声の「距離」をコントロールする
声の「距離感」を変える
― 聞き手との距離を操作する ―
声の印象は、誰の耳の前で話しているつもりかで変わる。
近くに置くか。
少し離して置くか。
それだけで、聞こえ方は変わる。
■ 距離とは何か
ここで言う距離は、
大声・小声、マイクとの距離ではない。
「声を置く位置」の感覚。
同じ声でも
・一人の耳の前
・数人の間
・その場全体
どこに置くかで、印象が変わる。
実践①:短い指示文で距離を変える
「今、動くな」
① 近い距離
目の前の一人にだけ言うつもりで。
声量はそのまま
押さない
相手の顔の前に置く感じ
② ふつうの距離
会話として普通に。
特別な操作はしない
③ 少し遠い距離
少し離れた相手に向けて。
声量は変えない
強くしない
空間に置く感じ
■ 判断基準(ここ重要)
成功
・声は同じ
・印象だけが変わる
実践②:情報量がある文で距離を使う
「入口は封鎖した。別ルートを使う」
A:近い距離
→ 一人にだけ伝える。
B:ふつう
→ 現場の相手に伝える。
C:少し遠い距離
→ 周囲に共有する。
違うのは距離。
内容も声も同じ。
実践③:感情 × 距離
使う文。
「任せてくれ」
感情は安心で固定。
安心 × 近い
安心 × ふつう
安心 × 少し遠い
声は変えない。
距離だけ変える。
これができると、対応力が一気に上がる。
〜詳細実践:距離が崩れる瞬間を知る〜
「こちらで引き取る」
① まず「普通の距離」で言う(基準)
何も考えず、普通に言う。
「こちらで引き取る」
ここで作るのは
・基準の声・基準の距離。
・楽
・押していない
・普通の会話
これを覚える。
② 次に「少し遠い距離」を狙ってみる
今度は少し離れた相手に伝えるつもりで言う。
今回は以下をさける
・声を大きくする
・張る
今回は禁止(好きだけど)
距離とうか“力”を足している状態
に近い。
〜崩れたときの自覚ポイント〜
距離が崩れたとき、
身体ではこう感じやすい。
・喉に少し力が入る
・胸が前に出る
・語尾だけ重くなる
このどれかが出たら、
「距離を変えようとして、声を変えている」
合図。
〜 正しい「距離の変え方」〜
やることは一つ。
声を変えずに、“置く場所”だけを変える。
イメージ
普通の距離
→ 相手の顔の前に、そっと置く
少し遠い距離
→ 相手の後ろの空間に、そっと置く
声は投げない。
押し出さない。
「置く位置」をずらす。
〜もう一度やる〜
さっきと同じ声で、
「こちらで引き取る」
声量そのまま
強さそのまま
置く位置だけ少し奥
成功すると
・声は同じ
・印象だけが変わる
これが距離が変わった状態。
距離は「声の性能」だけじゃない
距離は「置き場所の操作」
力を足さずに挑戦
〜まとめ〜
距離を変えるとき、声を変えるよりも置く場所を変える。




