん?嫌なのか?あー、雌かもしれないもんな…雄でも雌でも通じる名前か…そうだ!ラビ!ラビでどうだ」

「ピィ…ピィ!」


うし、なんかよく分からんけど許可でたっぽいかな。

ついでに俺のステータスも確認するかな。


名前 ハンゾー

LV1

性別 男

職業 無職


種族 馬鹿 ( 竜人)


スキル

短剣 Lv2 ★

投擲 LV1

走り LV6 ★

索敵 LV4

視力強化 LV4

テイム LV3 ★

•二角兎 LV3


チートスキル

付与術

こんなことじゃあ死ねない

速くなりたい


ステータス

str 1

vit 1

agi 71

dex 55

int 10

mid 1

※スキルによる補正は除く


称号

闘わぬ者

優しき者

欲深き者



うん。1部を除いて特に変化は無いな。

というわけで、その変化である★のついたところを押してみる。


短剣 LV2

アビリティ

•スラッシュ

通常の1.2倍の攻撃力で斬りつける単発技

クールタイム 5秒 消費SP 5ポイント

斬撃系武器共通アビリティ



走り LV6

アビリティ

•ダッシュ

30秒間普段の1.2倍の速度で走れる

クールタイム 60秒 消費SP 10ポイント



テイム LV3

アビリティ

•念話

テイムモンスターと念話が出来る



★の正体は、アビリティが出たってことだったんだな。

てか念話って…俺のラビとの苦労しながらの会話、全く無意味だったな。

取り敢えず、ラビに対して心ではなしかけてみる。


『ラビ、聞こえるか?』

『はい。主様、聞こえます。これから宜しくお願いします』

『おう!宜しくな』


念話は、心の中で念じるだけで話せるみたいだな。SPも減ってないし、運営からテイマーへのサービスかな。

あ、そういえば、話せるってことは、AIが組み込まれてるんだな。サーバ大丈夫なのか?いや、プレイヤーそれぞれのスキルを創るくらいだし、こんぐらい余裕なのか?

ま、そんな事はどうでもいいか。

話せてラッキーと思っておこう。

あ、そうだ。兎をテイムしたらやっぱこれしないとね。


『おいで、ラビ!』


そう、モフらなければ!


『はい!』…ストン


は、は、マジか…あ、何があったか説明しないとな

はい!でラビが俺に飛びついてくる。んで、その後の、ストン、は、ストンは、な…

俺のstrが低すぎたせいで飛びついてきたラビを抱えられなくて、そのまま地面にラビが落ちた音だよ!


『あ、主様?な、何も泣かなくても』


その場でしゃがみ込み、ラビをモフっていたら、気がつけば泣いていたようだ。でも、兎(といっても50cmくらいはある大兎だが)すら抱けない俺って何?

凄い早く走れても、兎すら持てなかったらただのカスじゃん…

初期装備の短剣は、strどんだけ低くても持てるから忘れてたよ。

ハァ…どうすればいいんだろう…


『…じさま!主様!』

『ん?ラビか、どうした?俺は今大変考えなくちゃいけないことがあるんだよ。だからほっといてくれないか』

『ようやく通じました。それってstrのこと、ですよね』

『ッ!な、何でそれを…』

『私を抱けなくて泣き出した上に、主様の心の声が、途中から聞こえてましたから』

『そっか、聞かれちゃってたか…』

『っと、そんなことは今はどうでもいいのです。その問題を解決する方法、ありますよ』

『え?本当か?どうすればいいのだ?』

『主様、本当に混乱してますね。こんなに頭が回らなくなってたとわ…レベルをあげればいいんですよ』

『あっ…』


やっちまった。

低いとはいえ、strは0じゃないのだから、レベルを上げれば上がるに決まってるじゃないか…

だが、そうと決まれば…


『ありがとな、ラビ。早速狩りに行くぞ!』

『はい!』



★☆★☆



「お、いた!」


あの直後、草原の奥地にて、角あり兎を発見した。


『よし、取り敢えず俺だけで闘うから、ラビは見ててくれ』

『はい。健闘を祈ります』


おし!んじゃやるか。

まずは兎に向けて、毒と麻痺を付与した投げナイフを投擲する。

兎はノンアクティブなので避けられることなく命中。状態異常にはならなかったみたいだが…


『ピィ!』


何時ぞやのラビと同じように兎が突進して来る。

ラビのと比べ、一周りも二周りも遅いその突進を避けながらも2度ほど斬りつける。

その後も同じ攻撃を続け、兎を倒した。


「うーん…歯ごたえ全然ないな。これじゃあ狩りじゃなくてただの作業だよ」


あいつはラビと違い、突進以外の攻撃をして来なかったので、狩ってて何の面白味もなかった。

まあ、レベル上げるために、続けるけどね。



★☆★☆ 数分後



あれから俺は一角兎ホーンラビットー兎を倒した時に落ちたドロップアイテムに一角兎の革と書かれていたため、正式名称が判明したーを倒し続けていた。

途中の戦闘描写?最初の一回目と変わらないよ。たまに麻痺や毒になった兎は早く倒せたぐらいかな。

んで、通算で5匹ちょいくらい狩った時かな?電子音が聞こえた。


ピコン!


このゲームはレベルご上がるとこんな音がするらしいな。

だが、恐らくまだラビをだくことはできないだろう。


『なぁラビ。そろそろ別の狩場に行こうと思うんだがどうだ?』

『いいんじゃないでしょうか。主様が大丈夫だと思うなら』

『うし、なら行くか』


俺達は街に向かって走りだした。



★☆★☆ 始まりの街



俺達が街に着くと、街の中は多いに沸いていた。

俺がセカンディアに到達したのが広まったのかな?と期待しながらも近くに居たプレイヤーに声をかけてみる。


「すいません。何かあったのですか?」

「ん?ああ。早くも第一のボスを倒した者が現れたらしいんだ」


ん?俺はボスを倒した訳じゃないのだがな。


「それはどうやってわかったのですか?」

「ほら、中央広場に移動用ポータルがあるだろ?あそこに刻まれていたんだよ」

「分かりました。ありがとうございます」


俺達は急いで中央広場に向かった。

あ、移動用ポータルってのは自分が行ったことのある街と街を瞬時に移動できる装置のことだ。さっき俺がセカンディアから戻って来た時もこの装置をつかった。




「おお、これか」


辿り着いたポータルにはこう書かれていた。


東の草原ボス初討伐者


PAWER(個人)

5分28秒



と、書かれていた。

綴りが間違ってることは置いといて、やはり俺以外のやつの事だったのか。

しかも5分28秒って早すぎるだろ。しかもソロだし。何と無くだが俺と同じ匂いがする。主に種族とステータスの面で。

っと、こんな事よりレベル上げしなきゃ。

俺は兎の次に敵が弱い南の森に向かって走り出した。



★☆★☆ 南の森



南の森に着いた俺達の前に現れた者。

それは…芋虫だった。


「うーん…ここでもテイムしようと思ってたんだが、やめとこうかな」


虫が嫌いじゃない人、想像力が豊かでない人は想像してみて欲しい。

全長1mを超える芋虫が口から粘液の様なものを垂らしながらそこらじゅうを這い回っている森を。

視界を埋め尽くすほどではないが、どこを見ても必ず1匹はウネウネと視界の何処かで這い回っているのだ。

これを見て、その芋虫を連れて歩きたいと思う人がいたら、迷わず知り合いの精神科の先生を紹介しようとすることまちがいなしだ。(知り合いの精神科の先生なんていないんだけどな)


『なあ、ラビ。ここは、芋虫を2.3匹狩ったら別の狩場に行こうと思うんだがどうだ?』

『はい。私もそれがいいです』

『んじゃラビは見ててくれ』


ラビが正常な精神をしてて良かった。

兎だし、AIだから、もしかしてとは思ったが杞憂だったようだな。

ま、とりあえず狩るか。

俺は近くに居た芋虫目掛けて投げナイフを投げた。


「いもー!」


投げナイフが命中すると、芋虫がいもー!って鳴きながら突進してきた。

いもー!って…なんかもっといいのなったのかよ。運営さん手を抜いたでしよ。


「っと」


くだらん事を考えていると、芋虫が目の前に迫っていた。

まあ、避けれるけど。

そして、兎と同じようにすれ違いざまに斬りつける。


「いもいもー!」

『危ない!主様!』

「っ!」


芋虫を斬りつけた後、振りかえって芋虫と正対すると、ラビから警告が飛んできた。

急いで周囲を見渡すと、右手側と後ろから別の芋虫が突進してきていた。

それを左前に倒れ込むようにして避け、再び周囲を見渡してみると、周囲からゆっくりとだが芋虫が集まってきていた。

くそっ、芋虫はリンク(一体の敵と戦うと、付近の敵も戦闘に参加してくること)すんのかよ。


『ラビ、流石にヤバそうだ。チート含めて出し惜しみせず全力で戦え』

『はい。主様。主様は後ろを気にせず目の前の敵だけに集中してください』


優秀な仲間に巡り会えてよかった。

この戦いが終わったらなにかご褒美を上げないとな。

そのためにもこの戦い、必ず勝たなければ!

名前 ハンゾー

LV2

性別 男

職業 無職


種族 馬鹿 ( 竜人)


スキル

短剣 Lv4

投擲 LV2

走り LV9

索敵 LV5

視力強化 LV5

テイム LV3

•二角兎 LV3


チートスキル

付与術

こんなことじゃあ死ねない

速くなりたい


ステータス

str 2(1)

vit 2(1)

agi 142(71)

dex 110(55)

int 20(10)

mid 2(1)

※スキルによる補正は除く

()内の数字は基礎ステータスです


称号

闘わぬ者

優しき者

欲深き者



★☆★☆



お待たせしました?

お楽しみいただけたら幸いです。


次回の投稿ですが、明日から学校が始まりますので、少々間が空くかもしれません。申し訳ございません。


ご意見ご感想などお待ちしております。

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