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残酷だと思うかい?
「そうか、シュトリンがアンデッドウィザードに変貌してエリュル陛下に倒されたと」
私はアスラン様に報告をした。
アスラン様は、さして興味無さそうに一瞥する。
「仮面の男も、周囲を探させましたが逃走した後でした」
「中々にしぶといと言うか……尻尾を見せないね。やっぱりシュトリンを囮にしたのは甘かったかな?」
アスラン様は頬杖を付くと、目を細めた。
「しかし、囮にせねば他のチビエマに被害が出る所でした。我が屋敷だけの被害で済んだので良かったと思います」
「ふふ……残酷だと思うかい?」
「いえ、世の理かと思います。チビエマ王国に来て恨みを募らせなければ、シュトリンもアンデッドにはならなかったかと。全ては彼女の自業自得ですよ」
アスラン様に私は答えた。
「ならば良いよ、さて今度の研究なんだけど……」
「はい、私は……」
話は直ぐに変わるのだった。
哀れなシュトリン。チビエマ王国で幸せに暮らす道もあったのに。
チビエマ使節団団長は、シュトリンが亡くなったクレーター跡に来た。
そっと花束をおいて手を合わせる。
ずっと見守っていたチビエマも居たのに、彼女は気付くことが無かった。
その後、デコタラ王国はチビエマ王国軍に制圧され降伏。
チビエマ王国はデコタラ王国を実質支配下に置き、人間大陸に勢力を拡大した。




