心読みの魔法
レストランもゆっくり出来ませんでしたわ。
チビエマシェフが、巧みな包丁捌きで食材と躍りながら料理を作ってますの。
私は料理の味より、チビエマシェフをハラハラドキドキしながら見ていましたわ。
ドキドキのワクワクでしてよ!!
そのあと、私達は馬車に乗り向かったのは王立図書館。
チビエマ諸国の叡智が集まる此処は、世界中の知識の宝庫。
私は流行る気持ちを抑えながら王立図書館に入りましたわ。
チビエマ魔術師達があちこちで本を読み、チビエマ学生達が静かに勉強していましたわ。
静かな空気癒されますわ。
賑やかな空気よりも、やはり静かさが大事ですわよね。
ふと、私は気付きましてよ。
私が革命を起こして、チビエマ王国を乗っ取ればチビエマ達を従わせることが出来ると。
善は急げですわ!!
チビエマ達を服従させる為にも、私は学ばなくてはならなくてよ!!
だから私は気付かなかった。
リオン様が冷めた瞳で、私を見ていることに。
「おやおや、彼女は中々豪胆だね。ふふ、心読みの魔法で筒抜けなの知らずに革命を企むなんてさ」
リオンからの報告を受け、僕は笑いが止まらない。
「で、アスランどうするの?」
エマネットが問い掛ける。
「泳がせておけば良いんじゃないかな?チビエマの実力を彼女は知らなさすぎる。諦めるまでやらせとくのも悪くないよ」
僕は笑って答えると、椅子から立ち上がった。
「見下す人間の末路程愉しいことは無いからね。チビエマが幸せって良く言えるよね」
チビエマは人間に迫害されて来た。
だから舐められないように、実力を付けて今に至る。
「小娘の歪んだ心へし折るのも一興だと思うけどな」
だから僕は、リーゼ達に嘘のクエストを与えて王都から出したんだから。




