1話 プロローグ?
どうもこんにちはラノベ大好きです。駄文かもしれませんが、よろしくお願いします。
『さあ、今日は遂にサービス開始1週間前となった、VRMMOゲーム、「チート スキル オンライン」開発会社、「世界一(株)」の方にお話を伺いたいと思います。
今日は宜しくお願いします。』
『宜しくお願いします。』
『本日の話題「チート スキル オンライン」このゲームについて御説明をいただけるでしょうか?』
『はい。VRMMOゲームが我が社で開発されてから5年、多くのゲームが生み出されてきました。しかし、どのゲームにおいても何かしらの欠点が見つかりました。
その欠点を無くそうと運営者が頑張りその結果システムの問題が消えようと、プレイヤー間の問題が消えようと、ただ一つ残るものがありました。
それはプレイヤー同士の「差」です。
「システム上の数値は変わらないのに実力には歴然とした差がある」
「課金してまで手に入れた武器を使って戦ったのに、無課金の格下に勝てない」
こういう苦情は、いつまでもなくなりませんでした。そして一部の強者は、敗者達に「チートをしている」と無罪の罪をかぶせられ、それに嫌気が差しそのゲームをやめていく、そんなことが何度もありました。プレイヤースキルの差によって起きるこの問題は、おそらくいつまでもなくならないでしょう。
この「チート スキル オンライン」でもおそらく「チートだ!」と言われる方が出てくるでしょう。しかし、このゲームにおいて「チート」という言葉は褒め言葉として受け取って欲しいのです。このゲームではキャラクターメイク時、数ある「チート」を組み合わせ自分の、自分だけの「チートスキル」を作っていただきます。このスキルと、他の通常スキルなどの組み合わせがこのゲームをプレイする上で、最も重要になります。』
『ありがとうございます。質問なのですが先ほど自分だけのスキルを作れるとのことでしたが、選択肢がある以上最善の組み合わせが出来てしまうのではないのでしょうか?』
『それでしたら、欲しい「チート」が無かった時は条件によっては、社に掛け合ってもらえれば追加することも可能ございます。なので、自分だけのスキルを作ることが可能になります。』
『分かりました。ではこのゲームをする上でなにか注意点がありましたらお願いします』
『はい。これは、取扱説明書にも書いてありますが、キャラクターメイク時、
プレイヤーには基礎ステータスというものを決めてもらいます。
この基礎ステータスと、同じくキャラクターメイク時に決めていただく種族のステータスによってレベルアップ時に上昇するステータスがきまります。
もしも極振りをすれば、あるステータスがほとんど上昇しないという事にもなりえます。もしそうなれば、その後のプレイに不自由が生じるかもしれませんので、気をつけていただきたいです。まあ、種族ごとのステータスのおかげでそんなにひどいことには、ならないと思いますがね』
『分かりました。本日はどうもありがとうございました。いま期待の「チート スキル オンライン」サービス開始は一週間後となっております。
では次にコーナーです。――――』
「ふ~ん…チート スキル オンラインか…やってみっかな~。どうせあいつに誘われて(強制的に)やることになるだろうしな~。そうと決まれば、ソフト買いに行ってくっか」
そう言って俺は近くのゲーム屋に向けて家をでた。
★☆★☆ 6日後
キーンコーンカーンコーン
「夏休みの宿題ちゃんとやってこいよー。後、安全も気をつけてなー」
「起立 気を付け 礼!」
「「「「「「さようなら」」」」」」
「フゥ~終わった終わった 今日はさっさと帰ってキャラメ「忍!」イクって翔かどうかしたか?」
奴の名は井上 翔 俺の幼い頃からの友人で同じ高校1年生だ。
「ああ。一つ相談なんだけどな…チート スキル オンラインやらないか?」
「ああ。いいぞ」
「だよな、お前のことだから面倒臭がって断る、って、え?やってくれるの?まじで?」
はあ、コイツは人の話を全然聞かない。ったく耳ついてないんじゃないのか?
「ああ、いいぞ。ただし、基本ソロでやらしてもらうがな」
「え?なんでソロ?」
「きさ、ゴホン! まあいいじゃねえか、そういう気分なんだよ」
流石に面と向かって、貴様の相手が疲れるからだ!と言うほど鬼じゃないからな、俺は…危なかったけど
「きさ?まあいいか、たまには組んでくれるんだろ?」
「ああ、そのくらいはな」
「ならいい。じゃあまた明日チート スキル オンラインの中で、キャラネームは多分本名そのままで、ショウだ」
名前そのまんまってネーミングセンスないやつだな、俺と違って…
「ああ、またな。俺のキャラネームは多分ハンゾーだ。にしてもネーミングセンスないな翔は」
ほら、俺は忍→忍者→服部半蔵→ハンゾーってふうにしっかりひねってある。
「忍には言われたくないぞ」
俺たち二人の差がわかってない翔と別れ俺は一人帰路についた。
★☆★☆
「ただいま~」
「おかえり~お兄ちゃん♪」
と、やけに上機嫌で可愛い(シスコンというわけでわなくうちの家系は客観的にみても、顔はみんな結構いい)声で出迎えてくれたのは1歳年下の妹の美月だ。
「ん?やけに上機嫌だな。何かいいことあったのか?」
「決まってるじゃない。明日、ついに待ちに待ったチート スキル オンラインの正式サービスが始まるからよ。お兄ちゃんもやるんだから知ってるでしょう?」
「ああ、そりゃ覚えてるよ。俺も結構楽しみにしてるからな。」
まあ、美月ほどではないが…
「ところで、一体何してたんだ?」
「私も今帰ってきたところだから、とりあえずご飯作って前日からできるようになったキャラメイクでもしようかとおもってたんだ」
「そうか。 んじゃ俺も飯作るの手伝うぞ」
そのほうが早く終わるだろうしな。
「ありがとう。じゃあ早くキッチン行こ」
「ああ。わかったからそう焦るなって」
そう言って俺たちはキッチンへ向かった。
★☆★☆ 夕食後
俺は、風呂に入って後は寝るだけという状態にしてベッドの上でVRマシンをかぶっていた。
一応、ネットで多少は、このゲームについて調べて見たが、最大の特徴である「チートスキル」はβの時とは少し変わっているらしくほとんど何もわからなかった。
ただ、一つだけ分かったのは、極振りは、本当にやばいらしい。ステータスで5に届かないものは、下手すれば現実よりも酷くなるそうだ。
「取り敢えず、悩んでても仕方ないしキャラメイク始めるか」
そういって、俺はヘルメット型のVRゲーム用ハードの、スイッチを入れた。
『ソフト読み込み中…
このゲームは現在キャラメイクのみ可能です
キャラメイクをしますか?』
何処かから、そう問う声が聞こえるといきなり目の前に
YES NO
という文字が、現れる。
当然、そのために来たのでYESに触れる。
『ではお好きなところから設定して下さい』
声がそう言うと、目の前に
名前
性別 男
職業 無職
種族
スキル (サービス開始後ゲーム内で、
5つまで、選んで下さい)
チートスキル
ステータス
HP str+vit
SP agi+dex
MP int+mid
str 攻撃力、HP等に影響
vit 防御力、HP等に影響
agi 速度、SP等に影響
dex 器用さ、SP等に影響
int 賢さ、MP等に影響
mid 状態異常抵抗、MP等に影響
残りポイント 500
アバター ベースアバター
その他(運試し)
という文字が目の前に現れた。
ちなみに、下から2番目のポイントは、これを使ってチートスキルを作ったり、ステータスを割り振ったりするらしい。
では、キャラメイクはじめますか!