婚約破棄からのチビエマ王国へ
皆様初めまして。
私の名は、シュトリン・カダルマール(15)。
たった今、婚約者だった第二王子イカレテールネ様に婚約破棄されました。
「真の愛を誓ったシュタラに意地悪した悪役令嬢シュトリン・カダルマールに国外追放を言い渡す」
……追放やったー!!よっしゃきた!!
「追放承知いたしました」
私は沸き上がる興奮を抑え我慢してカーテシーをする。
ずっと行きたかったチビエマ王国に行くチャンスが出来たからだ。
かの国は、小人大陸にある大国の一つで人間大陸と関わりが薄いが……
今日は親善大使として、チビエマ王国から使節団がやって来ていた。
「才女と名高いシュトリン令嬢を婚約破棄に国外追放とか正気かうきゅ?」
「だがしかし、これでシュトリン令嬢を連れ帰る事が出来るうきゃ」
ずっと手紙のやり取りしていた使節団の皆様から怒りの声が!!
「皆様、私チビエマ王国に参りますわ」
「善は急げ!!いくっきゅよ!!」
私はチビエマ使節団にドナドナされ王宮を後にした。
チビエマ使節団は、銀河鉄道チビエマ列車に乗り込むと発車する。
夜空を駆けるチビエマ列車は綺麗。
私はふと思い出した。
「チビエマ王国に嫌われてこの国は良かったのかしら?確か……魔道科学の技術を教授される為にチビエマ使節団を招待したのに」
私は関係無い。
早朝、チビエマ海を空から渡ったチビエマ列車は無事チビエマ王国の王都駅に着いた。
チビエマ列車は、銀河鉄道の他にもたくさんある。
チビエマを舐めて滅ぼされた人間の国は星の数。
私は期待に胸を膨らませ、チビエマ王国に降り立つ。
チビエマ王国は、人間バージョンにチビエマが変身するから美男美女が沢山いる。
「アクセル!!バーバラ!!早くいくっきゅ!!」
「お待ちくださいリーゼお嬢様!!」
「お弁当忘れてますよ!!」
私の隣を三人のチビエマが走っていく。
好ましい光景に、私は笑みを浮かべた。
私は貪欲に知識を学びたい。
そして、憧れのあの方に師事して魔術を学びたいからだ。
「へっくしゅ!!」
「アスラン様、風邪ですか?」
「いんや、きっと誰かが僕の噂をしているんだよ」
チビエマ王国で美男達がやり取りしているとは知らず。
私は愛しのアスラン様にお会いする事を目指し、チビエマ使節団と共に王宮に向かうのだった。




