3話 ログインそして…
疲れた…。
どうぞお楽しみ下さい
★☆★☆ 翌朝
「おはよう」
「ん?美月か、おはよう」
「いよいよ今日だね」
「ああ。ついに今日から正式サービスかいしだな。美月はどんな風にキャラメイクしたんだ?」
「えっと…キャラクターネームは、十六夜。種族はエルフで。チートスキルは、光と水の魔法の威力上昇とか、消費MP削減とか、魔法系のをいれたよ。で、残ったポイントをint、midをメインに振り分けたんだ」
「完全に、魔法職だな」
「だってそっちの方が楽しそうだったし…。ところでお兄ちゃんはどんな風にしたの?」
「ん?俺か?えっとな…」
んでまあ、昨日のことを伝えたのですが…
「ばかーー!」
「ですよねー。いや、俺も朝起きて、ふと考えたら、やっちゃったと思ったんだよ。でももうどうしようもないし、別にいいじゃないか」
「でも、いろんなところに、極振りは駄目って書いてあったじゃん。運営が、馬鹿っていうのも仕方ないよ。それにチートスキル一つ目と二つ目はともかく、三つ目のやつは何?ステータスといいチートスキルといい、走ることしかできないじゃん!何する気なの!」
「何って、走るに決まってるだろ!」
「…え?」
「え?」
「本当に?」
「流石に走るだけってつもりは無いけどね。ソロで、回避重視ってかんじかな」
「はぁ〜。ま、もうどうしようもないか。まあ、以外となんとかなるかもしれないし、頑張ってね」
「ああ。頑張るよ。1時のサービス開始が楽しみだ。美月もそうだろ?」
「うん、私も」
プルルルルプルルルル
「ん?電話か。ちょっと行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「もしもし」
『もしもし、柊さんの、お宅ですか?』
「ん?翔か?」
『お?忍か?実はな…一つ勝負をしたいんだが…』
「勝負?何をだ?」
『今日から始まるチートスキルオンラインあるだろ。あれで、お互いソロで、どっちが先に第二の町につくかだ』
あーあ。俺に速さで挑むのは無謀だぞ。
「ああ。構わん。その勝負のった!…で、賭けるのは何時も通り、牛丼一杯でいいか?」
『おう!それでいいぞ。それじゃあ、また後でな』
「ああ、じゃあな」
ガチャ
ふぅ。これは、第二の町に、早く着かないといけなくなったな。…本当に楽しみだ。
「あっおかえりー、お兄ちゃん。誰からどんな用事?」
「馬鹿が馬鹿な事を言って来たから、心の中で馬鹿にしながらも乗ったんだ」
「翔さんが、無謀な賭けを申し込んできたんだ。それを、翔さんが勝てるわけないと思いながら受けたんだ」
な、何故分かったんだ…
こいつはエスパーかよ。
「ああ、よく分かったな。」
「そりゃ妹だもん。取り敢えずその賭け頑張ってね」
「ありがとう。頑張るよ」
その後、俺達は雑談しながら正式サービス開始時間である、1時までの時間をつぶした。
★☆★☆ 1時
『既にキャラクターが、設定されています。ログインしますか?』
YES NO
もちろんYESをおす。
『では、チートスキルオンラインお楽しみ下さい』
★☆★☆
「誰かPT組みませんかー!獣人剣士でーす」
「っしゃー!ついに来たぞー!」
「ガイさんいませんかー?アーサーでーす」
「回復魔法使い募集でーす」
PT探しや、勇者が勇者王を呼ぶカオスな叫びを聞きながら目を開けると、中世ヨーロッパのような世界が広がっていた。
「取り敢えずは、スキルをきめっかな」
このゲームは、10個までスキルを持つことができるが、最初に選べるのはいつつまでだ。
取り敢えず一つ目、武器スキルは、実は、俺の場合、strの都合上、短剣スキルと殴り・蹴りスキルしか取れない(他の武器は、振り回せないので)。なので、武器は使いたいから短剣スキルをえらぶ。
二つ目は、走りスキルを取る。せっかくならできる限り、速さを追求してみたかったからだ。
三つ目、これは、投擲スキルを取る。俺の一つ目のチートスキルは、このために創ったので、取らないわけにはいかない。少し距離を取って状態異常を交えながらちまちま削るのって、最高だと思う。まあ、違う使い方することが、増える気がしないでもないが…
四つ目には、ソロプレイヤーには必須と言っても過言では無い索敵スキルを取る。
そして最後、五つ目は、視力強化スキルを取る。このスキルは、索敵スキルと合わせると結構使えるらしいので、被弾=死であろう俺の安全強化のためにとった。
これでスキル選びは終了だ。
「さて、取り敢えずフィールドで狩りでもしてくっか」
短剣スキルを取ったときにもらった初心者用ナイフを腰の後ろにつけ、敵が1番弱い東の草原にむけ、歩きだした。
★☆★☆ 東の草原
東の草原についた俺の現状は、
「なんじゃこりゃー!」
という叫び声をあげ、呆然としていた。
その訳はだな…
まず、皆さんは「草原」と言われたら、何を思い浮かべるだろうか?
視界一面に広がる緑の海。俺はこれを思い浮かべた。
だが実際は、
「ヒャッハァー!」
「殺せ殺せー!」
「貴様ら兎はチートな俺達の糧となれー!」
とかいう声が響き渡り、プレイヤー達が東の草原のMOBである兎を乱獲しているところが、視界一面に広がっていたのだから。
あんな叫び声をあげて呆然としてい、たのも仕方ないと思う。
それからしばしたち、気を取り直した俺は、草原の奥地を目指して走っていた。
いやだって、あんなところで一人黙々と狩りをするのは嫌だったし、かといって、あんなのに混じってヒャッハァー!とか言うのはもっと嫌だし、仕方ないだろ。
「にしても速いなー。これ、レベル上がったらどうなるんだろうなー?」
そう、走るスピードがかなり速いのだ。
8割くらいの力しか出していないのに、100mのギネス記録を軽く抜いていると思う。
レベル1の段階でこの速さとか、レベルがあがったら、どうなるんだろうか。
「お!なんか出てきたな」
しばらく走っていたら、いつの間にか奥地についていたのか、先ほどまでと違う兎が出てきた。
先ほどまでの兎は50センチくらいでかい兎だったのに、今見たのは頭に角が生えていた。
ここで闘っても駄目じゃないが、どうせなら出来るだけ奥にいってみたいのでスルー。
「ん?なんだこれ?」
あれから数分、目の前に半透明の壁?みたいなのがあらわれた。その壁に沿って走っていたら穴が空いているところを見つけた。
「これは…入ってみるしかないよな…」
と言う訳で、壁に空いた穴から中に入ってみたら…なんかいた。
「これは…BOSSか?流石に闘うだけ無駄だよな…」
そこは半透明の壁で囲われた円形の場所で、その中心にはバカでっかい兎がいた。多分2〜3メートルはあると思う。
「ピイィィィィィィィィ!」
「っ!やっべ!」
そうこう考えていたら、でか兎(今命名)が正面から突進してきた。それを飛び退いて避け、兎の反対側に陣取る。
「これは…。やっぱ勝てないな。逃げるか」
そう呟き、後ろにある壁に空いた穴から、全速力で逃げ出した。
「げ!?まじか!あいつ追いかけてくんのかよ!普通BOSSってボス部屋から出ないもんじゃないのかよ!?」
そう、俺の言葉通り、あのでか兎野郎、なんとあの円形の場所を出たのに追いかけてきやがったのだ…。
普通あり得ないよね?こんなの。途中で無関係な奴巻き込んだらどうする気なんだろうか
ってか、agi70あって、チートスキルやスキルでさらに「速さ」をうわのせしてる俺について来るってどうなんだよ!
あれ?レベル1で追いつかれないのがおかしいのか?
BOSSに追いかけられているとは思えないような呑気なことを考えていると、奇跡的に誰にも会わずに街が見えて来た。
「流石に街の中までは追ってこないよな?」
そう呟きながら、俺はログイン時よりは活気が無いような気がする街に駆け込んだ。
名前 ハンゾー
LV1
性別 男
職業 無職
種族 馬鹿 ( 竜人)
スキル
短剣 Lv1
短剣を使いやすくなる
投擲 LV1
物を投げたとき、命中精度があがる
走り LV4
走る速さが、増加する
索敵 LV2
スキルレベル×10メートル以内の、隠密状態でない敵の位置が分かる
視力強化 LV2
視力が良くなる。弓術など、1部のスキルの効果上昇
チートスキル
付与術
こんなことじゃあ死ねない
速くなりたい
ステータス
str 1
vit 1
agi 71
dex 55
int 10
mid 1
※スキルによる補正は除く
称号
???
★☆★☆
ステータス、取り敢えず書いてみました。
ミスあるかもです。そのときは、是非お教えください。
ご質問、ご感想お待ちしております。